昨年のような31色展開とはいかないものの、初めてワールドタイムを搭載したクラブ・スポーツは、誰もがお気に入りのダイヤルを見つけられるラインナップとなっている。
これだけ印象的なリリースのあと、次にどうするか難しいと思うのだが、今年のノモスはコレクターに向けて新たな一手を打ってきた。ブランド初となるワールドタイム機構を搭載したクラブスポーツモデルを発表し、さらにいくつかの限定カラーを用意したのだ。クラブ・スポーツ ネオマティック ワールドタイマーは、シルバーダイヤルとダークブルーダイヤルの2モデルでレギュラーコレクションに加わる。いずれも赤と青のアクセントが随所に施されており、とくに12時位置のアウタートラックにある赤いラインは、現地時間を示す都市を際立たせる役割を果たしている。ダイヤルにプリントされたミニッツトラックにはタイムゾーンの差が示されており、ブルガリ スーパーコピーほかの都市の時刻を素早く計算することができる。
Nomos Club Sport Worldtime Silver and Blue
シルバーとブルーのレギュラーモデル。
Silver Dial Macro
Lume Shot
スモールセコンドに加え、3時位置には24時間表示のインダイヤルが配され、ローカルタイムを24時間制で示す。ダイヤルカラーに応じて、異なる色でデイナイト表示がなされる仕様だ。シルバーとブルーの両モデルともガルバニック加工にサンレイ仕上げを施しているが、ブルーダイヤルはダイヤルカラーと仕上げがそのまま都市リングにも引き継がれている。一方でシルバーダイヤルは、コントラストを効かせたマット仕上げのブルーの都市リングを備えている。
2時位置のプッシャーを操作することで、都市リングを回転させつつ時針を1時間単位で前進させることができ、旅先でも素早く現地時間に調整することが可能だ。さらに、8時位置に配された窪みのあるプッシャーで24時間インダイヤルのローカルタイムをリセットできる。これらの機能は、すべて自社製Cal.DUW 3202と連動している。自動巻きでパワーリザーブは約42時間、グラスヒュッテストライプ、ブルースティールネジ、小さな地球がエングレービングされたローターによって美しく仕上げられた厚さ4.8mmというこの極薄キャリバーは、40mm径のステンレススティール製ケースを、厚さ9.9mmというクラブ・スポーツらしい薄型プロポーションにまとめている。このプッシャーを備えながらも、100m防水というクラブ・スポーツラインに共通する防水性能を維持している点も特筆すべきだ。なおツイントリガー式のデプロワイヤントクラスプを備えた、クラブ・スポーツブレスレットがセットされている。
Canyon Closeup
Glacier Closeup
All six limited edition club sport worldtimers
これらふたつのモデルに加え、ブランドは昨年のダイヤル祭りへのオマージュとして、6種類の限定カラーバリエーションを追加した。キャニオン、デューン、グレイシャー、ジャングル、マグマ、ボルケーノの6色である。ノモスのほかのカラーパレット同様、これらのダイヤルも非常に個性的であり、単調になりがちなデザインにアクセントを加えている。そのためすべての人に受け入れられる色合いとは言い難いが、私のように、ノモスが少しだけ変なことをやってくれるのが好きな人にとってはこれ以上ない魅力的な仕上がりである。
ノモス クラブ・スポーツ ネオマティック ワールドタイマーは、今月発売スタート。限定カラーバリエーションはそれぞれ175本限定で製作され、価格はレギュラーモデルと同じく77万2200円(税込)に設定されている。
我々の考え
ノモスがワールドタイマーを発表するのはこれが初めてではない。実際、チューリッヒ ワールドタイマーは長年にわたってブランドのコレクションに定着しており、ノモスのなかでもよりハイエンドな位置付けとして親しまれてきた。今回のクラブ・スポーツ ネオマティック ワールドタイマーは、チューリッヒに搭載されているDUW 5201と同等の機能を維持しながらも新キャリバーによってより薄型化を実現。さらにデザインはフォーマルさを抑え、カジュアルな旅人にも最適な1本となっている。さらに注目すべきは、メタルブレスレット仕様でありながら、チューリッヒよりも大幅に価格が抑えられている点である。そのためこのクラブ・スポーツ ネオマティック ワールドタイマーは、5000ドル(日本円で約75万円)以下という価格帯において、非常に魅力的な選択肢となっている。同価格帯の他のモデルでは、これほどあらゆるシーンに対応できる堅牢な構造や、これほどていねいに仕上げられたキャリバーを備えた時計はまず見当たらない。唯一、チューリッヒにあってクラブ・スポーツには欠けているのは、あのチャーミングなエレガンスさかもしれない。特に24時間インダイヤルが、文字盤上でやや大きく存在感を放っている点がそうだ。ただ機能性を考えれば、インジケーターを過度に小さくしなかった判断は理にかなっている。
Wristshot of silver worldtimer
Black Dial Worldtime
Magma Dial
ひとつだけ小さな願いがあるとすれば、レギュラーモデルの2本のうち、どちらかがもう少しブルーを控えめにしてくれたらよかったということ。ブルーダイヤルがしっかりと青を主張しているだけに、シルバーダイヤルはむしろ徹底的にモノクロームに振って、まったく異なる雰囲気を持たせてもおもしろかったと思う。ただクラブ・スポーツ ネオマティック ワールドタイマーは今年がデビューイヤーに過ぎず、ノモスが最も得意とするのは、今後のバリエーション展開である。だからこそ、今は期待を込めて待ちたい。まあ今は何よりも、これら6本の限定カラーを実際に手に取って、その仕上がりをじっくり確かめてみたい気持ちでいっぱいだ。ほかのクラブシリーズ同様、スペック面だけでも十分に魅力的な時計であり、実物を目にするのが今から楽しみである。続報をお楽しみに!
今後数日にわたってお届けするWatches & Wondersの最新情報にもぜひご注目いただきたい。ショーで発表されるすべての新作は、引き続きこちらでチェックできる。