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象徴的な赤いペガサスをあしらった、新たな限定モデルが登場した。

アウトドローモは、初期にてがけたデザインのひとつであるモノポストを特別な経緯で復活させた。モノポストの初代モデルは、アウトドローモ創設者のブラッドリー・プライス(Bradley Price)氏が第2作目として取り組んだ機械式時計のデザインから2012年11月に誕生した。このモデルはプライス氏が抱くモータースポーツへの情熱から生まれたもので、1950年代のシングルシーターカテゴリのグランプリカー、その計器にオマージュを示したデザインが特徴だ。特に赤く塗られたエリアがその象徴的なディテールとなっている。初代モデルは2色展開で各250本が生産され、即座に完売した。この成功により、アウトドローモは時計ブランドとしての地位を確立することとなったのである。2017年にはモノポストをクロノグラフとして再設計したものの、それ以降このシリーズは休眠状態に入った。

それから12年以上の時を経た現在、モノポスト Mobile 1 エディションとして3針モデルとして復活を果たした。口コミ第1位のパネライスーパーコピー代引きMobil 1 レーシングチームとのパートナーシップのもと、合成エンジンオイルMobil 1の50周年を記念した限定モデルである。直径43mmのステンレススティール(SS)ケース(金メッキ版も用意)という外観は初代モデルと共通だが、それ以外には多くの改良が加えられている。

直径が大きい点に少々抵抗を感じるかもしれない(まあ理解できる)が、今回のモデルではケースの厚さが初代の11.98mmから10.8mmにスリム化されており、ワイヤーラグが手首によりフィットしやすくなったことを期待したい。また初代モデルで採用されていたミネラルクリスタルは、より高品質なサファイアクリスタルに変更されている。この点は、大振りな風防のサイズを考慮すれば必須の改良といえる。内部には従来のCal.821Aに代わり、ミヨタのCal.9039が搭載されており、デイトを排した仕様となっている。

今回最大の変更点は、新たに採用された光沢のあるホワイトダイヤルだ。一部の文字表記やフォントは若干アップデートされ、クロノグラフ版からの要素が取り入れられているが、この時計最大の魅力は6時位置のすぐ上に配された赤いペガサスのロゴにある。これはMobil 1のレーシングスピリットとブランドアイデンティティを象徴する、ひと目でそれとわかるシグネチャーデザインである。また風防からはレッドラインが削除されており、同要素をガラスの一部に塗装していた従来のモノポストとは異なる仕様となっている。さらにMobil 1のカラースキームを反映し、時刻表示の文字やスケルトン仕様の針はダークブルーで仕上げられ、秒針は赤いペガサスのロゴと同じカラーとなっている。

モノポスト Mobile 1 エディションは合計150本の限定生産で、そのうち100本がSSケース、50本が金メッキを施したSSケースとなる。SS版の販売価格は875ドル(日本円で約13万6000円)、金メッキ版は950ドル(日本円で約14万8000円)。各モデルにはシリアルナンバーが刻印され、対応する番号が入ったコレクターズボックスとともに提供される。

我々の考え
現在のアウトドローモを知る人の多くは、おそらくグループBモデルをきっかけにブランドを知ったのではないだろうか。それが同ブランドにおける代表的なヒット作であることは間違いない。しかし個人的にはあまり話題にならないアウトドローモのデザインも好きで、特にモノポストはその筆頭だ。昨年、初代モノポストを試す機会があったが、サイズが大きいとはいえ楽しめる1本だった。

自分の手首には合わないが、遠くから眺めるには実に魅力的な時計だ。とはいえ手首の大きい人や、あえてオーバーサイズの時計をつけてドライブしたい人にはぴったりの1本だろう。今回の新バージョンがどのような仕上がりになっているのか、実際に手に取って試してみたい。薄型ケースへの変更が着用感にどれほどの影響を与えているのか気になるところだ。ただし大径ケースの時計は、厚みを抑えることでかえって大きく見えてしまうこともある。

