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2025/11/28new

(2年)メディア・リテラシーを通し学ぶ人権。学びの中で人権感覚を磨く

| by 大池中HP管理者
メディア・リテラシー養成を通じて学ぶ人権教育。

大池中学校では、日々の学びの中に人権を意識し、子どもたち、教職員の人権感覚を高める教育をすすめたい。そして、子どもたちを差別の加担者にさせない教育につなげたい。それは、日々の教育活動に「関わることによって、一人一人の人権が大切にされる仲間づくり」が土台となる、あたたかな関わりができる子どもたちを育てたい。そして、その教育を支える教職員集団となっていく環境を大切にしたいと日々考えています。

【写真はメディア・リテラシー2年3組と2年2組の授業の様子から】


先週11月27日(木)大池中学校2年生すべてのクラスにおいて、総合の時間として人権学習に取り組みました。内容は『メディア・リテラシー養成を通じた人権教育』です。講師先生は、「公益財団法人 反差別・人権研究所みえ」の荻田さんにお越しいただき、5クラス5時間分の授業を実施していただきました。

初めての荻田さんとの出会い。荻田さんのあたたかく笑顔で子どもたちと関わっていただけることによって、子どもたちの表情もどんどん変化をしていきます。そして、荻田さんの「差別は人の大切な命にも関わること」「インターネットを介しての差別事象が増えていること」などに、差別をなくす差別をおかしいと言える仲間を増やしていきたいという強い思いを持って子どもたちに心をつなぐ授業を実施していただく姿勢に、子どもたちも真剣に授業に向かい合うことができました。



四日市市は、インターネット上で発生するいじめや差別などの人権侵害を解消するため、インターネット上の情報の特性を理解し、自他の人権に十分配慮することができる子どもたちの育成を目指しています。メディア・リテラシー養成を通じた人権教育を推進するために、令和3年度から市内公立小学校3年生と中学校2年生のすべてのクラスにおいて、『メディア・リテラシーと人権について考える授業』を実施しています。その一環として昨日の2年生すべてのクラスにおいての人権学習を実施しました。

1限目から5限目までの時間を、2年生すべてのクラスにおいて、講師の荻田さんと担任の先生とともに授業をすすめていただきました。その授業は、子どもたちに知識を伝えていく授業ではなく、すべての子どもたちが参加し、班の仲間とともに意見を出し合い、考える授業です。

今回の授業を通じて、インターネットと上手つきあっていくためにはどうしたらよいか。また、自分や友だちの人権を大切にするためにはどうしたらよいのかを考えるきっかけをつくっていただきました。インターネットと人権の課題から、今の自分自身の人権を考えること。人権課題を自分事として考えること。自分自身のこと、身近な人権に関わること。そして、今の自分自身のクラスごととしても考えること。そのような授業につなげていただきました。


子どもたちは、メディア・リテラシーに関わる人権教育の中で、クラスの仲間と話し合いの場面を多く持つことができました。自分の思いや考えを仲間に伝えることができる。その仲間の思いをしっかりと聴き、しっかりと受け止める仲間。このような雰囲気が2年生2組・3組の授業にはしっかりと見ることができました。クラスの中で、安心して自分を出せること。安心して居心地の良いクラス、学年につなげること。これも大切な人権教育につながっていきます。2年生の子どもたちは、今回の授業から、このような考え方にもつなげてくれたのではないでしょうか。



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