音楽室より

 居場所 2012.5.25
自分は,朝,音楽室へ上がると,4限目が終わるまで
基本的には職員室にはもどりません。
だいたい音楽室は,なぜか校舎の高いところにありまして,
(川島小学校は4階ですね。前の学校も3階。中には1階の
学校もありますが。脱線しますが,音楽室が1階にある学校は
楽器運びのときなど,大変便利です。)
いったん,上がってしまうと降りたり上がったりがめんどうだと
いうこともあるのですが,休み時間の子どものようすを楽しみに
しているため,そのまま音楽室にいます。
まあ,4階ですし,だれもやってこないのかなと4月のときには
思っていましたが,5月になって,ちらほらとやってくる子どもたち
の姿がみられるようになってきました。
思い思いに楽器の練習に励んでいます。
もちろん,走り回ったり,楽器をいためつけるような鳴らし方をして
いる子どもたちはいません。
なかには,いろいろな話をしにくるだけの子どもたちもいます。
天気のよい日には,外遊びをすすめていますし,次の授業に絶対おくれない
ように,教室へもどることは当然,毎時間声かけをしていますが,
休み時間のなにげない会話が,自分にとってはとても勉強になります。
もちろん,聞いた会話の内容はだれにももらしたりはしていません。

子どもの方から見てみたらどうなのでしょうか。
何か話をするだけで,聞いてくれる人がいるだけで,ちょっとした
ガスぬきになり,ストレスがとれていく子どももいるかもしれませんね。

子どもたちのたまり場になるのではなく,よい意味で子どもたちの心地よい
居場所のひとつに音楽室がなるといいな,と常々思っています。

 シンコペーション 2012.5.24
5月24日(木)5限目。4−2
「友だちシンドバッド」を歌っていたときのこと。
教科書に青色のところがありますね・・・。
そう,ここのリズム,
シンド バッ ドー シンド バッ ドー ・・・
文字で書くと話しにくいのですが,タンタンタンタンという
4拍子の拍にのらないリズム(上の歌詞の,2ヶ所のドー)が
シンコペーションのリズムです。この部分は少し強く歌って
いきます。(=アクセントをつけると言います)
そうすると,このノリノリの曲がもっと生き生きとしてくるん
ですね。
書くとむずかしそうに見えるこの内容ですが,子どもたちは立派。
2回も歌わないうちに,このリズムを生かした歌い方を身につけて
いきました。

用語はともかく,小さいうちから自分の声でいろいろな歌い方ができる
経験を,これからもいっぱい積み重ねていこうと考えています。

 CDを聴く 2012.5.24
5月24日(木)2限目。6−1
ヘンデル「王宮の花火の音楽」から歓喜を聴きました。
同じようなメロディのかたまりが3回出てきます。
1回目はやさしく弦楽合奏で,2回目はホルンが中心で,
3回目は全員で演奏という構成です。
だんだん大きく聴こえる曲なので,最初はステレオの音量を
大きくして,2回目で少し小さく,3回目でふつうに聴くときの
音量というように,つまみを回しながら子どもたちと聴きました。
目ざとく私の動きをチェックしていた子どもがいました。
「ボリュームを変えていた!」
そう,そのとおりです。
「みんなが聴こえやすくなるように,最初は大きく,2回目は少し
小さく,最後はふつうの音の大きさにもどしました」
ということは,
最後のふつうの音の大きさで全部聴いていくと,最初の部分は相当
小さく聴こえていくということなんですね。
少人数の合奏で演奏している録音ですから,
最初はけっこう弱奏,ホルンが入って少し大きくなり,最後にみんなで
演奏しているなあという感じで聴こえていきます。
子どもたちは,しんとして聴き入っていました。
同じパターンの繰り返しですが,ヘンデルは楽器を変えて音色を変えたり,
演奏者の数を変化させて,ちがう景色を生み出し,聴いている人がいつでも
新鮮に聴こえるように作ったんですね。

みんながこれから歌っていく歌も,合奏も同じ。
何回も同じ繰り返しをしていたら,おもしろくないけれど,
2回目,3回目になったとき,変化をつけていくと,聴いている人にとっては
おもしろい演奏になっていくと思うよ,という話をしました。

きょうも「旅立ちの日に」を歌いました。
しばらく封印の予定だったんですけれど・・・
授業後,残っていた子どもたちと「つばさをください」のインスタント
2部合唱。きれいにハモっていました。

6年生の授業後,どの学級も私はとても心が洗われるようなよい気持ちに
なります。これからも,少ない時間を大切にしていきましょう。

 サミング 2012.5.24
5月24日(木)1限目。4−3
この学級は,毎時間どの時間であっても,はじまりチャイム前にきちんと
移動完了しています。
45分間が,じっくりと音楽の授業のなかみを進めることができます。
4年生になって,久しぶりに全員がリコーダーを持ちました。

冬,寒い外で手袋をはめずにいました。
家へ帰ってあったまろうと思ったらだれもいなかった・・・。
そんなときにどんな息をかけますか?
フーーー
「あったかい!」
きょうはあなたのバースディ。
ケーキにのったろうそくの火を一気に消します。
どんな息?
フーーー
「つめたい!」

このふたつの息の使い分けが,低音と高音を出すときのポイントです。
4年生になって,高いミファソを鳴らしてみます。
ミは親指がそのまましまっていても,息のスピードを速くすれば
高い音が鳴ります。
高いファやソは大変です。
そこで,サム(thumb 英語で親指)を使う=サミングの登場です。
私が小学生のときは,「親指の穴が半分あくぐらい開けなさい」
と習いました。
これは,まちがいでもないのですが,半分正解といったところでしょうか。
髪の毛1本,つめがうすく,または先日の金環日食のように
ほんの少しだけ穴が見えるように親指をずらせばOKです。

大事なのは,どの息を使うかですね。
スピードのあるつめたい息を,お茶(ティーーー)というように
リコーダーに入れます。
さっそく,ひとりずつ鳴らしてリレーをします。
全員が鳴らせたところで,ミファソファミミミーと音をつづけて
吹く練習と活動をすすめていきました。

自分がしゃべるように気持ちを表せるリコーダー。
これからも,子どもたちの大事な友だちになっていきますように。

 鼻濁音(びだくおん) 2012.5.23
5/23(水)3限目5−2
「スマイルアゲイン」を歌いだしたとき,
「じぶんが〜」
おっと,待った,ここはサファリパークか?
ガオーといったほえる声はいらないよ。
ということで,鼻濁音の話をしました。
学校(がっこう)→ ふつうにがっこうと発音。
じぶんが → 鼻にぬくように「んがー」といった感じで。
子どもたちは歌いました。
「やわらかいね」という声。
そうなんです。聴いていて気持ちよくなる発音の仕方なんですね。

「キリマンジャロ」では,モンキータンブリンも登場。
シャカシャカシャカシャカって,けっこうむずかしそうなのに
どんどんチャレンジしていましたね。

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