当校の体育館で、浜田地区青少年を守る会の講演会が開かれ、5年生と6年生がその講演を視聴しました。
講師は、アラスカを拠点にオーロラや動物などの大自然を撮影している“ネイチャーフォトグラファー”の松本紀生さん。
夏と冬、合わせると1年半分程をアラスカでキャンプを張って過ごし、写真や映像を撮っているそうです。
簡単な自己紹介の後、体育館を真っ暗にしてスライドを映し、まずは、アラスカってどんなところなのか、話してくれました。
子どもたちが最も驚いたのは、冬の寒さを表す映像。
熱湯をブワーッと空中にまくと、あっという間に白い湯気となり消えてしまうのです。
そして、今日のメイン。
アラスカの自然界の様子へ。
アラスカの北部、北極圏では、カリブーが大群で移動する様子。
そして、オオカミがいるのを見つけて遠吠えを真似ると、1匹、2匹とそのオオカミが近づいてくる様子。
さらには、オオカミが応えて遠吠えを返すところも。
それから、体長2cm程の蚊が驚くほどたくさんいて、外で用を足していると大変なことになること。
南部、太平洋側では、クマがサケを食べている様子を。
あまりにも多くのサケが川を泳いでいるので、クマが食べているところへ、次から次へとサケが飛んでやってくる映像には、子どもたちも爆笑。
カナダにグッと食い込んだ南東部
ここでの目玉映像は、ザトウクジラの「バブルネットフィーディング」という漁の様子。
群れを成すクジラがえさになるニシンの大群を見つけると、1頭がニシンの下に潜り込んで呼吸する穴から泡を出しながら円を描き、海中にできた泡のネットでニシンを閉じ込めるのです。
クジラたちは、その下から口をいっぱいに開けてニシンの大群に向かい、そのまま海面に一斉に飛び上がるのです。
何頭ものクジラが同時にロケットのように飛び出してくるのは、迫力満点、豪快そのものでした。
それから、ハクトウワシが、魚を捕まえたものの大きすぎて飛び立てず、バタフライのような動きで陸に向かって泳ぐ様子とワシの表情には、笑いが起きました。
このような大自然の中での様々な動物の営みと自然の素晴らしさを映し出した躍動感のある映像と、ときに、子どもたちの笑いを誘う巧みな話術によって子どもたちはどんどん見知らぬアラスカの自然界へと引き込まれていきました。
「ウワー」
「エーッ」
「すっげー」
「かわいい」
「きれい」
「怖そう」
驚きと感動の声が幾度となく上がり、
「ワッハッハ」
と、笑いで包まれる場面も何度もありました。
スライドが終わり明るくなると、松本さんが前に出て子どもたちに語り掛けました。
「写真や映像を見ながら声に出して、また心の中で『すごい』『きれい』なんて言って感動していたけど、そうして感動できるのは、みんなの心がきれいだから。
ずっとそのきれいな心を持ち続けてくださいね」
そして、最後に、音楽に乗せて、アラスカの空に見られるオーロラの写真を見せてくれました。
オーロラは、一つ一つ形も色も異なり、夜空を覆うカーテンのようなものもあれば、筋のように伸びるものや靄のようなものも。
ここで見せられないのが残念なほど。
それはそれは神秘的できれいでした。
スライドが終わると、子どもたちから自然に拍手が沸き上がり、講演は閉じられました。
そして、質問タイム。
この仕事をしていて最も怖かったことは、かまくらを作ってキャンプ敷いたときに猛吹雪に遭い、鎌倉の壁が崩れていったことで、もう死ぬかもと思ったそう。
逆に、よかったことは、撮り終えたとき、その写真や映像をいろんな人が観て、喜んでくれた時だそうです。
この講演で、子どもたちは何を感じたのでしょうか。
写真や映像を通して目の当たりにして、大自然の素晴らしさや神秘に驚き感動したこと
松本さんの生き様、前へ前へと歩み続ける行動力
その仕事は、自分のやりたいことであると同時に、人に感動を与えられるものであること
松本さんの姿を格好いいと感じたり 憧れの気持ちを持つ子が何人もいたのではないでしょうか。
大自然の知らなかった世界を知ると同時に将来の生き方、働き方についてのヒントをもらえる、すばらしい講演会でした。
