学校日記 はまだっ子の様子

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2025/07/10

正しい目で、真実を~模擬裁判~

Tweet ThisSend to Facebook | by 学校長
6年生が、検察庁の方をお招きして学習を行いました。
まず第一部は、「検察庁」の仕事について学びました。初めて触れる検察庁の仕事について、熱心に聞き入っていました。
さらには証人が見たという犯人の手にある大きなほくろが被告人にもあるという検査官の指摘に、ほくろだけで犯人と決めるのは良くない、と弁護人が反論するなど、検察庁の用意したシナリオでのやり取りが続きました
その後の休憩時間には検察官の方に熱心に質問をするなど、積極的に学ぶ姿が見られました。

第二部では、模擬裁判を行いました。
裁判官、検察官、弁護人をそれぞれこどもたちが、被告人は教員が演じ、本物さながらに裁判が進められました。

検察官が『起訴状朗読『で被告人が電車内で他の乗客のカバンから財布を盗んだという内容を読み上げ、裁判官から『黙秘権の告知』があった後、「罪状認否」で被告人が「私はしていません。人違いです」と言うと、場内の雰囲気が一変しました。

その後、電車内で現場を見たという証人も登場し、弁護人が「証人は、実は犯人の顔をよく見てなかったのではないか」と指摘すると、証人の発言があいまいになるなど、緊張感のあるやり取りが続きました。

さらには、財布を盗んだ手には、被告人と同じような大きなほくろがあったという証人の証言をとりあげた検察官に、ほくろがあるのは被告人だけではないと弁護人が反論するなど、白熱したまま模擬裁判が終了しました。

この模擬裁判を受け、こどもたちがグループに分かれ、被告人は有罪か無罪か考え合いました。最後にグループごとに発表しましたが、やはり結論は分かれ、「真実を見る」ことの難しさを実感したこどもたちでした。

教科書で学ぶだけでなく、こうした『本物に触れる』機会を通じて、新たな気づきや深い理解につながることがあります。今後も学校では、本物に触れる機会を大切にしていきたいと考えています。
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