件名:『青空』 第2学年 学年通信 No.28 (2006.3.24)(2006.3.24) |
★当たり前を輝ける人に・・・★ 学校へ向かう朝、小さな春を見つけました。小さな青い花、みんなは何かわかるかな?御在所岳を背にして、新芽の緑と空の青が柔らかく光っていました。あの御在所岳に登ったのも、もう一年前のこと。二年生として過ごした一日一日を懐かしく振り返られる、そんなときがやってきたのですね。みんなはどんな気持ちでいるのでしょう。当たり前が当たり前でなくなることへの寂しさを感じている人も、いるのかもしれないね。それがどんな当たり前かは・・・もう分かるよね。 今、この席に座っていること。 今、自分の隣にあの子がいること。 今、担任の先生の話を聞いていること。 そして、このクラスにいること。 どれもこれも、いつもあることで、当たり前だと思っていたこと。ときにはその当たり前に「つまらない」「変化がない」と思ったこともあるかもしれない。でも、当たり前って不思議だよ。それが当たり前でなくなると知ったそのときに、その尊さに気付くものなのかなぁと考えたりもしています。 でも、もしその尊さをもっと早くに感じていたら、どんな毎日になっていただろう。もっとクラスのことを考えられる人になっていたかもしれない。もっと隣の友達の声を聞くことができたのかもしれない。もっと毎日の中にある小さな出来事に立ち止まれたかもしれないよね。それが当たり前でなくなると知ってから動くことも大事だけれど、そこにはわずかながらにも切なさが感じられる。私だけかな…。だからこそ、もっとこうしておけば、ああしておけばという思いになるのだろうね。 じゃあ、ここで、発想の転換をしてみよう。こうしておけば、ああしておけば…という思いを後でして切なくなるのはここでお休み。先にこうしたい、ああしたいという姿を描いてみたら、それが当たり前でなくなるときも、その寂しさを次へとつなげていけるのではないかな。 みんなも次に学校へ来るときは3年生。これまで積み重ねてきた経験や思いを中学校生活へと返していけるラストチャンスです。当たり前を当たり前に大切にしていこう。その当たり前の一瞬一瞬を輝ける人になっていこうね。 ★保護者の皆様へ★ 1年間、本校の教育活動にご理解・ご協力いただきましてありがとうございました。 来年度4月からは、子どもたちも3年生。中学校生活の総まとめの年となります。様々な期待と不安もあると思いますが、自分たちの日常を大事にするところから、日々の生活を充実させていってくれることを期待しております。 今後も家庭と学校とが連携し、お子様の成長を見守っていきたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。 1年間ありがとうございました。 |
件名:『青空』 第2学年 学年通信 No.27 (2006.3.2)(2006.3.3) |
★花粉の季節到来・・・★ ついに2年生としての最終月、3月となりました。よくこの時期になると「春がやってきた」などという言葉を耳にしますが、日々我々は1日1日前進しているのだから、私的には「春に辿り着いた」という表現の方がなんだか好きなんですよね。 さて、この季節花粉症に悩まされる人も多いのではないでしょうか?花粉症はスギやイネなどの花粉が原因となるアレルギー性の病気で、戦後に報告された新しい病気だそうです。意外ですよね!日本では、1960年代からわずか40年間で花粉症(特にスギ花粉症)が激増し、現在日本人の約20%が発症するほどの国民病とまでいわれています。職員室でも鼻がムズムズ、目がショボショボとつらい思いをされている先生が増えてきました。ここで簡単に花粉症のメカニズムを紹介します。 *************************************** 人体は花粉が侵入するとそれを受け入れるかどうか考え、排除と判断するとそれに反応する「IgE抗体」と呼ばれる抗体をつくって反応します。ただしこの抗体は急にでき るものではなく、花粉症になる数年前から作られ始めています(IgE抗体が作りやすい 人とそうでない人とは、生まれた時からすでに決まっていると言われています)。し かし、IgE抗体が作られる初期の段階ではその量はまだ発症に十分ではなく、花粉のシ ーズンごとに次第に量が増え、ある一定の量に達すると初めて花粉症の症状が現れる と考えられています。スギ花粉症の発症年齢のピークは20〜30代ですが、最近では年 齢層も広がりをみせており、小児やお年寄りの患者さんも増えているようです。 *************************************** 花粉症にならないための予防策としては、花粉に触れない、吸わないことが重要です。また、イライラやストレスがあると、鼻粘膜の深部にある静脈叢(静脈の集合)が傷害されてしまうので、十分な休養と睡眠、適当な運動、精神的にゆとりをもって生活することが大事だそうです。(ちなみに今年の花粉量は昨年の30〜50%に減少すると言われていますが…本当ですかね?) ★もうすぐ3年生!★ 8日の卒業式が終わると10日には水平社博物館への社会見学があります。このクラスのメンバーと過ごすのもあと少し。1年生の時よりも考え方や振る舞いが一歩大人に近づく「2年生」。中学校生活で一番充実すると言われるこの時を共に過ごした友と、3年生につなげていける学習を是非してきてもらいたいと思います。何気なくバスに揺られて行くのではもったいない!その土地から何を学ぶのか、自分には何ができるのか、事前にしっかり考えた上で学習しに行きましょう! |
