七千万個の地雷の授業


9月の道徳で教科書教材「七千万個の地雷」を学習しました。
教科書の本文は、たった2ページ。

右側にはタイトルと
「地雷によって左手を失った子供の写真」が大きく中央に掲載され、
左のページには地雷の被害に遭った人々が「大人」であったか
「子供」であったかの内訳のグラフと被害に遭った子供がその時に何をしていたかの
グラフ2つが掲載されているだけのシンプルな教材ですが…
心に訴えるものは果てしなく重く強い内容でした。

最初に
「写真を見て感じたこと」を簡単にまとめ、その後、
「どうして地雷が設置されたのか」
「どんな地雷が何を目的として設置されているのか」
について、
それぞれ、担任からの説明を聞きました。
その後、10分のメッセージビデオを観ました。

自分たちよりも幼い可愛い子供たちの写真、
家族や友達と楽しそうに過ごす子供たちの写真が流れます。
場面が変わり、ものすごい数の地雷と弾薬…
足を失った人…瓦礫の中で生活する人々…
そして、その合間を縫うように流れるメッセージ…その内容は、
平和で豊かな生活をしている自分たちの心を揺さぶります。
真剣に見入る2年生。
ビデオを見終わって、最後の感想をまとめる時は、
全員がシーンと静まり、黙々と手を動かしていました。
授業後も
「涙が止まらなかった」「泣きそうで危なかった」「何かできることはないのだろうか」
などと話している姿があちこちに。
本当にみんなが心を揺さぶられ、自分の生き方についても考えた時間となりました。
授業の感想から1つ紹介します。

【授業を通して感じたこと・考えたこと】
今日の授業で何度も出てきた「豊か」って、何が豊かなのか…
何が豊かだったらいいのかと考えさせられました。
日本にはお金も食料もあって「豊かな国」だと思っていたけど、
違うかもしれないと思った。
いろんな物が手に入るのに、「だるい」とか「眠い」とか「つまらん」とか、
そんなことばかり言っている自分たちより、
「国が発展していなくても、
あんな風に笑っている人たちの方が「豊か」なんじゃないか」と思いました。
 スライドの最後の方に「日本は無関心だ」と出ていたけど、本当にそうだと思った。
今までも戦争についていろいろな学習をしたけど、
どこか「自分には関係ない」というところがあったから。
でも、もう中学2年だし、もっと周りのことにも目を向けないと…と思うから。
これから自分がどれだけ周りを気にすることができるか、
目を向けられるかが大事だと思った。