桜の花の便りとともに今年も春がやって参りました。本年度から校長を務めさせていただきます森田久と申します。どうぞよろしくお願いします。
本日は午前中に着任式・始業式を行いました。着任した8名を代表して挨拶いたしましたが、子どもたちのキリッとした表情や粛然とした態度を見て、大変嬉しい気持ちで一杯になりました。
午後は、新入生58名を迎え、入学式を挙行いたしました。保護者の皆様方におかれましては、これまで大切に育ててこられたお子様の成長された姿をご覧になり、感慨もひとしおの様子でした。
さて、中学校3年間は精神的にも肉体的にも大きく成長し、子どもから大人への階段を上る大切な時期になります。自我を確立したくましさを感じさせるようになる半面、心が大きく揺れ動く時期でもあります。
職員一同、子どもたちの様子をきめ細かに見つめ、力を合わせて全力で教育指導にたって参ります。学校・家庭・地域が一体となって支え導いていけるよう、常に連携を旗頭に進めてまいりたいと考えています。
どうか、本校の教育活動に、ご理解、ご協力戴きますようお願い申し上げます。





【入学式式辞(抄)】
新入生の皆さん、西陵中学校への入学、本当におめでとう。今、皆さんは中学校という新しい世界に飛び込み、新たな友だちや先輩、そして先生たちとの出会いに胸を高鳴らせていることと思います。45年ほど前、皆さんと同じように期待と不安をもってそこに座っていました。知らない子と仲よくなれるのかと本当に心配でしたが、卒業するころには、小学校が別だったことを思い出せないくらい仲よしになれました。今日、後輩にあたる皆さんを迎え、大変懐かしく、嬉しく感じるとともに、こ
れからの3年間の成長に大きな期待を抱いています。
春は出会いの季節であり、新たなるスタートの時です。小学校の時に力を出し切れなかったこと、きちんと取り組めなかったことがあったとしても、手のひらを反すように自分を変えてください。変えるチャンスが春であり、新学期だと思います。
中学校で大事にしてほしい二つの言葉があります。その一つは、「誠実」という言葉です。当たり前のことが当たり前にできることは「誠実」の第一歩であり、まわりにうそをつかないこと、人を裏切らない生き方をすることが、「誠実」の意味です。また、嘘は自分に対してもつかないこと、自分を偽らずごまかさず誠実勤勉に努力できる資質を持ってほしいと思います。
二つ目は、「自主」という言葉です。当たり前のことを当たり前にやりきるとともに、自ら問いを立て、主体的に考える姿勢を大切にしてほしいと思います。これからの世の中では勉強においても、教科書に書いてあることを理解し、覚えることだけでなく、溢れる情報を読み解き、判断できる力などが重要になってきています。こうした力をこれから中学校でゆっくりと身に付けていってください。