4時間目も終わりに近づいたころ、外出先から戻って席に着くと、きれいな歌声が聞こえてきました。
「6年生が、音楽会に向けて練習しているに違いない」
と思って体育館へ急ぎました。
すると、6年生全員が、音楽会当日の文化会館ステージで並ぶのと同じ間隔をとった隊形で、以前NHKのオリンピック放送のテーマ曲だった男性デュオの歌を合唱していました。
曲の終盤を少し聴けただけだったのですが、マスクをして歌っているにもかかわらず、とても澄んだ、きれいな歌声が体育館に響き渡っていました。
床に置かれた画用紙を見ると
①しっかり息を吸う・腹筋
②リズムを感じて、体全体で歌う
③正しい音の高さ
④口をはっきり動かす ア・イ・ウ・エ・オの口
⑤言葉の意味を表現
⑥100%の力と笑顔
⑦最初から最後まで、心を一つに
と、担当の教師が、この合唱で子どもたちに大事にしてほしいことが書かれていました。
様々な制約のある中で、久しぶりに開かれる音楽会。
しばらく音楽での合唱を控えていたことによるブランクやマスクをしたままの歌唱というハンディキャップはありますが、教師の示した7つのことは、子ども一人ひとりの気持ち次第でできること。
できる限りの練習を積んで当日に臨み、あの大きな会場の大勢の観客の前で、まばゆいライトを浴びて歌えることに喜びを感じてほしいものです。
