無事に一泊二日の修学旅行を終えた6年生。
1日目の朝、教員が声をかけるまでもなく、全員が運動場に整列し、静かに出発式の開始を待っていたことに驚きましたが、その後も素晴らしい姿勢と態度を貫きました。
この6年生の姿を、周りの方はどう見ていたのか。
それが顕著に感じられたのが、旅館での退館式でした。

実行委員の司会で、旅館の方にお礼の気持ちを伝えた後、旅館の女将から、お言葉をいただきました。
それが、旅館のスタッフの中で出たという「もう一泊してほしいjという言葉でした。

旅館内での過ごし方、お風呂の使い方、食事の様子などが素晴らしかったことに加え、「学校でも自分たちで考えて行動はるんやろなと感じました」というお言葉もいただきました。
後で聞くと、管内に連絡するためのマイクが1階ロビーにあったのですが、それを滞在中一度も使わなかった学校は稀とのこと。
放送の必要がなかったのは、こどもたちが、教員の指示によってではなく、自ら計画を確認し、仲間と声をかけあって行動できていたのだと思います。
そして、見守っていた立場として、旅館の方に「もう一泊してほしい」と思わせたのは、こどもたちひとりひとりの、心のこもった言葉ではなかったか、と思います。
食事の後も、ただ「ごちそうさまでした」と言うだけでなく、しっかりと相手の目を見て「すごくおいしかったです」「卵焼きがふわふわでうれしかったです」と自分の言葉で感謝を伝えていました。
相手への感謝を率直に、心を込めて伝える言葉が、「この子たちなら、もう一泊してほしい」という思いにつながったのだと思います。
6年生が見せてくれた、素晴らしい「浜田の鑑」としての姿。
こうして6年生が力を発揮できるのは、ご家庭でしっかりと愛情を注いでいただき、一人一人の「土台」がしっかりできているからこそ。
この姿を今の6年生だけのものにせず、「浜田小学校らしさ」にしていくため、私たちも努力していかなければならないと、気が引き締まりました。
6年生の皆さん、素晴らしい修学旅行を、ありがとう!