総合的な学習で、ユニバーサルデザインなど、福祉にかかわる学習を進めている4年生が、障害のある方お二人を招いてお話を聞き、学習を深めました。
テーマは
「誰もが安心して過ごせる街にしていくために」
来てくれたのは、目と耳が不自由な方と、手足が不自由で車いすを使っている方。
二人は、生い立ちから今までのこと、日々の暮らしのことなどをエピソードを交えて詳しく話してくれました。
生まれたときの影響で障害が残ったこと。
お母さんのおかげで、外で動き回って遊べたこと。
中学を卒業してからは、家で手伝いをたくさんしたこと。
車いすに乗るようになって、いろんなところへ行ったこと。
嬉しかったことはたくさん。困るのは、車いすで段差を越えなきゃならないとき。
耳が聞こえないので、お母さんと一緒に声を出す練習をし手話や指文字を覚えたこと。
自分の声が聞こえないので、人の口や舌の動きを見てそれをまねて練習したこと。
専門学校を卒業して企業に勤め、一人暮らしをしていたこと。
大人になって目が見えなくなったこと
子どもの野球チームの保護者に支えられて、試合の応援を楽しんだこと。
子どもたちの知らなかったこと、気づかなかったことがたくさんありました。
また、お二人の話から、たくさんの人とかかわることで、世界が広がり、暮らしが豊かになることを改めて実感したことでしょう。
こんな話もありました。
「手も足も不自由だけど生きててよかった」
「お母さんが大好き。産んで育ててくれたお母さんに感謝している」
はじめは、言っていることがわからなくて聞き返すことが何度もあったのに、少し経つとそれは減り、一つ一つの言葉にうなずいて聴く子が増え、目の不自由な人の、手話通訳を通してのお話なのに、子どもたちの目は、通訳ではなく話す人にじっと向けられていました。

時間が経つにつれて、子どもたちとお二人の心の距離がどんどん縮まっているように感じました。
車いすを押す体験もさせてもらいました。
車いすを押すときの約束事、心がけること、動かし方を教わりながら、段差を越えて少し高いところに上がろうとしますが、思うように前輪を上げることができません。
やっとの思いでマットの上に上がっても、マットの上では小さい輪が転がりにくく、前に進むのも大変でした。
お二人の話以外にも学んだことがたくさんありました。
ユニバーサルデザインの入口は、“誰かの不便を見つけること”。
そして、それを一つ一つ解決、解消していくことがユニバーサルデザインの大事な考え方。
話が聴き取れなかったら「もう一度行ってください」と言う。それが、聴きたいという気持ちの表れだし、分かったふりをするのはかえって失礼。
困っている人を見かけたら、「何か、助けられることはありますか」と、気軽に声をかけて。
お二人と過ごして話を聞き、体験もした2時間は、これからの学習、追究に深まりと広がりを与え、子どもたちの生活や生き方に、何かしらの影響を与えてくれたのではないでしょうか。
寒い中、子どもたちに向かって2時間も話してくれたお二人、そして、サポートしてくれたNPO法人の皆さん。
どうもありがとうございました。