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2017/12/12

ようこそ「地域先生」(6年生)

| by 学校長
 12月11日(月)の4限目、6年生の人権学習のゲストティーチャーとして、宮田佳典さんに来校いただきました。宮田さんには、毎年6年生がお話を聴かせていただいています。また、10月にもお知らせしましたが、毎年学校に一輪車を10台ずつご寄贈もいただいています。
 ご存知の方も多いと思いますが、宮田さんは地域で、葬祭業を営んでおられます。お父様の代から70年になるそうです。お父様と一緒に働いてみえたころ、お金がなくて貯金箱を壊してこれだけしかないと言われた方に、お父様が「ええわ、出世払いや!」と言って、とても感謝された姿を見て、ええ仕事やなと思われたこと。また、これまで受けてきた数々の差別のお話。特に結婚にまつわる差別な言葉は、一番腹もたったし悲しかったというお話。六曜やお清めの塩、霊きゅう車などの迷信も、今はこだわる方も減ってきたお話など、明るくお話しいただきましたが、子ども達一人ひとりの心に響くお話だったと思います。
 お話の後、何でも聞いてくださいとのことでしたので、子ども達からいくつか質問がありました。やめたいと思ったことはないですか?こんなときよかったなと思うときは?差別されたときはどれくらい悲しかったですか?等の質問がありました。
 正直やめたいと思ったこともあります。3日くらい涙で枕濡らしたこともあります。でもすっと忘れて、またがんばろうと・・・。葬儀が終わって、遺族の方に感謝されたときが一番うれしいです。今は、こんないい仕事はないと思っています。天職だと思い、この仕事に誇りをもっています。文字にすると正確に伝わらないかわかりませんが、宮田さんからそんな思いのこもった言葉を聞かせていただきました。
 私事(校長)ですが、2日前に、叔父の葬儀が愛知県であったところでした。86歳で亡くなりましたが、小さい頃よくかわいがってもらった大好きな叔父でした。別れは辛かったですが、最期に身内のものでお別れの機会を持ち、故人を忍んできちんと送ってあげられたのも、葬儀に関わってくださった方々のお蔭だと、改めて感謝の思いが湧いてきました。最期は誰もがお世話になる、本当に大事なお仕事だと思います。今日は、子ども達のために、心に響く貴重なお話をありがとございました。






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