2年のあるクラスの教室に入ると、子どもたちが席を離れてふらふらと立ち歩き始めました。
ワークスペースに立って辺りを見渡す子、掃除道具入れを開ける子、ロッカーを見る子、引き出しの中を探る子…
黒板を見てわかりました。
子どもたちは“穴”を探していたのです。
2年生が国語で学習しているのが「あなの やくわり」という、説明的文章。
50円玉やプラグ、植木鉢の底など、身の回りの穴の開いているものを取り上げて、その穴の役割を説明する文章を読み取ってきました。
そこで、自分たちも、教室にあるいろんな“穴”を探していたのです。
塵取り、スクリーンを立てる箱、ファスナーの持ち手、漢字ドリル…
思いもよらぬところにある、いろんな形、いろんな大きさの穴を見つけて、子どもたちは大喜び。
忘れてしまわないように、すぐに机に戻ってノートにメモしていました。
これから子どもたちは、見つけた穴の役割を考え、それを文章にまとめたり友達と伝え合ったりする活動に取り組みます。
さて、いつも使っているところの穴、思わぬところに開いている穴。
いったいどんな役割があるのでしょうか。
よーーく考えて解明し、それを詳しくわかりやすく伝えることができるかな。