かけ算については、4年生までに「整数×整数」「小数×整数」を学んできました。 5ねんせいでは「整数×小数」の考え方、計算方法を学習します。「1mの値段が80円のリボンを、2.3m買いました。代金はいくらですか?」 「3mなら、1mの値段80円の3個分と考えられるけど…」「2.3mだと、1mの値段80円の何個分かにはならないね。」「買った長さが、整数のときと同じように考えられないかな…」「リボンの長さが2.3倍になれば、代金も2.3倍になると考えてかけ算が使えると思います。だから、80×2.3で求められるのでは…」「整数×小数の計算方法は、まだ学習していないけど…」「2.3mは、0.1mの23個分。0.1mの値段を求めて、23倍すればよいから、80×2.3の式を、80÷10×23に書き換えれば計算できるのでは…」「リボンの長さが10倍になると、代金も10倍になるから、まず10倍の23mで計算した後に、10で割ったら小数を使わなくて済むと思う。だから、80×23÷10に書き換えてもよいのでは…」整数×小数をひっ算でやることにつなげる前に、2.3から考えられる意味を丁寧に確かめていくことで、思考力が高まります。