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カルティエ ロンドンのタンク、そして素晴らしいヴィンテージモバードなど

Bring A Loupeへようこそ。LVMH Watch Week 2025が正式に閉幕を迎え、それに伴って、Hodinkee.comは同グループの新作で溢れかえっている。これはこれで、ヴィンテージのちょっとした息抜きと考えてはどうだろうか。ルイ・ヴィトンの最新タンブールやタグ・ホイヤーの新作フォーミュラ1 クロノグラフなどをスクロールしてチェックしつつ、Bring A Loupeは週末の読書時間のために取っておくのだ。もっともこのままここに留まって、インターネットで販売されている最高のヴィンテージウォッチを今すぐ楽しむのもありだ!

前回のコラムを振り返ると、英国ではロレックス ビッグバブルバック “プレエクスプローラー” Ref.6098が2200ポンド(日本円で約40万円)で落札され、1970年製のホイヤー カレラ Ref.7753 NTは3600ポンド(日本円で約70万円)の値がつけられた。私が特に気に入っているロンジン クロノグラフ 13ZN、Ref.5415はこちらのオークションにかけられるが、事前入札では4250ドル(日本円で約65万円)となっている。最後にeBayでは、フランソワ・ボーゲル製の防水ケースを採用したミドーが540ドル(日本円で約8万3000円)で新しいオーナーの手に渡った。

最信頼性の日本スーパーコピー時計代金引換専門店!それでは今週のピックを見ていこう!

ロレックス GMTマスター Ref.6542、1958年製
A Rolex GMT-Master ref. 6542
ああ、ついにRef.6542のGMTマスターが登場だ。このモデルはロレックスをスポーツウォッチのスターダムに押し上げた原点だ。1955年に初めて発表され、今年で70周年を迎えるこのモデルは、何十年ものあいだほかのブランドに模倣されてきた普遍的なデザインとなっており、現行モデルである“ペプシ”GMTマスター IIともよく似ている。このRef.6542のベークライトベゼルが決定的な特徴だが、それが原因で製造中止となった。このベゼルは割れやすく、アルミニウム製の後継モデルよりもはるかに壊れやすかったため、当時はしばしば交換されていたのだ。さらにこのベゼル内のラジウム放射能が原因で、1961年には“Ref.6542によってガンを発症した”として、米海軍将校とその家族がロレックスを訴えた。その結果、ロレックスはこのベゼルを“リコール”したのだ。とはいえ、ここに紹介しているようなオリジナルの状態のものを今見つけるのは、ほぼ不可能に近い。

オリジナルのベゼルを備えていることに加え、この時計の状態はまさに衝撃的だ。写真しか頼りにならないウェブサイトを読む煩わしさはよくわかるが、この状態の1950年代のロレックスは実物を見てこそその本当の価値が理解できる。これほどのケースのシャープさは、ほとんど筆舌に尽くしがたい。

卓越したコンディションについてさらに言えば、この文字盤はトロピカルな色合いを少し見せており、全体的に均一である。完全にトロピカルな文字盤も魅力的だが、このロレックスのようなギルトダイヤルが黒と茶色の中間に位置する場合、その見た目はより控えめでありながら、同じくらい魅力的だ。

A Rolex GMT-Master ref. 6542
6542の生産後期に、ロレックスが実験的に大きな夜光プロットの文字盤を製造したのだが、この1958年製の時計は本来の小さな夜光プロットを備えており、少なくとも時期的に正しいロレックスの“ビッグロゴ”を備えたオイスターブレスレットで提供されている。売り手によると、この時計は市場に出たばかりであり、南カリフォルニアで発見されそのあとしばらく放置されていたそうだ。それから簡単なメンテナンスと風防の交換を受けており、新しい所有者を見つける準備ができているとのことだ。

売り手であるダイヤル・バック・ヴィンテージのジョンは、この素晴らしいGMTマスターを“価格応相談”として出品している。価格をリクエストしたところ、16万ドル(日本円で約2460万円)という妥当な価格だった。詳細はこちらから。

