8月1日(金)は大池中学校の先生たちの「学びの場」。1日を通じての「学びの場」は、午前中には8時30分から「大池中学校教職員研修会」として、『授業改善に向けたグループ別研修の報告会』を実施。その後は学年ごとに分かれての、生徒Q-U調査の結果分析と生徒人権意識調査アンケート分析から見る『仲間づくり研修会』を実施しました。【写真は、午前中の授業改善に向けたグループ別研修の報告の様子から】







午後からは、『大池中学校区 学びの一体化』として、共通テーマ「仲間とともに主体的に学び合う子どもの育成」のもと、三重小学校・三重北小学校・県小学校・大池中学校の先生方が一斉に大池中学校に集まっての研修会を実施しました。
研修会は2部制となり、1部は人権講演会「外国人と人権」という演題にて、京都府宇治市から宇治市立東宇治中学校教員の「李 京旻(イ キョンミン) 先生」に講師として講演会を実施しました。2部は、テーマ「学力向上」で3つの分散会を実施。テーマ「体力づくり・保健」では1つの分散会を実施。テーマ「生徒指導・特別支援教育・人権、道徳」では3グループ別に分散会を実施し、話し合いを継続していただきました。
大池中学校区は「人権教育」を教育の中心に置き、校区内の3つの小学校区でも「地区人権教育・同和教育推進協議会」が中心となって「人権フェスタ」等を開催し、地域の皆さんとともに小学生・中学生が人権作文や人権ポスターの発表をするなど、人権教育は地域の中でも大切にして取り組んでいます。また、3学期には大池中学校区の取り組みとして、『人権フォーラム』を実施しています。今年度からは、三重小学校・三重北小学校・県小学校の3校に大池中学校の1年生全員が、それぞれの出身小学校に行き、後輩となる小学校6年生の児童と一緒に「人権についてともに語り、ともに学ぶ」機会を予定しています。
8月1日(金)の午後は、李 京旻先生の講演会から、「外国人と人権」についてともに考え交流し、2学期からの学校教育につなげる学びを深めることができました。
【写真は、李 京旻 先生の後援会の様子から】







李 京旻 先生の講演会は3つの柱だてがありました。
①『「私」のこと』
②『「あなた」が私に問いかけること』
③『「私たち」のこととして、差別について考える』
李先生が中学生のときの先生との「出会い」「関わり」がいまにしっかりとつながっていること。部落民族研究会の活動・取り組みを通した先生たちとの出会いは、李先生が自分自身と向き合えるようになったこと、社会全体に目を向けることができるようになったことにつながり、そして、これからを生きる「生き方を学んだこと」につながっていくこと。このような素晴らしい先生との出会いは、深い関わりの中で、先生が子どもたちに真剣に向き合ってきたからこそ、日々の日常が「人権教育」というように、関わることから見えてきたことが、李先生が考える『私にとっての人権教育』という考え方に大きな影響を与えてきたことがハッキリとわかります。
■『自分を見つめ 自分を語ること』
■『自分の存在は間違ってはいない』
■『自分には味方がいる』 このように自分のルーツとのポジティブな出会いは、今でも自分の背中を押してくれている。
李先生の講演会を受けて、大池中学校区の小中学校教職員一人一人が受け止めた気持ちや人権教育についての考え方、今までの自分自身の人権教育への振り返りを大切に、2学期からの子どもたちとの関わりを考えるチャンスとヒントと、日々の子どもたちとの関わりこそが人権教育であるという意識を持つことができたと思います。
李先生、本当にお忙しい中、講演会を実施していただき心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
大池中学校の先生たちの夏休みは、部活動への取り組みと合わせて、先生方一人一人が「学びたい研修を各自が選択」をして今後の教育活動につながる学びを深めています。また、8月1日(金)だけではなく、今週の8月4日(月)にも大池中学校教職員研修会として、『教職員人権感覚ブラシュアップ研修』を実施しました。先生たちの夏休みのほんの一部ですが紹介をさせていただきました!