件名:『青空』 第2学年 学年通信 No.26 (2006.2.27)(2006.3.1) |
★四中工行ってきました!!★ 進路学習の一環として、毎年行われている四日市中央工業への体験実習へ行ってきました。5つの学科のうち、各自の関心のある2学科で実習を行いました。 時間的には、各学科1時間で、合計2時間でしたが、時間を効率よく考えていただき、無事に実習を終える事ができました。 工業高校への進学を視野に入れているかどうかではなく、高等学校というものを直に体験し、自分の進路選択に役立てようという取り組みです。実習に行く前と行った後の印象はそれぞれですが、概ねいい体験ができたと帰ってくる事ができました。 また四中工の教頭先生からは、実習態度などについてお褒めの言葉もいただく事ができ、充実した時間になったことがうかがえます。 三滝中の代表の挨拶にもあったように、この経験を今後に生かすことができるよう、各自がしっかり考えていってほしいと思います。 ・・・デイリーライフより・・・ ☆四中工に行って、まず高等学校というところに入ったことがなかったので、広さ、校舎の多さに驚きました。それから、いろいろな機会があるのに驚き、新しい発見がたくさんありました。 ☆今日は中央工業に行きました。機械の溶接、最初はこわいと思ったけど、やりだたらすごく楽しかった。鉄板に穴を開ける作業で「きれいにできたね」ってほめてくれました♪設備システム科の方は何か難しかったです。でもコンピュータを扱って作図をするのは楽しかったです。 ☆今日の四中工の体験はとてもよかった。これが進路の参考になればいいと思う。 ☆体験学習はとても楽しかった。文鎮をつくったり、七宝焼きをしたりした。自分でつくるというものはいいなあと思った。 ☆体験学習、すごくいい体験ができた。CADとかは平面を少しかいただけで、立体になってすごかったです。しっぽ焼きは少しにごって失敗してしまいました。 ☆中学校と高校ではスケールの大きさが全然違ったのでビックリしました。はっきり言って溶接はこわかった。簡単に6000℃って言われたって・・・。でもすんげー面白かったです。 ★先輩が卒業します!★ 3年生が卒業するまであと10日をきりました。学舎を巣立つ彼等の心は、いまどんな感じなのでしょうか。入学した頃には想像もしていないこの日を目前に控え、何を思い何を考えているのでしょうか。 そんな彼等に、在校生であるあなた達には何ができるのでしょうか。 本日、三年生を送る会のための会場の設営を行いました。前日にはまた卒業式の準備があります。そして、卒業生を送るために式歌の練習もしてきました。当日の主役である卒業生のことを第一に考えることができれば幸いですが・・・・ さて、卒業式を迎えるにあたり、1つお願いしたいと思います。それは、先輩達の送り出し方です。「卒業式」というと「別れのとき」。「別れ」といえば「涙」を連想するかもしれません。ただ、あなた達には安っぽいセンチメンタリズムで先輩を送り出してほしくないということです。本当の意味での「別れ」を考え、実は「旅立ちのとき」であることを理解して欲しいと思います。 式での振る舞いはもちろん、式歌、式後の振る舞いなどなど、何が大切なのかを考えて欲しいと思います。もちろん、意味のある「涙」なら歓迎します。 あなたにとって先輩とはどんな存在でしたか? |
件名::『青空』 第2学年 学年通信 No.25 (2006.2.16)(2006.3.1) |
★何かおかしくない★ 先日ある缶コーヒーを飲んでいてふっと気付いた事がありました・・・・ 最近は、多くの商品でパッケージなどに注意書きなどが書かれている事が多くなっています。缶の飲料やペットボトル飲料には、「のんだ後はリサイクル」。ガムには「かんだ後は紙に包んでくずかごに捨てましょう」。と書いてあります。ラベルがプラスティックですよとか、キャップはアルミですよなど、分別回収のための表示もあります。 ここまでは、ゴミの分別や再生可能物のリサイクル促進など、社会全体への周知という点で必要な事とも言えます。周知が徹底されればいずれ表示はなくなるかもしれません。 さて、冒頭に書いた缶コーヒーの側面にはなんと書いてあったと思いますか? @飲み過ぎるとあなたの健康を害するおそれがあるので注意しましょう。 Aこの缶は再生アルミでできています。 Bポイ捨てをしないようにご協力をお願いします。 C人や動物にぶつけないようにご協力をお願いします。 どれが正解かわかりますか?実はBなんです。