朝、出勤して天を仰ぐと、なんと、朝日の上に虹がかかっているではありませんか。
子どもたちの卒業、巣立ちを祝う、未来への架橋のよう。
これから始まる卒業式の成功を暗示しているようで、とてもうれしい気持ちになりました。
「卒業生入場」
司会の声に合わせて式場入り口の幕が開くと、そこに立っていた6年生の担任が一礼。
脇に動くと、1組と2組の先頭の子が現れました。
入り口で一礼してから歩き始めた卒業生は、正面をしっかりと見据えて、一歩一歩、自らの歩みを確かめるように歩き、所作の一つ一つを刻むようにこなしながら自分の席へと歩いていきました。
小学校の課程を修了したことを証する卒業証書を手渡す“卒業証書授与”の場面では、名前を呼ばれた子どもは「はい」と、はっきり大きく返事をし、壇上に上がって私の前へ。
姿勢を正して、私と目をつなぐのをきっかけにしてお辞儀。
差し出した証書を、左手、右手の順にしっかりとつかみ、頭上に差し上げたところで、再び私と目をつないでお辞儀。
証書を渡すときに、これまでの思い出を話したり、中学校生活のことを問いかけたりすると、ニッコリと微笑みを返してくれました。
もちろん中には、ずっと緊張したままの表情の子も。
続く、“学校長式辞”では、「人生はかけ算 君が0なら意味がない」ということを、3つの例を挙げて話し、仲間とともに自ら動くことで中学校生活を充実させてほしい、何より命を大切にして自分の人生を生き抜いてほしい、という私の願いを伝えました。
時折原稿から目を話して子どもに目を向けると、どこのだれを見ても必ずその子と目がつながり、私の話を聴こうとしていることが伝わってくるので、私も安心してとても心地よく話すことができました。
「市長・教育委員会告示」「来賓紹介・祝電披露」と続き、「卒業記念品贈与」へ。
代表児童が壇上に上り、
「ありがとうございます。大切に使わせていただきます」
と、お礼の言い、“卒業証書フォルダー”と、この式や6年生を送る会などの様子を収めたDVDの見本を受け取りました。
そして、式のメインであり、フィナーレを飾る「別れの言葉」へ。
子どもたちは、別れの言葉の持つストーリーと各場面の意味を理解したうえで、担当する台詞、一つ一つの言葉を、自分の言葉として語っていきました。
目線を上げ、感情のこもった抑揚のある大きな声で。
保護者の皆さんへ思いを伝える場面では、左右に体の向きを変えて、保護者の皆さんに正対。
合唱は、壇上の指揮者の感情豊かな腕の動きに合わせ、表情豊かに体全体を使って、心を一つに4曲を歌い上げました。
いつ聴いても、この子どもたちのハーモニーは、聴く者を心地よく、穏やかな気持ちにしてくれます。
「一同礼 一同起立」
ピアノに合わせて式場の全員がお辞儀をして、今年度の卒業仕様書授与式が、滞りなく無事に終わりました。
席を立って出入口へと向かう子どもたちの表情は晴れやかで笑顔がいっぱい。
胸を張って堂々と未来へと歩いていきました。
「さよならマエストロ」
教師たちの手を離れ、自分たちの手で、卒業式を創り上げた、できることはやり切った、という満足感と達成感でいっぱいだったのではないでしょうか。
来賓の皆さんを控室に案内する途中、
「あぁ、いい式やった」
「立派なしきやったな」
「感動したなあ」
と、お褒めの言葉をいただきました。