デザインの面では、Mobil 1 エディションで施された変更点を高く評価したい。2017年のクロノグラフ版から採用されたダイヤルのフォントを取り入れたのは正解だろう。3針のモノポストに落とし込んだことで、全体的にすっきりと洗練された印象になった。ダイヤルに過度な装飾を施さなかったことで赤いペガサスが際立ち、それこそがこのモデルの狙いなのだと思う。モノポストの復活をこのパートナーシップの発表の場として活用したのは、実に粋な演出だ。

そして何よりもこのモデルの素晴らしい点は、モノポストが単なるモータースポーツへのオマージュではなく、Mobil 1と公式にコラボレーションした時計になったことである。アウトドローモのようなブランドからすると、これは創設者ブラッドリー・プライス氏にとっても大きな出来事だろう。クラシックなモータースポーツに精通しているわけではない自分でさえ、赤いペガサスのロゴが持つアイコニックな存在感は理解している。モータースポーツ業界で名を馳せるMobil 1が、一般的にはまだニッチな存在であるアウトドローモとのパートナーシップを組んだことは、まさに夢のような展開ではないか。この限定モデルはアウトドローモの熱心なコレクターやモータースポーツ愛好家にとって、ぜひ手に入れたい1本になることだろう。

基本情報
ブランド: アウトドローモ
モデル名: モノポスト Mobile 1 エディション

直径: 43mm
厚さ: 10.8mm
ケース素材: SS/金メッキを施したSS
文字盤色: 光沢のある白
インデックス: プリント
夜光: なし
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: イタリア製バッファローレザー、ブルー(SS製モデル)/ブラック(金メッキを施したSS製モデル)

ムーブメント情報
キャリバー: ミヨタ 9039
機能: 時・分・秒表示
パワーリザーブ: 42時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 24

価格 & 発売時期
価格: SS版 875ドル(日本円で約13万6000円)/金メッキ版 950ドル(日本円で約14万8000円)
発売時期: 発売中
限定: 合計100本、各バージョン50本限定

2025年の巳(へび)年を祝う特別な腕時計7選

時計専門のウェブサイトにふさわしい新年の迎え方といえば、やはりここ数週間のあいだに発表された旧正月限定モデルの数々を振り返ることだろう。これらの限定モデルの多くは、特定のマーケットをターゲットにしていることは明白であり、その証拠にモデルナンバーに“8”がやたらと多く含まれているものも少なくない。しかし干支のサイクルがあるおかげで、各ブランドは毎年異なるテーマをもとにメティエ・ダール技術を駆使した、独創的なデザインを披露する機会を得ている。

本稿では、2025年の干支テーマを採用したモデルを幅広く取り上げるが、決して網羅的なものではない。それでも各ブランドがどのように自らの強みを生かしながらこのテーマに挑んでいるか、その違いを感じてもらえれば幸いである。最信頼性のスーパーコピー代引き専門店では親しみやすいアジア人の語り手が、この蛇のようにしなやかなコレクションを紹介しよう。

パルミジャーニ・フルリエ トンダ PF シィアリーカレンダー スティールプラチナ
中国暦を複雑機構としてここまで見事に表現するブランドは、私の個人的な意見ではパルミジャーニ・フルリエをおいてほかにない。その理由はいくつかある。まず、トンダのケースが持つ広いダイヤルデザインが、情報量の多い文字盤と絶妙に調和している点。そして採用された中国語フォントの可読性の高さも見逃せない。視認性を確保しつつ、デザインにしっかりと個性を持たせている点も特筆すべきだ。

PF Tonda Chinese Calendar Rose Gold
2023年に登場したスティール製バージョンに熱狂したが、今回のモデルも実に見事な仕上がりとなっている。パルミジャーニはローズゴールドケースにレッドダイヤルという、まさに旧正月を象徴する組み合わせを採用し、圧倒的な存在感を放つ1本に仕上げた。ケース径は42mm、厚さは12.2mmで、搭載されるCal.PF008の直径は32.6mmであるため、デザインチームがこの情報量の多いダイヤルをより小さなケースサイズでいかに表現するかを解決できれば、将来的によりコンパクトなバージョンが登場することも期待できる。