カルティエ ロンドン タンク ルイ カルティエ “スモール”、“ウーブン”ブレスレット、1972年製

A Cartier London Tank LC with bracelet

1960年代と1970年代にカルティエ ロンドンの工房でつくられた作品は、これまで製造された時計のなかでもお気に入りの部類だと断言する。そのすべてを支えたのはジャン=ジャック・カルティエ(Jean-Jacques Cartier)だ。彼は第2次世界大戦後、父親の跡を継いでカルティエ ロンドンを経営し、1960年代初頭にはメイド・イン・パリの時計を輸入し続けるのではなく、ロンドンで腕時計の製造を始めることを決めた。時計はひとつひとつ手作業でつくられ、そのデザインはマキシ オーバル、クラッシュ、ぺブルなど、“活気あふれる60年代”のロンドンならではのものだった。

この特別なカルティエ ロンドンに焦点を絞ると、タンクLC(厳密に言えば、ジャン=ジャック・カルティエのタンクJJC)が挙げられる。これはカルティエのこの部門が提供する“最小”の“スモール”サイズである。1969年にパリで発売された23mm×15.5mmの“ミニ”ほど小さくはないが、ロンドン製のスモールは26mm×19mmで、小ぶりながら過剰な主張をしないサイズ感だ。

A Cartier London Tank LC with bracelet
この個体は誕生の地でオークションにかけられるが、私の目を引いたのはそのブレスレットだ。カルティエ ロンドンの時計はどれも希少で興味深いものだが、ブレスレットを採用したものは本当に特別だ。昨年フィリップスにて27万9400ドル(日本円で約4300万円)で落札されたブレスレット仕様のマキシ オーバルを思い出す。また、数週間前にはマイアミビーチ アンティークショーでダビデ・パルミジャーニ(Davide Parmigiani)氏のブースに同じものが展示されていた。このブレスレットを採用したロンドンLCを以前に見たことがあったので、この時計は私の記憶を呼び覚ました。2023年12月、クリスティーズがこれと同じ時計の“ラージ”バージョンを出品し、それは最終的に4万7880ドル(日本円で約740万円)で落札されたのだ。

このカルティエは、2025年2月5日水曜日午前5時(東部標準時)に開催されるローズベリーズ・ロンドン主催のWatches & Luxury Itemsオークションのロット54として出品される。事前予想価格は1万~1万5000ポンド(日本円で約190万~290万円)となっている。こちらをクリックすると、このロットを見ることができる。

追記:ベニュワールがお好みなら、ロット55をご覧いただきたい。これは純正のDバックルを採用した、サイズ感が絶妙なロンドン製の時計だ。

モバード フランソワ・ボーゲル製の防水ケースにブラックダイヤル仕様、1950年代製
A Movado from the 1950s
Bring A Loupeでモバードを取り上げるのは実に2週間ぶりだが、これは本当に注目すべきことだ。それだけヴィンテージ時代のモバードに対する私の愛は抗えないものであり、もし優れた時計がeBayで魅力的な価格で出回り続けるのであれば、私は自分用に購入するか、ここに掲載し続けることを余儀なくされるだろう。

ここにあるのは、理想的な条件を備えた1950年代後半につくられた3針のモバードである。その理由を説明しよう。ケースはこの時代最高の防水ケースメーカーで、パテック フィリップやヴァシュロンなどに供給していた、偉大なるフランソワ・ボーゲルのものだ。直径は33mmで、ルイ・ヴィトンの新しいタンブール コンバージェンスに見られるものと本当によく似た興味深いラグが特徴となっている。文字盤は、数字のフォントからもわかるように、シュテルン・フレール製と見て間違いない。これは数週間前にここで紹介したロレックスと同じ数字フォントであり、パデローン Ref.8171に見られるものだ。さらに文字盤はブラックである。黒文字盤のヴィンテージモバードはきわめて希少なのだ。いや、常時数本が売りに出されているのを見つけることはできるが、そのほとんどは黒く塗り直されたものだ。ここで紹介するのは、本物のオリジナルである。

