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2024/12/10

5年 自然教室⑪ 炊事の片付け

Tweet ThisSend to Facebook | by 学校長
森の中で、おいしいおいしいカレーライスに舌鼓を打った子どもたちを待っている作業は、野外炊事の後片付け。
次の団体が気持ちよく活動できるように、自然の家から借りた炊事器具、道具をきれいに洗い、炊事場や食事場所をきれいに掃除します。
この作業も役割を分担して行っていました。
調理に使った器具すべてを中性洗剤で洗うのですが、最難関は、カレールーを炊いた鍋。
しっかり洗ったつもりでも、ルーが鍋の内側に残っていることがよくあります。
それにもまして難敵なのが、黒い“煤”。
調理の前にクリームクレンザーでコーティングし、それができないところはアルミホイルで覆いましたが、それでもその隙間から入り込んでしまいます。
その煤を落とすのが大変なのです。
子どもたちは、クレンザーを付けたスポンジで、鍋の黒くなっているところをゴシゴシゴシゴシ擦るように洗います。
黒いのがとれるまで、それ以上とれなくなるまで根気よく磨き続けていました。
かまどの掃除は、炭と灰を出すところから。
燃え残った炭と灰をかき出して塵取りに入れ、それを専用のドラム缶の中に入れます。
床はほうきで灰やごみを掃き出して、灰はドラム缶へ、葉っぱなどは自然のもとへ、その他のごみはごみ袋へ。
流し場も忘れてはいけません。
排水口も含めて、水で洗剤を流すとともに、ご飯粒などが残らないように、きれいに拾い取ります。
それから、食事をとったテーブル、その下、その周りも、雑巾と手で汚れとごみを取り去りました。

片付けの後に待っているのが“点検”。
特に“炊事セット”は、調理のためのものですから、特にきれいにしなくてはいけません。
汚れが残っていないか、水分を拭き取ってあるか。
まずは、教師に見てもらいます。
ここをクリアしたら、広場のテント下でスタッフの最終点検を受けます。
全ての器具を入れた赤いコンテナボックスをスタッフの前のテーブルに乗せたら点検開始。
スタッフは器具を一つずつ取り出して、眼を皿のようにして隅々まで点検し、さらに、煤が残りがちなところへは、スプレーボトルで何やら液体を吹き付けて、それを乾いたぞうきんで拭き取ります。
これで、雑巾にすすが付いてこなければ合格なのですが…。
残念ながら雑巾が黒くなって、洗いなおさなければならない班がいくつかありました。
蓋の縁や取っ手の継ぎ目は、汚れを見逃しやすい上にとても洗いにくいところなのです。
固唾をのんで点検の様子を見ていた子どもたちは、スタッフの判定にドキドキ。
「はい。合格です。ご苦労様でした」
と、いう声には、
「ヨッシャー」
「やったー」
と、喜びを表す子もいれば、
「ほっ」
と、安堵の表情を浮かべる子もいました。

“立つ鳥跡を濁さず”
次に利用する団体の人たちが、安心して気持ちよく使えるよう、来たときよりもきれいにするつもりで後片付けに励んだ子どもたちでした。
最後に再び広場に集まり、スタッフの皆さんにお礼を告げて、野外炊事を終わりました。
大変な“挑戦”だったけど、“感動”がいっぱいでとても楽しく、新たな“発見”のあった野外炊事でした。

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