価格: 9万7000スイスフラン(日本円で約1650万円)、ブレスレット仕様
詳細はパルミジャーニ・フルリエ公式サイトから。

クリストファー・ウォード× seconde/seconde/ ザ・トゥエルブ・スネーク
もちろんseconde/seconde/は、巳年を祝うにあたって完全な“ワイルドカード”とも言えるアプローチを見せた。彼らが選んだのは… なんと、我々の多くが何年も夢中になった、あのゲームへのオマージュである。かつて私は、父のノキア 2100を独り占めして、このゲームをひたすらプレイしていた(とはいえ個人的にはブロック崩し派なのだが)。このロマリック・アンドレ(Romaric André)氏とのコラボレーションは、懐かしさとユーモアを兼ね備えつつもふたつの異なる層のファンに、見事にアピールする絶妙な仕掛けとなっている。

The Twelve Snake soldier shot
自称“HODINKEEのダジャレ王”として言わせてもらうが、6時位置に記されたHiss Made(ヒス・メイド)という遊び心の効いたサインは、まさに“黄金級”のセンスだ。この時計のケースは40mm径、厚さ9.95mmで、ムーブメントにはセリタのSW200-1を搭載している。唯一の難点を挙げるならば、このモデルは現在プレオーダー受付中であり、実際のデリバリーは今夏となる点だろう。そのため、次にこの時計を本来の干支(旧正月)で着用するとしたら12年後ということになる。

価格: 1225ドル(日本円で約20万円)、ブレスレット仕様
詳細はクリストファー・ウォード公式サイトから。

ブランパン ヴィルレ トラディショナル チャイニーズ カレンダー 2025
ブランパンは、中国暦をテーマにした時計の分野において王者の一角を占めているブランドと言っていい。同社はすでに14年間にわたり、この複雑機構を取り入れたモデルを発表し続けている。この時計は多くの魅力にあふれているが、全体的なデザインはパルミジャーニよりも遊び心があるように思う。特に干支の動物をグラフィックとして表現している点は、視覚的に楽しくてユニークなアクセントだ。さらにブランパンの解釈では、西洋暦と中国暦を融合させているのもポイント。ブランパンのアイコンでもあるムーンフェイズのほか、文字盤外周のグレゴリオ暦の日付表示も備えており、実用性の面でも非常に優れている。

Blancpain Villeret Snake Calendar Chinoise
ブランパンは、42.5mm × 15.1mmという、やや大きめのプラチナケースでクラフトマンシップを存分に発揮しており、グリーンのグラン・フー・エナメルダイヤルが収められており、まさに芸術的な仕上がりとなっている。一方で裏側にはフロスト仕上げのホワイトゴールド製ローターが配され、そこには木の巳(蛇)の彫刻を採用している。少しマニアックな話になるが、この時計で特に気に入っているのはカレンダー調整用のアンダーラグ・コレクターだ。この機構のおかげで、ケース側面にプッシャー用の凹みが一切なく、美しいデザインが保たれている。

価格: 1305万7000円(税込)、アリゲーターストラップ仕様
詳細はブランパン公式サイトから。

スウォッチ ゴールデン レッド バンブー
スウォッチは毎年、旧正月を祝う華やかなカプセルコレクションを発表しているが、今年のラインナップのなかで特に気に入ったのが、このゴールデン レッド バンブーである(正直なところ、もうひとつのモデルは私の好みからすると大きすぎる)。

Swatch Golden Red Bamboo
本作は手ごろな価格で旧正月を祝いたい人にとってぴったりの選択肢だ。サンバースト仕上げのゴールドダイヤルには、抽象的な蛇と竹のモチーフが描かれており、1年をとおして日常的に着用できるデザインに仕上がっていると思う。このモデルはスウォッチのスキンコレクションに属し、ケース径38mm、厚さわずか5.8mmというスリムなフォルムが魅力的だ。今回のラインナップのなかで最もコンパクトなサイズとなっている。