A Movado from the 1950s
最後にムーブメントについて触れよう。これは1956年から1960年にかけて製造された、モバードの“Cal.431 フルローターオートマチック”である。当時、モバードはすべてのムーブメントを自社で製造しており、自動巻きキャリバーにはかなり早くから取り組んでいて、そのほとんどは“バンパー”式のオートマチックであった。431はモバードの自動巻き開発の集大成であり、同社がこれまでに製造したなかで最高の3針時計のムーブメントと言えよう。

アリゾナ州テンピにいるeBay出品者は、このモバードを795ドル(日本円で約12万円)の即決価格で出している。詳細はこちらから。

無銘 カブリオレ、1940年代製
An anonymous cabriolet wristwatch from the 1940s
私は直前に取り上げたモバードについて、人並み以上に多くのことを知っているかもしれないが、この時計についてはほとんど何も知らない。そもそも情報がほとんどないからだ! これは1940年代につくられた“名も知られていない”カブリオレスタイルの腕時計だ。この出品者はヴィンテージを見る目があるため私はいつもチェックしているのだが、この時計はまさにそれを証明している。コンディションは全体的に良好で、誰も持っていないような一品をお探しならこの時計がうってつけかもしれない。

ケースのディテールは本当に素晴らしく、文字盤の“カバー”にはいくつかのエングレービングが施され、サイズも幅25mm×高さ36mmとバランスが取れている。ムーブメントもまた侮れない。銘はないが、スイス製で驚くほど興味深い仕上げが施されている。このような時計にはもっとインダストリアルな見た目のキャリバーが使われていると想像していたが、全体として、この時計はユニークなデザインで個性的かつ完成度が高く、BAL(Bring a Loupe)ウォッチの魅力を体現した1本だ!

極上カルティエスーパーコピー代引き専門店そら~ドイツにあるシュック ザ オイスターのアーサーという売り手が、この無銘のヴィンテージウォッチを1500ユーロ(日本円で約25万円)で出品している。詳細はこちらから。

ユニバーサ “ディスコ・ヴォランテ” スターリングシルバー ウッド仕様、1960年代

今週を締めくくるeBayの逸品だ。1960年代か70年代にドイツで製造された、スターリングシルバーとウッドケースでできたユニバーサ (No.l)の ディスコ・ヴォランテだ。私はいつも風変わりな形状をしたヴィンテージディスコ・ヴォランテを探しているのだが、これはその条件にぴったりである。スターリングシルバーとウッドケースの時計にはこれまで出合ったことがない。ケースはドイツ製だが、ウェブで見つけたほかのユニバーサの時計を見ると、このブランドはスイス製ムーブメント、つまりETAのものを採用しているようだ。したがってこの出品者は内部にある手巻きキャリバーのメーカーを明記しておらず写真も提供していないが、私はスイス製ムーブメントだと推測している。

ロンドンにいるeBay出品者がこのユニバーサ ディスコ・ヴォランテを775ポンド(日本円で約15万円)の即決価格で出している。

タイメックス ジョルジオ・ガリ S2Tiが登場!

ジョルジオ・ガリ(Giorgio Galli)氏は時計業界においてレジェンドに数えられる人物だ。イタリア出身のデザイナーである彼はこの業界において何十年にもわたる経験を持ち、特に1990年代にミラノにあるスウォッチのデザイン本部を率いたことや、シチズン、エベル、モバードといったブランドのプロジェクトに携わったことで知られている。しかし私にとって、ガリ氏はタイメックスという歴史あるブランドを再定義した人物である。かつては飾らないアメリカブランドだったタイメックスは現在国際的な大企業の一部となっており、その製品ラインには膨大な数のモデルが揃っている。ガリ氏はこのタイメックスのブランドにデザインを主軸とした感性を注入することで、幅広い顧客層を対象に商品群をよりブラッシュアップした立役者なのである。

