1年生が、新正中公園へ出かけました。
目的は、“虫とり”。
公園の入口で待っていると、虫かごを肩に掛け、槍のように虫網を掲げた子どもたちが、列をなして勇ましく歩いてきました。
公園に入った子どもたちは、教師から活動範囲などの話を聞いてから、駆け付けてくれた“はまだっ子応援団”の団長さんに挨拶をし、まずはお茶をグビリと飲んで公園の草むらへと走っていきました。

子どもたちがまず見つけたのは、空を舞うアカトンボ。
スイスイと空を飛ぶアカトンボを追いかけ、近づいたら網を振って捕まえようとします。
が、
空中での動きは、アカトンボの方が一枚上手のようで、トンボを思うように捕まえられません。
トンボは、必死で追いかける子どもたちをあざ笑うかのように、右へ左へ、上へ下へと自由自在に飛び回ります。
網を目いっぱい高く上げても届かないところを飛ぶトンボを捕まえようと、滑り台に上ってトンボが来るのを待ち構える子もいました。
それでも、時間が経つと…
「捕まえたー」
「トンボ、捕ったよー」
と、大きく叫ぶ声が聞こえてきました。
3匹、4匹と捕まえ、まだ捕まえられないでいる子に譲ってあげるという強者もいました。

一方、草むらへと分け入って行った子どもたち。
「虫、いないよ」
「先生、虫はどこにいるの?」
草むらを見渡して虫を探しますが、何も見つかりません。
「足元を見ながら歩いていってごらん。ピョーンて跳んでくるよ」
「えーっ、そうなの?」
と、話していると
ピョーーーーーン
大人の親指ほどの大きさの虫が跳ねて飛んでいきました。
もう少し歩くとまた
ピョーーーーーーーーン
これも大きい。
トノサマバッタです。
トノサマバッタが着地したであろうところへ行って、虫捕り網をエイヤッと被せて中を確かめると…
「いないや」
ショウリョウバッタがピョーン
走っては網をかぶせ、中を確かめては再び走り。
「いたー」
トノサマバッタを捕まえたようです。
網の中のバッタをそっとつまんでかごの中へ。
友だちや教師に見せて、とてもうれしそうです。
「校長先生、見てー」
「2匹も捕まえたよ」
何人もの子が、満面の笑顔で虫かごを差し出してきました。

「捕まえた」
と言って網を押さえる子。
網の中には、確かに大きなトノサマバッタがいます。
「うーん、校長先生、つかめません」
「えっ?それで、どうしてほしいの?」
「中のバッタを捕ってください。」
網の中を改めて見ると、さっきいたはずのトノサマバッタの影が見えません。
ソーッとすき間を開けて中を見ましたが、やはりいません。
さっきのやり取りをしている間に、隙間から逃げていったようです。
残念。
子どもたちは、時々水筒のところに戻って乾いたのどを潤し、網を持って駆けずり回り、小さくて素早い動きの虫たちと格闘していました。
夢中になり過ぎて、虫捕り網や虫かごをどこかに置き忘れる子も何人かいました。

楽しい時間はあっという間。
「ピー、ピー、ピー」
と、集合を知らせる長い笛が3回鳴って、虫捕りの時間は終わりました。
虫を捕れた子も捕れなかった子も、靴や靴下、ズボン、スカートに、たくさんの“ひっつきむし”を付けていました。

再びみんなで集まって、団長さんにお礼を言った子どもたちは、元来た道を学校へと歩いて行きました。