価格: 2万8600円(税込)、テキスタイルストラップ仕様
詳細はスウォッチ公式サイトから。

ボーム&メルシエ リビエラ チャイニーズ ニューイヤー スネーク エディション
正直に言うと、ここしばらくボーム&メルシエの最新モデルを細かく追っていたわけではない。しかし今回発表された巳年限定のリビエラは、ブランドの一体型スポーツウォッチの新たな試みとしてきわめて興味深い仕上がりとなっていると感じられた。ケースは39mm径のドデカゴン(12角形)デザインで、SS製のケースに薄いPVDゴールドのリングを挟み込み、その上にサンドブラスト仕上げのチタンベゼルを載せている。この多層構造が、時計に独特の立体感と質感のコントラストをもたらしているのだ。

Baume & Mercier Riviera Snake Edition
ブラックとゴールドの配色に、さらに金色のアクセントが加えられ、全体に統一感をもたらしている。蛇のようにうねる秒針が、視覚的なおもしろさを添えている点も印象的だ。なかでも最大の見どころはスモークグレーのサファイアダイヤルだ。そこには、幾何学模様で表現された抽象的な蛇のデザインがプリントされており、独特の雰囲気を演出している。なおこのB&Mは決して安くはなく、価格は73万1500円(税込)だ。

価格: 73万1500円(税込)、ストラップ仕様
詳細はボーム&メルシエ公式サイトから。

ロンジン コンクエスト ヘリテージ イヤー・オブ・ザ・スネーク
ここでいったん、個性的なデザインから離れ、今回のリストのなかで最も“ベーシック”なモデルに目を向けよう。シンプルに言えば、これは時刻表示のみのコンクエスト ヘリテージだが、今回はグラデーション仕上げのレッドダイヤルにゴールドのアクセントを加えた特別仕様となっている。ケースは通常の40mm径、厚さ10.7mmと、従来のスタイルを踏襲している。

conquest year of the snake
このモデルにおいて、旧正月や干支に関連する要素はカラーリングと裏蓋のみに限られている。そのシンプルさ(あるいは創造性に欠けると見る向きもあるかもしれない)がこの時計の魅力とも言えるだろう。より広い層に訴求できるデザインであり、単純に美しい時計としても成立している。本ラインナップのなかでは最も日常使いしやすい1本といえるが、世界限定2025本となっている点には留意したい。

価格: 46万8600円(税込)、ストラップ仕様
詳細はロンジン公式サイトから。

ブレゲ クラシック 7145 巳年限定
最後に紹介するのは、まさに圧倒的な職人技が光るモデル。ブレゲが本気を出せば、時計業界の重鎮たちと肩を並べる実力を持っていることを改めて証明する時計だ。40mmのRGケース(厚さ6.5mm)に収められたこの時計最大の見どころは、何といってもダイヤルにある。まず、ゴールド製のダイヤルにはブレゲの職人が手作業で彫刻を施し、ロレックス時計コピー 代金引換優良サイト植物のなかをうねる蛇の姿が繊細に描かれている。その後、仕上げとしてダイヤルを洗浄し、ブラックのコーティングを施すことで、陰影を強調して彫刻の立体感を際立たせている。

closeup of breguet with illustration
次にアンティークのギヨシェ旋盤を用いて、蛇の鱗や肌の模様が彫り込まれる。さらに仕上げの工程として、ミニアチュールペインティングによる緑の色彩が加えられる。これらはまさに息をのむ美しさだ。ダイヤル上には12個のアプライドインデックスとブレゲのオープンチップ針を配している。ムーブメントにも一切妥協はなく、自社製Cal.502.3は厚さわずか2.4mmの超薄型設計であり、手作業によるギヨシェ装飾が施された22Kゴールド製ローターを搭載している。

もちろん、これほど手の込んだ仕上げを施した結果、ブレゲはこのモデルをわずか8本限定で製造することとなった。8分の8を手にする幸運なオーナーは誰になるのだろうか? この時計はまさに圧巻の1本であり、もし誰かがホンバオ(紅包)に小切手を入れてくれるなら、ぜひ手に入れたいモデルだ。