Galli S2Ti on shelf
タイメックスはその商品ラインナップにおいて、最信頼性の日本スーパーコピー時計代引き専門店!の心臓部である“脱進機”や“テンプ”という言葉を知らないような世界のマス市場にアピールする必要がある。その一方でガリ氏には、HODINKEEの読者のような時計愛好家にとっての“タイメックスのフラッグシップモデル”を定義するという使命も課されているのだ。

数年前、タイメックスが“コンセプトカー”的な存在として世に送り出したのがジョルジオ・ガリ S1であった。この製品はガリ氏自身の名前がケースバックに堂々と刻まれていることからも明らかなように、彼の功績を象徴するものである。S1は6万6000円(税込)という価格帯でありながら自動巻き機構を搭載し、金属射出成形(MIM)技術を用いてまるで彫刻のような精緻なケースデザインを実現した。この価格帯ではほかに類を見ないディテールを持つ時計であり、この時点でタイメックスとしては驚くべき成果であったといえる。しかし、それでもガリ氏は満足しなかったのだ。

Giorgio Galli S1
ジョルジオ・ガリ S1

Giorgio Galli S2
ジョルジオ・ガリ S2

timex watch
“スイスメイド”の次のステップとして、ジョルジオ・ガリ S2が誕生した。これはタイメックス グループのアトリエを通じて発表された、タイメックス初のモダンなスイス製時計である。価格は15万9500円(税込)で、この値段に対しては当時多くの議論が巻き起こった。「タイメックスに1000ドル(日本円で約15万円)も払うなんてあり得ない」と即座に否定する声もあれば、一方で「タイメックスがこれほど斬新な時計を作るとは」と興奮する声も多かった。いずれにせよ、このモデルは非常によく売れた。そして今回、このジョルジオ・ガリブランドによる試みの集大成として“スイス製S2”の集大成が登場した。それがS2Tiである。チタンにフォージドカーボンを組み合わせ、今回初めてブレスレットが採用された点が特徴だ(のちほど詳しく述べる)。新しいS2Tiはスティール製モデルとの共通点を持ちながらいくつかの改良点が加わっており、さらに洗練された仕上がりとなっている。

2024年の夏にニューヨークでガリ氏と昼食をともにした際、彼が最新版のプロトタイプを持参していたことに私は気づかなかった。彼が革製のケースを取り出したとき私はそれが単なる彼の私物だと思っていたが、実際のところはS2Tiが収められていたのだ。そして現在手にしている製品版を見て、それが見間違いではなかったことを理解した。(HODINKEEに)送られてきた外箱を開けると、そのなかにはS2Tiが革製トラベルケースに収められていた。時計を目にした瞬間、まず目を引いたのは文字盤だ。スティールモデルの初代S2とは大きな対比を成している。前作では光沢のある黒い文字盤にスティール製のアワーマーカーが組み合わされていたが、今回のモデルはチタンを文字盤に採用することで全体の質感を統一している。

Bracelet and lug profile shot
Galli Swiss Made Signature
Galli S2 Side Shot
さらに詳しく観察してみると、変更点はほかにもいくつか見受けられる。初代モデルの黒い文字盤には見返し部分と時表示リングのあいだに光沢のある黒いリングが配置されていたが、今回のモデルではその空間を滑らかな曲線状の見返しが完璧に埋めている。これにより時計全体がより丸みを帯びた印象になり、計算されたバランスのいいデザインとなった。この変更こそが、“Swiss Made”の文字が6時位置のアワーマーカーの上に印刷される理由だと考えている。以前はこのパーツの外周に配置されていたが、今回はそのための余白がないのだ。この傾斜した見返しに合わせて今回のチタン製S2ではスティール製モデルにあったベゼルを排除し、その代わりにドーム型のサファイアクリスタルによってケースの端まで覆っている。このデザインは、ガリ氏が楽しみながら取り入れたものに違いない。昨年発表されたアクリル風防のマーリンジェットでも、似たようなデザインが見られる。これにより時計全体がより滑らかで柔らかな印象となっており、S2に採用されたフルチタン製ブレスレットとのバランスを取るのに貢献している。

