<違うことが大切にされるクラスにしよう>
1年生全員で34名の皆さんは、橋北中学校で共に学んでいます。これは偶然の出来事です。皆さんがもし、違う学校に行っていたとしたらどうでしょうか。友達関係、大人との関係、人との接し方等において、おそらく今とは違う自分になっていることでしょう。
同じ自分であるのに、環境や境遇が違ったらなぜ別の人格になってしまうのか。それは私たち人間は自分一人だけで人生を決めることができないからです。個人の力は個人一人が絶対的に伸ばしていくものではなく、周りの人や周囲の環境との相対的な関係も大きく起因します。
今、多かれ少なかれ悩みを持っている人がいるとします。その悩みとはどのようなものでしょうか。人間関係?ほしいものが手に入らないこと?いろいろあると思いますが、それらの悩みはすべて自分の周りの人や環境に関係することだと気づくことだと思います。もう少しわかりやすく考えますと、容姿に悩みを持っている人はなぜ容姿に悩みがあるのかというと、自分の容姿が”人にどう見られているのか”が気になるからではないでしょうか。見る人がいなければ、容姿は悩みではなくなるわけです。
話を戻します。これまで個人の力は周りの人や周囲の環境に大きく左右されると云ってきました。ということは、もし今自分が積極的に発表や話ができないとすると、それはあなたのせいではないかもしれないのです。クラスの中に、
”間違うと恥をかく、言わないもの勝ち、やっても無駄、何もしなくてもどうにかなる”という魔物が存在しているのかもしれません。この魔物のせいで皆さん個人個人が伸ばしていくことができる力が伸びていないのかもしれません。この魔物を退治するには皆さん一人一人が『そんな雰囲気がないか。なぜそんな雰囲気があるのか。どうすればその雰囲気が良くなるのか』を考える以外にありません。そこで今日の校長先生のお話の中で
間違いが許される仲間。高めあう仲間
というキーワードが出てきました。違っていることを大切にし、間違ってもいいんだという気持ちを一人一人がもつことで、学びに向かえる力、学びが楽しいと思える感覚、家でも学習したいと思えるような一人一人になっていけるのだと思います。また、違いを大切にできる人たちの集団は、だれ一人取り残されない集団でもあります。多数決により強引に決し、少数の人が損をするということはないのだと思います。そんな学級の一員になれたら幸せだなぁと思います。