カレーとご飯が炊きあがった班は、やけどをしないように気をつけて、鍋と缶を自分たちのテーブルへ。
米を洗い、米とほぼ同量の水を入れて炊いただけなのに、ふっくらとしたご飯から甘い香りの湯気が立ち上り、なかなかおいしそうに炊けているではありませんか。
缶に当たっている部分が焦げた子もいましたが、これはこれでおこげの香ばしさが楽しめますね。
カレーはどうでしょう。
鍋の蓋を開けた子どもたちからは
「うわー」
「いいにおい」
「おいしそう」
「めっちゃうまくできたんちゃう」
なんて、喜びと感動の声が上がっていました。
自分の缶のご飯を器によそい、カレールーをかけて“カレーライス”の完成です。
班の友だちとそろって
「いただきます」
とあいさつをして、一口ほおばると…、予想通り
「うんまー」
「ハフハフハフ おいひー」
「最高」
といった反応でした。
“カレースープ”になるのでは、と心配した班のカレーも、水気は多いものの、とてもいいカレーの香りがしていました。
ルーの量が増えて喜んでいたかもしれません。
そんな中、班の間で“カレー交換”が行われ、ある班のカレールーが特別美味しいと評判に。
「えーっ?本当に?」
と言って、カレーを交換して戻ってきた子が一口食べてみると
「うん、ほんま。おいしいわこれ!」
と、納得の様子でした。
同じ材料、同じルーを使い、同じ水を入れて、同じ薪で炊いたのに、いったい何が違うのでしょう。
その班の子どもたちの“腕”?“愛情”?
ご飯とカレー。
うまくたけた子もいれば、ちょっと失敗しちゃった子もいますが、自然いっぱいの森の中で味わう、自分たちの力だけで炊き上げたカレーライスは、どの子にとっても“最高の味”だったようです。
食べ終わったら後片付け。
次に使う団体のために、作るとき以上に頑張りましょう。