総合的な学習の時間に、ユニバーサルデザインなど福祉に関する学習を進めている4年生が、障害のある方を招いてお話を聴き、学習を深めました。
来てくれたのは、目と耳が不自由な方と、手足が不自由で電動車いすを使っている方。
お二人は、生い立ちから今までのことや日々の暮らしのことなどを、具体的なエピソードを交えて詳しく話してくれました。
生まれたときの影響で障害が残り、時間が経つにつれて体の自由が利かなくなっていったこと。
お母さんのおかげで、動き回っていっぱい遊んだこと。
耳が聞こえないので、お母さんと一緒に声を出す練習をし、手話や指文字を覚えたこと。
大人になって目が見えなくなったこと。
ワープロやパソコンを習ったこと。
車いすに乗るようになって足元を心配することがなくなり、空を見て歩くようになった。
サクラがとてもきれいで、三滝通りを何度も行ったり来たりしたということも。
子どもたちは、お二人が懸命に話す声を、手話通訳を通じて伝える話を真剣に聴いていました。
話す人と目をつないで話に耳を傾け、探検ボードに挟んだ用紙にびっしりとメモ。
ここは、という場面は、タブレットでパチリと撮影。
その姿に、子どもたちの興味や関心と、聞き逃してなるものかという意欲を感じました。
また、自分たちの知っているアニメや戦隊もののテレビ番組のことや、近くの踏切のことなどが話題に上ると、
「あ~」
「えーっ」
「わかる、わかる」
「そうそう」
と、子どもたちは大いに共感していました。
すきな芸能人や東京旅行の話でも盛り上がりました。
そして最後に、
「体は不自由だけどいやだったことはない。
生きていて、とっても幸せ。
生んでくれたお母さんが大好き」
と、生きていることの幸せ、人とかかわることの楽しさを話されました。
お二人のお話の後の質問タイムでは、これまでで一番うれしかったことや、経験した仕事のこと、衣服の着替えのことなどを子どもたちは尋ねていましたが、一つずつ、丁寧に詳しく答えてくれました。
この講座の終わりに、一緒にいらした方から子どもたちへのメッセージが伝えられました。
それは、
「ユニバーサルデザインへの第一歩
きっかけは、誰かの不便に『気付く』こと
どうしたらもっと便利になるか考えること
失くした脚は戻らないけど
道の段差はなくせる
誰もがあきらめずに
夢を叶えられる社会を作ろう」
子どもたちは、大きな拍手で感謝の気持ちを伝え、大きく手を振ってお二人と別れまし
た。
たっぷり2時間。
お二人と過ごし、お話を通して、障害のことや日常の暮らしのこと、楽しいこと、うれしいこと、困ること、つらいこと、周りの人との関りのことを知りました。
当事者の生の声、実際の体験、本当の思いに触れた子どもたちは、何を感じ取りどんな思いを抱き、考えたのでしょうか。
この2時間の体験は、これからの学習や追及に深まりにを与えるとともに、子どもたちの生活や生き方にも何かしらの影響を与えるのではないでしょうか。