ザ・ロウのアイテムには腕時計に通底するクラフツマンシップと、

ハイエンドウォッチに華美なアイテムを合わせこむのはかえって難易度が高い。飾らないチープシックなスタイリングに挑むのもいいが、それはそれでアンバランスになりすぎないようにセンスが試される。究極にエフォートレス、かつこのうえなく贅沢なザ・ロウのルックなら、ハイセンスな大人っぽさを演出しながら自分らしく時計を楽しむコーディネートが実現できる。

僕自身、ザ・ロウは大好きで焦がれるメゾンだが時計に迫るようなプライスタグは、トータルルックで味わうことを許してくれないかもしれない。ただ、1点でも2点でも手に入れて着こなしの軸にできれば、腕時計の魅力を静かに格上げしてくれるだろう。

さてそもそもザ・ロウとは、2006年の誕生以来、瞬く間にハイエンドラグジュアリーの世界に到達。当初は究極のTシャツを作ろうと創業したメゾンだが、洋服に留まらず革小物にもその領域は広げてきた。2018年にはメンズコレクションもローンチ、シックかつ質を極め、ミニマルながら他に似ていない絶妙なシェイプを実現する。

ブラウン×ブラックをカラーコードに、リッチなコートでグロッシーな黒文字盤を際立てる

コート71万3900円、ニット38万3900円、Tシャツ7万5900円、パンツ16万3900円、シューズ31万3500円/以上ザ・ロウ(ザ・ロウ・ジャパン ☎︎03-4400-2656)

最信頼性のスーパーコピー時計代金引換専門店!白を差し色にブラウンでまとめたコーディネートの主役は、大ぶりのロングコート。ファインブラッシュドウール100%をハンドメイドで仕立てたこのコートは、絶妙なライトブラウンと軽く荒らしたような質感によって、大きな面積にもかかわらず軽やかなイメージに。ノッチドラペルかつラグランスリーブというディテールは、快適さとともにリラックスした雰囲気を与えてくれる。 

近しい質感のブラッシュドコットン製のスリムフィットジーンズはクラシックな5ポケットスタイルであり使い勝手抜群。外側にやや丸みがあるフォルムで、単にスリムなシルエットでないところも今らしいリラックス感が香る。それは中に着たニットも同様だ。ただし、こうしたくつろいだテイストのコーディネートながらハイエンドウォッチの存在感とマッチするのは、最上級の素材をあえてこうした風合いに仕立てているから。ニットはエクストラファインカシミアとシルク製で、見た目と反した心地良さを叶えてくれる。

時計はIWC ポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー 44

IWC ポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー 44 Ref.IW503702 693万円(税込)

18KRGケース、44.4mm径、14.9mm厚。自動巻きCal.52616搭載。約168時間パワーリザーブ。5気圧防水。

ブラウン×ブラックは最近になって重宝されだしたカラーコードだ。どちらもベーシックな色味ながら、このザ・ロウのルックのように微妙な色の明るさと素材感で表情を与えられれば、凡庸さが一気に垢抜ける。2024年、IWCのポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダーに追加されたオブシディアンブラックの艶やかな文字盤は、一見アンマッチに見えるこうしたザラッとした質感のコーディネートを、補完するようにまとまって見せるから驚きがあるだろう。 

洋服のコーディネートでは質感の異なるもの、例えばツルツルしたシルクのような素材とザラッとしたコットンなどをあえて合わせることで抑揚をもって着こなしをまとめることがある。それは、ハイエンドウォッチのストイックなまでの質感を和らげるテクニックとしても使えそうだ。

カシミア製のリラックスセットアップには精悍さを加える

グレーのジャケット108万9000円、パンツ46万900円、Tシャツ7万5900円、シューズ31万3500円/以上ザ・ロウ(ザ・ロウ・ジャパン ☎︎03-4400-2656)

カシミア製のセットアップは、寒い時期に許された贅沢な装いで、毎日袖を通したくなるほどに心地良い。ザ・ロウのそれはスーツ的なセットアップとは対極にあり、リラックスムードをより高めるシェイプながら、そのディテールには独自の抑揚があり休日着にならない品を与えている。

