4年生が、三重県教育委員会から“学校防災アドバイザー”を招いて、大きな地震が起きたときに身を守るための“防災”について学びました。
体育館に集まった子どもたちは、全体でこの時間の体験学習の流れを確認した後、学級ごとに3つの場所に分かれていきました。
①防災講話【ランチルーム】
東日本大震災など、これまでに起きた大きな地震による被害の様子や避難所の光景を写した写真を見たり、「緊急地震速報」の実際の音を聞いたりしながら、地震・津波のメカニズムや平常時の備え、地震発生時の行動などについて、詳しく教わりました。
②液状化実験
クイズも交えたスライドを通して、地震によってもたらされる被害や、その一つである“液状化現象”のメカニズムを学んだあと、湿った砂の入ったたらいを使って実験しました。
湿った砂の地面には、電柱や家屋に見立てた立体が置かれ、砂の中にはマンホールの代わりにピンポン玉が埋められています。
たらいを手でたたくことによって、液状化現象を再現しようというのです。
まず、アドバイザーが演示実験。
震度1は人差し指1本でたらいのふちをたたきます。
揺れが大きくなるのに合わせて、震度2は2本の指と指を増やして衝撃を強めていきます。
すると…
次は、子どもたちが班ごとに実験。
揺れを大きくしていくと、電柱が倒れ、家屋も傾いていきます。そして、震度5になると、土の中に埋められていたピンポン玉がヒョコッと砂の上に現れました。
このようにして、地盤が沈み建物が倒れ、マンホールが地表に飛び出したりすることがよくわかりました。
③地震体験
運動場にとめられた“地震体験車”に3人ずつ乗って、地震の揺れを体験しました。
子どもたちが決められた一に正座すると、アドバイザーがスイッチを入れて地震を起こします。
車体に着けられた震度計が
「1、2…」
と上がっていきます。
揺れを感じた子どもたちは、体を丸めて両手で頭を覆う“ダンゴムシの姿勢”をとって身を守ります。
「3,4…」
外から見ていても揺れが大きくなるのが分かります。
そして、
「5弱、5強、6弱、6強」
この激しい揺れになると、体は大きくゆすられ、両膝で踏ん張っていても体が傾き倒れそうになりました。
地震について説明されて理解するだけでなく、強い揺れを体感したりや実験でシミュレーションしたりすることを通して地震の怖さを実感したことで、実際に地震が発生した際の行動について考え、備えるようになってほしいと願います。