金属射出成形(MIM)による38mm径のケースには、ジョルジオ・ガリ氏がてがけたタイメックスライン全体を象徴する中空のラグデザインが引き続き採用されている。ラグの縁やケース上部、および下部のチタンセクションには非常にていねいなポリッシュが施されており、光を劇的に反射する。一方でその部位には、肉眼でも見える機械加工の痕跡も残っていた。文字盤からは以前のバージョンにあったコントラストが失われているが、その代わりにミドルケースにアクセントが取り入れられた。今回はフォージドカーボンが採用されており、これが視覚的な変化をもたらしている。フォージドカーボンのランダムなパターンは、ストイックな全体のデザインに面白いニュアンスを与えている。これはとてもいい選択だと思う。

Galli S2Ti Wrist Shot
I Size link
Ti clasp
このモデルではフルチタン製ブレスレットは18mm幅のラグによって接続されている。ブレスレットのエンドリンク(ケースとの接合部)はやや外側に張り出しているものの下方向に曲がる形状になっており、ラグトゥラグは46mmに抑えられている。また、このブレスレットにも特徴的な中空のモチーフが引き継がれており、各コマの側面には微妙にくぼんだデザインが施されている。その内部はサテン仕上げとなっており、視覚的には非常に魅力的に映る。ただし、これらの隙間に汚れが溜まるのではないかという若干の懸念もある。ブレスレット自体は精密に加工されており、快適なつけ心地を提供してくれる。さらに、特注のダブルバタフライクラスプを採用。しかしクラスプに接続されるリンクには中空デザインが施されておらず、統一感を欠いている点だけは少し残念だ。

注目すべきは、このブレスレットに新たに採用された“I-Size”システムだ。昨年ガリ氏がこのサイズ調整方法を見せてくれたとき、実際に製品化される日を心待ちにしていた。各コマの側面にはネジやピンが一切見当たらない。それもそのはず、そういった要素はサイズ調整においてまったく使用されていないのだ。実はコマの左部分が引き出せるようになっており、弾性のあるパーツによってほかの部分と固定されている。このパーツを引き出して回転させるだけで、簡単にブレスレットから取り外すことができる。私はこのS2Tiのサイズ調整を1分もかからずに行うことができた。内部構造の耐久性に対する若干の不安はよぎったものの、このブレスレットの手軽さや使い勝手のよさがあまりに素晴らしく気にならなかった。

Caseback of S2Ti
ケースを裏返すと、シースルーバックからセリタのSW-200ムーブメントの全貌が見える。このムーブメントには、ミドルケースに合わせてブラックPVDが施されたローターが搭載されている。ムーブメントの装飾は非常に手の込んだもので、ペルラージュやストライプがふんだんにあしらわれている。この価格帯では、おそらく最適かつ一般的な選択だろう。ただしSW-200は“ゴーストデイト(機能しない日付表示機能)”を残しており、私が触ったモデルでは日付が深夜ではなく6時に切り替わったのが少し気になった。これは、レフトハンド用のセリタムーブメントが採用されているということなのだろうか。

価格について触れると、このジョルジオ・ガリ S2Tiは限定500本で1950ドル(日本円で約30万円)という設定になっている。タイメックスが税込みで約2000ドルもの価格をつけたモデルを発表するというのは、大きな挑戦といえるだろう。映画のシーンでレコードが止まり、画面がフリーズする(予想外の事態に驚きや困惑を感じる)瞬間のような感覚を覚える。「タイメックスで2000ドルだって⁉︎」と思う人もいるかもしれない。しかしこのS2シリーズはガリ氏のクリエイティブを存分に表現したフラッグシップであり、このレンジで製造技術やそのプロセスを挑戦的に追求するためのモデルでもある。妥協を一切しないタイメックスを作り上げた結果、こうした価格になったのだろう。少し冷静に考えてみれば、この時計はチタン(しかもフォージドカーボンを部分的に使用)製で、新しいサイズ調整システムを備えたブレスレットを搭載し、さらにこの価格帯では類を見ない複雑なケースデザインを実現している。多くのセリタベースの競合製品と比較しても、この時計が市場でユニークなポジションにあることを考えれば価格は妥当といえる。

