


テスト最終日となりました。皆さん今回のテストの手応えはいかがだったでしょうか。
学年最後の大きな試験です。今回のテストで自分の一年間の振り返りをしましょう。
私から思ったことを書かせていただきます。
学校の定期テストは何のために行うのでしょうか?ご褒美のため?受験のため?
違いますね。定期テストは、自分が授業で身に着けた力を振り返るために行うものです。だから、定期テストは、授業で身に着けた力を試す以外の問題は出題されません。
定期テストの点数で何がわかるかというと、普段の授業からどれだけ学んでいるかということがわかります。先生たちは授業で学んだこと以外は評価しません。普段の宿題や、テスト勉強の範囲はすべて授業で行ったことの振り返りとなっています。
そこで考えてみてほしいのです。よくテストの質問に「どこを覚えれば点が取れますか?」という質問を耳にします。このことから、テストは「覚えるもの」と認識していないでしょうか。テストはクイズではありません。暗記の成果を問うているのではありません。だから、暗記しかしないテスト勉強をしている人は考え直してください。
じゃあ、入試問題のような難しい問題を解けなくてはいけないのかというと、そうでもありません。家庭で購入した難しい問題集をやっている人も見かけますが、そうしている人でも点が伸び悩む人はいます。
では、一番理想のテスト勉強とはどんな勉強なのか。それは、
毎日の授業で、その日何を習得したのかを振り返ることです。
極端な言い方をすると、毎日の6限の授業を振り返るだけで、かなりの点数を取ることができます。本当です。
皆さんは普段の授業をどのような気勢、姿勢で受けていますか? もしかすると「どうせ家や塾で学習するから授業は別にいいや」と思っている人はいないでしょうか。そう思って授業を受けている人がいたら、それは本末転倒です。非常にもったいないことです。普段の授業こそが最大のテスト勉強です。授業中に「何を問われたか(課題発見)」「どんな活動をしたのか(課題挑戦)」「どんなことがわかったのか(課題解決)」この3つを自分なりに振り替えるだけでほとんどのテスト勉強は終わっていると思ってください。家庭での学習は、学びきれていない部分や不完全なところを完全に補完するための作業なのであって、本筋は授業です。学びのエネルギーの主食は授業そのものです。
皆さんは普段の授業で、自分の持てる力を100%使っていますか?100%授業に向き合うことができていますか?これができていないのに他の難しい問題集などをしても、筋違いだと思います。まずは授業を100%の力で受けてください。そして大いに振り返ってください。
私たちが皆さんに一番望むことは、授業を100%の力で受けることです。でも、他の悩み事や事情などがあって、集中できないかもしれません。そんな時は私たちも力になるので、声をかけてくださいね。
また、忘れ物、机の上の環境、身だしなみが授業の妨げになっていないかどうか。確認してくださいね。