特別支援教育のページ

四日市市立富田中学校



1 特別支援教育の目的

    LD、ADHD、高機能自閉症等を含めて、障害のある生徒の自立や社会参加に向けて、その一人ひとりの教育的ニーズを把握して、その持てる力を高め、生活や学  習上の困難を改善又は克服するために、適切な教育や指導を通じて必要な支援を行います。

2 対象

フローチャート:特別支援教育の対象生徒の認定までの流れ

3 基本方針

    校内の状態や国・県・市の施策の実施時期を見極めつつ、学校全体で柔軟に対応します。

4 支援の方策

   (1) 個別の教育支援計画
     特別支援教育は個別の教育支援計画(四日市市共通版)に基づいて実施します。

   (2) 共通理解と個別の配慮
     全職員が生徒のよき理解者となり、生活上のトラブルや二次的情緒障害の予防、自己肯定感の育成を図ります。

      ポイント
        ・自信がつくような対応を考える(良い点を伸ばしていく)
        ・表現も理解も苦手なことを忘れない
        ・周りの影響を受けやすいことを忘れない
        ・周囲が感心するようなことを考える

   (3) 学習面の支援

     @ 全ての生徒にわかりやすい授業改善と指導の工夫(全ての教師)
         確かな学力の定着をめざし、全職員で授業改善に取り組みます。そのために指導技術の向上を図る研修会を実施するとともに、授業公開や授業研究を積        極的に行い、確かな学力を育むための授業の見直しと工夫に取り組みます。(主管:研修委員会)

     A 個別の配慮(教科担当教師)
         授業場面では、タイミングよく適切な配慮を行います。

      ポイント
        ・個別に支援できる時間の確保(授業の流れの工夫)
        ・伝え方の工夫(多感覚な刺激、具体的な手がかり、答えやすい問いかけ)
        ・理解したかどうかのチェック
        ・そっとフィードバック(「そう、それでいいよ」「そこはこうやったほうがいいよ」)
        ・必要なアドバイスを求めることの奨励
        ・必要に応じた支援教師による板書
        ・宿題や授業課題の配慮(特別支援学級等での必要時間の保障)

     B 教師の弾力的運用(支援担当教師)
         通常学級に在籍する生徒の、基本的学習能力の障害や深刻な学習不振に対しては、支援担当教師の配置を含めた教師の弾力的運用によって学習支援         を行います。

   形態
     ・通常学級におけるTT的支援(個別に教えるのでなく、本人の通常学級での学びを支える)や特別支援学級籍生徒へのマンツーマン支援
     ・特別支援学級や別室での個別学習(授業からの取り出しまたは放課後)

   (4) 仲間からの支え
        特別な支援を受けながら努力する生徒を心から応援できる仲間づくりを進めます。(主管:特別支援委員会)

5 推進組織

 【特別支援委員会】
 校内全体の特別支援体制づくり、個別の教育支援計画の作成の推進と管理、対象生徒の把握、保護者への啓発、特別支援教育に関する校内研修会の企画運営などを行います。(構成は校長、教頭、各学年代表、特別支援教育コーディネーター)
 委員会は毎月定期的に開き、委員会での協議事項を原案として職員会議に提案することで職員全体への周知をはかる。
      ※特別支援教育コーディネーター
     関係機関や保護者との連絡調整、特別支援委員会の企画運営、保護者の相談窓口等、特別支援教育推進に当たっての中心的役割を担います。

6 特別支援教育についてのご相談・お問い合わせ

     学級担任又は特別支援教育コーディネーター(坂本)までご連絡ください。 

7 個人情報の取り扱いについて

     個人のプライバシーが損なわれないよう、個人情報は適切に取り扱います。
    生徒一人ひとりのニーズに応じた教育的支援を行うには、より正確な生徒の状態を把握することが重要です。このような個人情報については、特別支援教育の目的    以外のために、校内で利用したり他機関に提供することはありません。
     個別の教育支援計画の原本は校内で厳重に管理します。
     必要に応じて保護者の皆様からの情報を職員会議や研修会議等に出す場合、あるいは、他機関に情報を提供する場合、また反対に、他機関から情報を提供され    る場合にも、保護者の同意を必ず得るようにします。

8 LD、ADHD、高機能自閉症等とは?

 【LD】
 LD(学習障害)とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないものの、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものです。その原因としては、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されています。
 【ADHD】
 ADHD(注意欠陥/多動性障害)とは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものです。中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定されています。
 【高機能自閉症等】
 高機能自閉症等の主なものには、高機能自閉症とアスペルガー症候群とがあります。高機能自閉症とは、3歳位までに現れ、@他人との社会的関係の形成の困難さ、A言葉の発達の遅れ、B興味や関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とする行動の障害である自閉症のうち、知的発達の遅れを伴わないものをいいます。アスペルガー症候群とは、知的発達の遅れを伴わず、かつ、自閉症の特徴のうち言葉の発達の遅れを伴わないものをいいます。なお、高機能自閉症やアスペルガー症候群は、広汎性発達障害に分類されるものです。中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定されています。

(特別支援教育を推進するための制度の在り方について(答申)より一部改変して抜粋)

9 国・県・市の動向についての参考資料

最終更新日 平成23年2月16日