令和7年3月6日(木)、第78回卒業証書授与式を挙行しました。
入場A組

入場B組

送辞

答辞


式歌合唱3年生

1・2年生


卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
まずは本日、この晴れやかな日を迎えるにあたり、ご臨席を賜りましたご来賓の皆様に、厚くお礼を申し上げます。そして、ご家族の皆様におかれましては、お子様の義務教育の修了おめでとうございます。本校の教育へのご協力を賜り、誠にありがとうございました。
卒業生の皆さんも、支えてくださったご家族、先生方、今ここで共に卒業を迎える大切な仲間たちに、心から感謝を伝えてください。
さて、皆さんは3年間、多くのことを学び、成長してきました。特に、探究学習「SDGs Talks」では、社会問題に真剣に向き合い、「クリエイティブな力」、「チャレンジする力」、「アウトプットする力」を身につけ、深い学びを得ました。最終報告会では、14の研究班が、選んだテーマについて熱心に調査し、発表を行いました。この様子は地元のケーブルテレビでも取り上げられ、多くの方々に皆さんの努力が伝わりました。
防災について調べたグループは、過去の災害の教訓を学び、どのように自分たちが地域に貢献できるかを考えました。
人間は一人では厳しい自然環境を生き抜くことができません。そこで人間は社会をつくり、お互いが得意なことを活かして、協力しています。自然災害を避けられない日本では、協力して災害に立ち向かわねばなりません。
皆さんはこの3年間で、協力する力を身につけました。体育祭や文化祭、修学旅行、部活動の大会など、一人では達成できないことを、仲間と力を合わせてやり遂げた瞬間があったのではないでしょうか。私は、「協力する力」は、人間にとって最も大切な力であると思っています。
2024年は、核兵器廃絶を世界に訴えてきた、日本被団協(にほんひだんきょう)が、ノーベル平和賞を受賞された年でもありました。修学旅行で訪れた広島では、核兵器の恐ろしさと平和の尊さを、直接感じ取ったことと思います。「SDGs Talks」で平和について調べたグループは、広島での学びを活かし、四日市市戦没者合同追悼式において、「人とのつながりを大切にし、助け合いながら、より良い学校や社会を築くこと」を誓いました。
平和の他にも、皆さんは環境、エネルギー、ジェンダー、教育と貧困などの社会問題に目を向けていました。いずれも解決が難しい問題です。「人とのつながりを大切にする」「助け合う」、まずは「より良い学校を築く」。これらが解決につながっているということに、皆さんは気づいています。そして、解決への道は他にもたくさんあります。皆さんも実感したことと思いますが、自分の得意なことを活かして社会に貢献するとき、人は喜びや生きがいを感じることができるのです。
皆さんはこれから、学校や地域社会の中で、協力が求められる場面がたくさんあります。意見の違いにぶつかることもあるでしょう。社会に出れば、協力する力は、どんな仕事や活動においても必要とされます。協力する力はまた、あなた自身の目標を達成するためにも必要です。皆さんが学び、体験したことを活かして臨めば、きっと道は開かれます。
さあ、いよいよ卒業の時を迎えます。これから出会う人々が、あなたを歓迎しています。どうか勇気を出して、一歩を踏み出してください。様々な人と”connect”し、より良い世界を築いていく皆さんの姿を、私は楽しみにしています。
皆さんの未来が、輝かしいものとなるよう心より祈り、告諭とします。卒業おめでとう!
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