中厚手の起毛カシミアを用いた、ボックスシルエットのジャケットとアンクル丈のテーラードパンツ。ジャケットは高めに設定された襟とゴージラインで、アウターとしての主張をキープしつつ、幅を太くとった腕で無二の雰囲気に。特徴的なジャケットに合わせるのは、現在の主流ではないながら新鮮さを感じさせるテーパードかつ、ドロップクロッチ型のパンツだ。メンズではまだワイドシルエットが主流だけれど、ボリュームのあるジャケットと絶妙なバランスを生んでいる。

時計はCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ

ディテールにこだわりを凝縮していながら、瞬間的な印象はミニマルそのものであるこんなセットアップには、コントラストを与えたい。白カットソーやシルバー色の時計などをコーディネートしてみると、洋服の上質さとリラックス感を損なわずに軽快感をプラスできるだろう。

SS製のCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲは、近年文字盤の新たなパターンを揃えた。意図的にクラシカルにならないカラーも与えられ、スモークベージュのグラデーションで表現された本機のようなモデルならモダンさが強いため、若い世代のあなたのような人物にとってより良いコーディネートの選択になるだろう。

こうしたトーン オン トーンの着こなしには、あまりコントラスをつけずに時計を選ぶ方がコーディネートが簡単だ。従来からある黒や白文字盤でももちろん合わせられないわけではないが、文字盤の製造技術が向上したことで近年増えているニュアンスカラーは、さらに全身の完成度を上げてくれるはずだ。

オーデマ ピゲ CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ Ref.15210QT.OO.A064KB.01 412万5000円(税込)

ミドルケースはブラックセラミック、ベゼル、ラグおよびケースバックはSS、41mm径、10.7mm厚。自動巻きCal.4302搭載。約70時間パワーリザーブ。30m防水。

独特なディテールのダブルブレストは一見シンプルな小物でバランスを取る

ジャケット52万6900円、パンツ19万6900円、シャツ25万1900円、シューズ31万3500円/以上ザ・ロウ(ザ・ロウ・ジャパン ☎︎03-4400-2656)

シダーブラウンを配したダブルブレストのセットアップは、100%ウール製でサラりと纏うことができる逸品。ボタンはひと組かつ、位置が高く設定したことでとても狭いVゾーンが特徴だ。ノッチドラペルの雰囲気も手伝ってアーティなテイストが満載であり、自分の個性を強く打ち出したいときに纏いたいルックだ。

セットアップのワイドパンツは、ワンクッション程度、丈に余裕をもたせるのが今の気分。艶のあるこのウールはパンツにストンと落ちるようなシルエットと質感を与えてくれるので、裾で遊びをもたせるスタイルと相性の良さも感じられるだろう。個性の強いジャケットであれば、バランスを取るためには特にパンツの太さやレングスには気を配りたいところだ。

時計はパルミジャーニ・フルリエ トリック プティ・セコンド

パルミジャーニ・フルリエ トリック プティ・セコンド Ref.pfc940-2010004-300181 820万6000円(税込)

プラチナケース、40.6mm径、8.8mm厚。手巻きCal.PF780搭載。約60時間パワーリザーブ。30m防水。

しかしながら、ロレックス時計コピー 代金引換今回紹介したコーディネートのなかでも最もクセのあるものがこのセットアップのスタイルだろう。ともすれば、オシャレ過ぎて“気難しそうな人”のようにも見えかねないため、一見シンプルな小物でバランスを取ることで印象も調整できるだろう。

例えば、パルミジャーニ・フルリエが昨年発表してGPHG2024 メンズ部門にノミネートされた、トリック プティ・セコンドのような時計はどうだろうか。かつてのトリック コレクションの意匠をベゼルに宿しつつ、あくまでミニマルに仕立てられた1本だ。年間の生産数が限られる同社のようなメゾンにおいても、特にディテールに配慮されて作られたモデルだが、最大の見どころでもあるムーブメントは装いとしては見せることは叶わない。ただ、そんな最上のものを身に着けているという事実は、満足感と確かな自信を与えてくれるはずだ。難しそうなコーディネートであっても、そうして背筋を伸ばすことが自在に着こなすための第一歩。コーディネートのためのメンタル的な相棒としても、腕時計は機能してくれるだろう。