アスファルト舗装の道路を歩き、伐採現場近くまでやってきた子どもたち。
道路から林を眺めて全体の様子を見まわしてから斜面を下りていくと
「わっ」
「怖い」
日頃、舗装された平らな道を歩き慣れている子は、慣れない山の中の土むき出しで滑る斜面を怖く感じるのでしょう。
そんな場所で作業するのですから、安全のために気をつけることがいくつもあります。
体を安定させて切るために、斜面の下の方に両ひざをつく。
地面から10cmほどのところを水平に切る。
のこぎりは、引くときに力を入れて大きく動かす。
倒れるときは「倒れるぞー」と、大きな声で周りに知らせる。
職員の手本を見ながら教わりました。
では、班で切る木を決めて、伐採に取り掛かりましょう。
図工で何度かのこぎりを使って工作をした経験はあるものの、生木を、しかもこんな場所で切るのはおそらく初めての子どもたち。
のこぎりを持つ手を動かせど動かせど、のこぎりはなかなか木に入っていきません。
コツもわからないので、すぐに疲れてきます。
決めた回数動かしたら交代。
疲れたら交代。
そんなふうに、切り手をローテーションしながら、汗をかきかきのこぎりを動かしました。
「たーおれるぞー」
切り終えた班が出始めました。
「よっしゃー」
切るのに苦労している班にはちょっとアドバイス。
「手の空いている人。切っているところと反対の方に木を引っ張ってあげて。切り口が開いてのこぎりが軽くなるから」
何百回、何千回と手を動かして、何回も交代して、ようやく切り終えた1本。
収穫した獲物を運ぶように、みんなで力を合わせて、次の作業場所まで移動させました。
その子どもたちの顔には、疲労感と満足感が同居していました。
