朝、昇降口前でこどもたちを迎えるとき、校長は胸にメッセージボードを掲げています。
一人一人のこどもと会話をするのは難しいため、少しでも気持ちを伝えられれば、そして、少しでもこどもたちの朝の楽しみになってくれれば、という思いからしています。
メッセージボードもずっと同じではつまらないので、天気や時期によって変えていますが、今月10月は、月末に運動会があるため、こんなボードを用意しました。

10月に入って何日かした日、ある子から指摘を受けました。
「右の応援のほうはいいけど、左の大玉ころがし、白組だけだね。赤組もなきゃ。この子(となりの友だちを指して)赤組なんだよ」とのこと。
ハッとしました。
確かに、配慮が足りませんでした。
反省するとともに、うれしくなりました。
まずはメッセージボードをきちんと見てくれていること。
そして、小さな問題点に鋭く気づくこと。
これを見た人がどう感じるだろうと考える「想像力」を持っていること。
友だちのことを思って、行動を起こすこと。
校長に、物怖じせずに話してくれること。
わかりやすく、そして理由を含めて的確に指摘できること。
すべてが、ともだちの「こころ元気」のために、自分の「あたま元気」を発揮してくれた成果です。
この指摘を受けて、さっそくメッセージボードに修正を加えました。

赤鉛筆で塗っただけの簡単なものですが、指摘してくれた子に敬意と感謝を込めて、修正しました。
こどもから、日々学ばせてもらっています。