
多くの学年で,国語では物語文の学習をしています。
物語の文章では,「その世界を読み描く」ことを目標に取り組んでいます。
そのために,音読を大切にします。
毎日の宿題に,「音読」があると思いますが,「音読」⇔「読解」というように,音読をして,本文に書いてあることを授業によって,読み描き(その場面の様子を頭の中に映し出す),それを音読に表し,さらにまた深く読み取るということを繰り返していきます。
音読の宿題を聞くときは,夕食の準備など,家事をしながら聞いていただくことが多いと思いますが,そういう状況だからこそ,聞いていて物語の様子がよく伝わってきた時には,「~~のところは,〇〇の様子がよく伝わってきたよ。」といったように,お子さんを褒めてあげてください。
そして,音読の時間は長くなってしまいますが,場面の様子が聴いている人にもよく伝わるようにするには,スラスラと速く読むというより,一つ一つの言葉をゆっくりと読むことが最も大切だと思います。さらにもっとレベルをあげれば,間の取り方,声の大きさ(強弱),速さの調節(例:緊張を表すようなときには少し速く)といったことも大切です。これらは,場面の様子を思い浮かべながら読むことが結果としてこのような読み方になっていくのだとも言えます。
しばらくの間,読み間違えていないかという視点に加え,場面の様子がよく伝えるかどうかという視点でも聴いてみてください。