〜 人は変われるから すばらしい 〜
「同和問題を考える保護者懇談会」が行われました。
「PTA同推委員会たより」より
10月29日(日)に「同和問題を考える保護者懇談会」が行われました。学級懇談会に先立って、今年度は「中部トラベルサービスの中村隆樹さん」をお迎えし、「人は変われるからすばらしい」という演題でご自身の体験をもとにお話をしていただきました。保護者のみなさまには、お忙しい中、講演会、そして学級懇談会にご参加いただきありがとうございました。特に学級委員のみなさまには、事前の打ち合わせから懇談会当日の司会進行までを行っていただきました。あらためましてお礼を申し上げます。 ここで参加された方の感想をいくつか紹介させて頂きます。
今日は講演会を聞かせていただき、また懇談会に参加させてもらえたことに感謝いたします。講演は同和問題が初めての私にとってわかりやすいものでした。「他人事」ではなく、自分のことに置き換えて考えるということ、そして同和問題を考えるきっかけになりました。また学級懇談会では、他の方は講演会に多く参加されているようで、「日常の中にもたくさんの差別があって、知らず知らずのうちに人の心を傷つけることがある。」など「気づき」という話をされる方もあり、はっとさせられました。差別というものを「他人事」にしてきた自分に気づいた一日でもありました。
初めて参加させていただきましたが、実りのある時間を過ごすことができたと思っています。いくつかの気づきと今後の目指すものが見つけられましたので、今後機会ある毎に、子どもとの話の中で出させていただこうと思っています。また、学校の様子や先生方とのやりとりなども聞かせていただけて大変参考になりました。ありがとうございました。
誰も差別をするつもりはないし、人を不幸にしたいと思っている人もいないと思います。だからこそしっかり学習して「何が部落差別なのか?」、「どういう言動が差別を残す側になっているのか?」を見分ける力をつけなければならないと思います。「知ってしまったらかえって意識してしまう」という意見もありましたが、「意識しない自分を作っていけたら」差別解消につながると思います。何も知ら
ないまま差別事象と関わらず人生を過ごしていくより、社会の中にあるよどみときちんと向き合って、そのよどみを消そうとしていく人生の方が輝いているのではないでしょうか。現にこの問題で傷ついている人はたくさんいるし、もしかしたら自分の身近な存在の人も悩んでいるかも知れない。無関心でいることほど恐ろしく冷たいことはないと思います。部落差別はしてしまう方もされる方もみんなが不幸であることに気づいて、この心理マジックから解放される人を増やしていきたいですね。肩の力を抜いて、細く長くこの問題や自分自身の生き方を見つめていこうと思います。
懇談会の中で「同和問題について何も知らない子どもたちにあえて教える必要があるのだろうか?」というお話が出ました。私自身も同和問題は何だか難しいし知らなくても別に・・・というふうに考えていた様に思います。しかし、今回中村さんのお話や他の講演会に参加させてもらう中で、「人とのつながりの大切さ」や「相手の立場になって考える」ことの大切さをあらためて考えさせられました。差別の実態を知り、人権について考える機会を与えてもらったことはとても良かったと思います。中村さんが言われるように、みんなが差別を自分のことに置き換えて考えられるようになればとても素晴らしいと思います。自分の事も人の事も大切に思う気持ちをいつも持っていられればなあと思います。
講演での部落差別についての体験の内容が強く印象に残りました。まだまだ身近に部落差別があることを子どもたちがどう思ったのか気になりました。しかし、中村さんの体験を通して、「仲間作り」や「相手の立場になって考えられる子どもになってほしい」と願う思いで一杯になりました。同和問題は「人と人とのつながり」、本当に「一人一人の心の問題」であることを感じました。教科の勉強だけでなく、中学校で同和問題に取り組んでいただき、一人の人間として正しい生き方を考えさせる機会をつくっていただけるのはありがたいです。また親子で身近な問題から語り合えるといいなと思います。
講演会においては、自分自身の体験を辛い気持ちを持ちながらも話されていて胸が痛みました。懇談会では、あからさまな差別は勿論ですが、何げない言葉の中に潜むマイナスイメージや差別発言に「気づける目」を持ちたいと思いました。その為には、常々意識して生活することの大切さを感じました。この三滝中の人権学習は、常々人権について考える機会を持てて、すぐに結果は見えなくても個々の中で積み立てられ大きな財産になっていくと感じました。Dreamで紹介のあった「ようこそ先輩」での先輩からの言葉からもひしひしと伝わってきました。ありがとうございました。
講演会を聞いたから満足するのではなく、この後ひとつひとつの心に残ったことについて、各家庭や学級でかみくだいて意見交流することがとても意味あることだと感じています。大人も子どもも機会あるごとに、何度も「自分の心と向き合う」ことが大切だと思います。「人間は一人一人がかけがえのない存在である」という考えを忘れなければ、どう行動すべきか、どう考えるべきかは決まってくると思います。やはりどれだけ自分は「その人の気持ちに寄り添って考えられるか?」ということと、自分の心がどう動いているかという「自分自身への振り返り」の大切さ。
<中略> それぞれの人には様々な事情や背景があって、周りの者がとやかく意見することではないということに気づかせたい。同和問題とはこういうことなんだと教えることとともに、日常の様々な出来事の中で正しい見方や考えを学校や家庭で子どもたちに伝えていくことが大人の役目だと今日参加してあらためて思いました。
この他にもたくさんの感想をいただきました。なお、各学年から発行される学年通信には、当日の講演会の様子や生徒の感想などが掲載されています。合わせてお読みいただき、それぞれの家庭での親子共通の話題としていただけたら幸いに思います。
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