気になったので、他の物も調べてみました。何と、「空容器は投げ捨てないようご協力ください。」と書いてあるスポーツドリンクのペットボトル。「空き缶は投げ捨てないようご協力ください。」と書いてあるジュースの缶。 他には・・・・。「清潔にお使いくださりありがとうございます。」と張り紙のあるコンビニのトイレ。「お願いだからゴミを捨てないで!!」と書いた看板の立っている交差点。 何かおかしいと思いませんか?でも、こう書かれているという事は、そうしている人がいて困っているという事ですよね。コンビニのトイレの張り紙は本当に感謝されているのか、皮肉なのか・・・・。それにしても何かおかしいと思うのは私だけなのでしょうか。 「投げ捨てないようご協力ください」の表現は、丁寧な言葉になっていますよね。国語的には丁寧語なのか尊敬語なのか何なのかはよくわかりませんが、命令口調でないのは確かですよね。 大げさな言い方かもしれませんが、これは国全体がマナーの面でマイナス方向へシフトしている事を示しているのだと思います。 一度このようなおかしな表現を探してみるのもいいかもしれませんよ。 ところで、この話で思い出すのは、自然教室の夕食での残飯処理の事です。ひょっとしたら、「残飯は残飯入れに入れるようご協力ください」と言わなければならない状態だったのかもしれません。そして、同様の事がたまに起こっています。 「便器にトイレットペーパーの芯を捨てないようご協力お願いします。」 「トイレットペーパーをまるごと水にぬらさないようご協力お願いします。」 こんな張り紙をしなければならないんでしょうか・・・・。何とも情けない話だと思いませんか? 断っておきますが、これは一部の生徒の話です。多くの生徒はこんなことをしないのは当たり前だと思っているはずです。だからと言って、その他大勢の生徒には何も関係がないかというとそうではないと思います。 何かが足りないんでしょうね。何が足りないかって?それは、あなた達一人ひとりで考えてみてくれませんか? 今年の人権総合学習のまとめとして、社会見学を選んだあなた達がするべきことは何なんでしょうか。 人権問題と今回の話の根は同じである事に気付いて欲しいと思います。先人の生き方から、どこがどう根が同じなのかという事も感じ取ってくれればと思います。 |
件名:『青空』 第2学年 学年通信 No.24 (2006.1.31)(2006.1.31) |
★昔と今をつなぐもの 今と昔をつなぐもの★ “コブクロ”というミュージシャンを知っていますか?小渕さんと黒田さんの二人だから、“コブ”+“クロ”だということを、つい最近知りました。この二人の歌う曲に♪今と未来を繋ぐもの♪というものがあります。テレビでは電報のCM音楽として流れているので、曲名はともかくも、耳にしたことがあるという人はいるのではないですか? みんなは“今と未来をつなぐもの”って考えたことがあるかな。“昔と今をつなぐもの”なら…どうでしょうか。少し難しい問いかけかもしれませんね。 今、国語の時間では『平家物語』を読んでいます。扇を射ることなんて自分にできるわけがない、と考える弱気な与一でしたが、武士として、源氏の一員として、自分の役割を精一杯全うしようとする姿に、いろんな思いが集まりました。 *************************************** ★武士の生き方…自分の生き方も考えないといけないかもしれないかも…。 ★(あなたは人としてどう生きたい?という問いかけに対して)それなりのプライ ドや強い意志は持ちたい!人として、みんなの代表として、やるなら自分も与一 と同じように思うと思う。自分=与一タイプ? ★何事も自分を追い込んで、100%の力を出すことにする。 ★与一みたいな強い人になりたい。 *************************************** 武士として自分の役割を認識し、集団のために責任を果たそうとする生き方。今を生きるわたしたちにも、“どう生きたいか”を考えさせてくれるものであったようですね。昔と今、ちゃんとつながっていると思いませんか? さて、みんなはどうでしょう?自分の役割って何だと考えますか?集団のために自分がすべきことって??それらをきちんと成すことは、地味で目立たないわりに、大変なことが多いのかもしれません。自分ひとりくらいどうでもいいや…そう思うことも時にはあるかもしれませんね。でも、あなたがそれをするかしないか、選び取っているのは誰でもない、結局は自分なのですよ。自分の選んだものは、自分の“どう生きたいか”に、ちゃんと合っていますか?自分の大事にしたいものを、ちゃんと大事にできる選択をしていますか?普段の生活の身のこなしは、あなたの心を映す鏡なのですよ。 「今、あなたは何を大事にしていますか?」との質問に、「出会い!?」と返してくれた人がいます。その出会いって、これからの毎日を創ってゆくもの。これって、十分“今と未来をつなぐもの”ですよね。 |
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