Galli S2Ti with links on its side
個人的に最も興味深いのは、口コミ第1位のウブロスーパーコピー代引き専門店本作の後に何が続くのかという点だ。このモデルはジョルジオ・ガリ Sシリーズの締めくくりを意味するが、タイメックスは“次の章を用意している”と示唆している。これはタイメックスがスイス製時計のラインを拡大することを意味するのだろうか? スイスにあるタイメックス グループのアトリエは、ヴェルサーチやフェラガモといったファッションブランドのスイス製時計もてがけている。そのため、タイメックス自身がこれらのメーカーを活用し、時計愛好家向けの製品をこれまで以上に製造しようと考えるのは理にかなっている。生産数が拡大すれば、価格は下がる可能性がある。いつかS1の価格でS2に相当する時計が登場する日が来るかもしれない。それまでのあいだ、この時計はガリシリーズの華やかなフィナーレを飾る素晴らしい存在として君臨するだろう。

タイメックス ジョルジオ・ガリ S2Ti、Ref.TW2Y27500。直径38mm、厚さ12.2mm、ラグトゥラグ46mm。チタン製ケース、フォージドカーボン製ミドルケース、50m防水。チタン製ダイヤル、ステンレススティール製アワーリング、無反射コーティングを施したドーム型サファイアクリスタル風防。サファイアクリスタル製スケルトンケースバック。ムーブメントはセリタ製SW-200、パワーリザーブ50時間。チタン製ブレスレット、“I-Size”システム、特注デザインのクラスプ。価格: 1950ドル(日本円で約30万円)、限定500本。

G-SHOCKから6900シリーズの30周年を讃えるアニバーサリーコレクションが登場

1983年にDW-5000Cが誕生してから約40年、G-SHOCKのヒストリーのなかでは、新たな機能やシェイプの提案があるたびにさまざまなモデルが誕生してきた。その数は膨大で、スペックの進化や需要の変化の過程で歴史の波に消えていってしまったものも少なくない。しかしそんなG-SHOCKにおいて“定番”として位置付けられ、大きく形状を変えず長く製造され続けてきたシリーズがある。ORIGINの血を色濃く受け継ぐ“5000/5600”、3つ目のインジケーターを持つラウンドフォルムの“6900”、ビッグフェイスにデジアナ表示を備えた“110”、特徴的なオクタゴンベゼルの“2100”。極上スーパーコピー代引き専門店そら~これら5つのシリーズはIconic Stylesと呼ばれ、ブランドを象徴する存在として重要な役割を担っている。

そして今年、6900シリーズが周年を迎える。25周年の際には偏光グラデーション蒸着のガラスにスケルトンケースを備えたスペシャルなモデルがリリースされていたが、30周年の節目に登場したのは同シリーズのルーツも感じさせる3色のアニバーサリーウォッチだ。

1995年に登場したDW-6900H-9。当時のスポーツカルチャーの象徴的存在であった若者“スラッシャー”を意識して、樹脂製のストラップには“G-SHOCK is dedicated to the soulfootinmotion(このG-SHOCKをスラッシャーに捧げる)”とプリントされていた。

