シーンと静まり返った教室で、いい姿勢になって鉛筆を動かしていたのは、書写の時間。
3学期早々に行われる「書き初め」の練習でした。
書き初めと言えば、新年に初めて筆で字を書く、日本のお正月の行事。
その練習を、みんなでしていたのです。
教師から配られた手本を1行ずつ折って、手本が今書いている行のすぐ横に並ぶように置き、1字1字丁寧に、手本そっくりに書けるように書いていました。
思うように書けなかったら、消しゴムできれいに消して書き直し。
手を挙げて教師を呼ぶ子がいました。
その子は、担任が来ると泣き出してしまいました。
どうしたのかと思って見ると、手本の中央部が裂けるように破れています。
手本が見やすいように、しっかりときれいに折ろうと力を入れて指で押さえていたら破れてしまったようです。
大事な手本を破ってしまったので泣けてきたのでしょうが、丁寧に、より美しく書くためになってしまったこと。
真剣に取り組んでいる証です。
裏からテープで貼れば、全く問題ありません。
手本は直してもらって、気持ちはそのままで、練習に戻りましょう。
心配しなくて大丈夫。