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2025/12/19new

親子人権講演会「性別って2つだけ? 性の多様性のあり方を考える」

| by 大池中HP管理者
本日12月19日(金)5限目から6限目にかけて「総合的な学習の時間」として、『親子人権講演会』をPTA主催にて開催しました。司会進行をPTA文化教養部 部長の伊藤さんにお願いしました。大変お忙しい中、ありがとうございました。

親子人権講演会とはいえ、一番は大池中学校の子どもたちに本日の講演者である山口颯一さんと出会ってほしい。「出会い学習」として、山口さんと
の大切な出会いを通して、生き方に触れ、自分事として考え、学び、知ってほしい。この出会いの時間を大切にし、山口さんに向き合ってほしい。そして性の多様性のあり方について考えるきっかけにしてほしい。

本日の講師は、『 一般社団法人ELLY代表理事 山口 颯一 さん 』です。

講演テーマは、『 性別って2つだけ? 性の多様性のあり方について』

大池中学校の子どもたちとの初めての出会い。子どもちの緊張感を山口さんはどんどんほぐしてくれます。子どもたちは山口さんの問いかけに対して、近くの仲間と相談したりしながらもしっかりと自分の考えを持ちながら話をしっかりと聴くことができました。あたたかい雰囲気をつくっていただきながらも、山口さんの経験からくるご自身を語る言葉ひとつひとつに重みがあり、その考え方や生き方に触れながら、自分事として考えることができる貴重な1時間となりました。



悩み事を持ったときに、相談しやすい環境が整っているか。どうすれば相談しやすい環境になるのかを考えていくことも、今後の子どもたちに伝えてもらった内容だと思います。自分たちの周りにも左利き、血液がAB型の人と同じ割合くらいに当たり前にLGBTQの人がいること。もし、相談されたら、『否定から入るのではなく、チカラになれることがあれば支えになるよ』って寄り添ってあげてほしい。「自分らしく みんな違って当たり前」。だからこそ、『誰もが安心して暮らせる社会になってほしい』。山口さんのお話の中に子どもたちは引き込まれていくように、しっかりと話を聴き、しっかりと考える時間をいただきました。

子どもたちは、LGBTQの基礎知識を学びながらも、多様な性の存在に気づくだけではなく、自分と違う人を認め、共に支え合うことで、誰もが過ごしやすい社会になっていくことを感じとってくれたと思います。講演会の後は、山口さんに3年生の教室すべてを回ってもらい、子どもたちからの質問にも笑顔で丁寧に答えていただきました。

講演をいただいた山口さんから、このようなお話、感想をいただきました。

「大池中学校の子どもたちは、みんな本当によく話しを聴いてくれました。こちらからの質問や呼びかけにもみんなが一生懸命に考えてくれて、話し合いで盛り上がっていても、こちらが伝えたいことを話し始めると、全員が切り替えて話を聴いてくれます。ぼくが話している間も、多く子たちがうなずきながら話を聴く姿。本当に嬉しかったです。

大池中学校のみんながすぐに話し合えるあたたかな雰囲気と、話を聴いてくれているときのあたたかな雰囲気と表情が印象的でした。中でも、3年生のすべての教室に行った時にも、学年やクラスのあたたかさをしっかり感じ取ることができました。また、講演会の中では、質問をしてくれる子たちが、素直に一生懸命考えながら質問をしてくれたことも本当に嬉しかったです。」このような感想を伝えていただきました!

山口さんが、初めて出会う大池中学校の皆さんへの印象です。山口さんが感じられたみなさんの姿こそが、大池中学校の強みであり、一番大切にしたい、伸ばしていきたい子どもたちの姿です。

山口さん、本日はありがとうございました。子どもたちにとっても教職員にとっても、素敵な出会いとなりました。感謝いたします!



一番最後に紹介したのは、講師の山口 颯一さんに大池中学校を代表してにいただいた大切な『レインボーフラッグ』です。レインボーフラッグとは、LGBTQ₊の尊厳と連帯、社会運動のシンボル。1978年にサンフランシスコのアーティストであるギルバート・ベイカーさんがデザインし、「Gay Freedom Day Parade」で使用されたものが始まりと言われています。性のあり方は多様で、グラデーションとなっているため、美しい虹の色で表現されています。6色のレインボーフラッグはLGBTQ₊を象徴する旗なのです。準備がそろい次第、大池中学校でも、全校生徒の目に届くところに紹介したいと思います。

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