G-SHOCKにおいて初めて3つ目のインジケーター(トリグラフ)を導入した1992年のDW-5900C-1、印象的なフロントボタンで好評を得ていた1994年のDW-6600-1Vのエッセンスを受け継ぐ形で、1995年2月に6900シリーズの1作目であるDW-6900-1Vは誕生した。その同年、スラッシャーモデルと呼ばれるブラック・イエロー・レッドの3色で構成されたDW-6900Hが登場。本作のカラーバリエーションは、このDW-6900Hをかなり忠実に再現している(当時ELバックライトを意味していたFOX FIREの文字こそないが)。当時6900シリーズを愛用していた人々からすると、うれしい仕様ではないだろうか。

一方で現代的な変更が見られる箇所もある。それがベゼル・バンドへのバイオマスプラスティックの採用と、6900のデザインアイコンであるフロントボタンのメタル化だ。前者は昨年12月のDW-5000R(DW-5000Cの復刻)の際にもあったアップデートで、環境負荷の低減を掲げる昨今のG-SHOCKにおいては欠かせない。後者はエリックヘイズコラボをはじめとした過去の6900シリーズでも見られたもので、ミラー仕上げの素材表面に刻まれた力強い“G”マークが抜群の存在感を放っている。

機能面では、20気圧防水に加えて100分の1秒ストップウォッチ、タイマー、マルチアラーム、報音フラッシュ機能、LEDバックライト(フロントボタンで点灯)を装備。価格はいずれも1万6500円(税込)で、2025年2月の発売を予定している。

ファースト・インプレッション
僕は残念ながら、6900シリーズが巻き起こした熱狂にリアルタイムで触れた世代ではない。しかしストリートで広く受け入れられ、世界的なビッグネームとコラボレーションを繰り返してきたのをひとりのG-SHOCKファンとして興味深く見てきた。そんなG-SHOCKを象徴するシリーズの原点を再現し、リファインしたモデルを30周年という節目に手にできるというのは感慨深い。かつて2009年にもスラッシャーモデルをアレンジしたGW-6900A-9がリリースされていたが、3色ともに揃うのは初めてではないだろうか?

Iconic Stylesの30周年ということもあり、バックライトを点灯した際に浮かび上がる“SINCE 1995”の文字、ケースバックに刻まれた30個の星などアニバーサリーイヤーを飾るデザインも落とし込まれている。しかしそのどちらも、通常使用しているなかで表に出てくるものではない。周年モデルでありながら、オリジナルのデザインを楽しみたいというファンの期待に応える気の利いた仕様だ(個人的には、SINCE 1995のフォントにも30年前の雰囲気を感じている)。

2025年にはこの後も6900シリーズのリリースが続くと踏んでいる。しかし、このリリースは周年のスタートとして素晴らしい。レギュラーモデルから逸脱しない価格帯もあり、6900シリーズのルーツを表現しながら既存ファンから新規層にまで幅広くアプローチするモデルとなるだろう。

しかしDW-5000R、ORIGINのカラーリングを踏襲したIconic Stylesに続くG-SHOCKの原点にフォーカスする流れは今後も続くのだろうか? G-SHOCKは2023年に40周年を迎えたブランドだ。もしかしたら、ユーザーの世代交代も意識した動きなのかもしれない。その答え合わせは今年15周年を迎える110シリーズでなされるかもしれないが、とりあえず今はこの目の前のモデルを存分に楽しみたいと思う。(まだ手にできていないが)DW-5000Rとともにコレクションに加える予定だ。

基本情報
ブランド: G-SHOCK
モデル名: 6900シリーズ30周年記念モデル
型番:DW-6900TR-1JR(ブラック)/DW-6900TR-4JR(レッド)/DW-6900TR-9JR(イエロー)

直径: 50mm
厚さ: 18.7mm
ケース素材: バイオマスプラスチック
文字盤色: ブラック
夜光: LEDバックライト(スーパーイルミネーター)
防水性能: 20気圧
ストラップ/ブレスレット:バイオマスプラスチック
追加情報: 100分の1秒ストップウォッチ、タイマー、マルチアラーム、報音フラッシュ機能

価格 & 発売時期
価格: 各1万6500円(税込)
発売時期: 2025年2月
限定:なし