社会科で、安全なくらしを守る人々の仕事について学習している3年生が“防火教室”で、講話と実験、体験を通して消防や火事のことを学びました。
講師として来てくれたのは、四日市市中消防署の消防士さんです。
まずは全員が体育館に入り、スライドを見ながら消防士さんの講話を聴きました。
前半の話は、“消防”について。
消火活動だけでなく、救助や救急、検査など、多岐に渡る消防の仕事を現場での活動の様子を映した写真を見せながら説明してくれました。
後半は、“火事”のこと。
昨年発生した火事の件数とその原因の話を受けて、まずは、おうちが火事になったら何をするかという話題へ。
消防士に尋ねられた子どもたちは、①早く逃げる ②大声で知らせる ③消防署に知らせる という3つのことを、ほぼ答えられました。
学校で大事なのは、教師の話を聞くことや「お・は・し・も」なので、家にいるときの避難とは少し違いますね。
どこであろうが気をつけなければならないのは、煙を吸わないようにすること。
鼻と口をハンカチなどで覆い、低い姿勢になってけむりを避けましょう。
さらに、消火器の使い方や火事を防ぐために家族でできるチェック項目などを教わって講話は終わりました。
講話を聴く子どもたちは、タブレットか紙か、ツールを選んで大事なことをメモするともに、大事だと思うスライドを写真に収めたりして、講話を記録していました。
また、話に対する反応がたくさんあるうえに、質問に対してたくさんの手が挙がってきちんと答えられるので、消防士さんは
「これは、いっぱい予習したんやなあ」
と、感心していました。
講話の内容をきちんと理解して、もしもの時に大切な命を守る行動できるようにしましょう。
◇油火災実験
講話に続いて、みんなで“油火災実験”を見ました。
人形のおうちのような台所のセット。
天ぷら油の入ったフライパンが乗ったコンロに火が着けられました。
天ぷらを揚げている途中で火を着けたまま放っておいた、という設定です。
しばらくたつと、フライパンから白い煙が立ち始め、辺りにおかしなにおいが漂い始めました。
「なんか、臭い」
「魚を焼いているにおいみたい」
「何かが焦げてる時の匂いかな」
煙の色が黒く変わってきました。
子どもたちは、今起きていること、これから起きることを漏らさず記録しようと、まるで大事件の記者会見会場のように、タブレットを構えてその時を待っています。
そして…、
ボワッ
鍋から火が上がりました。
そこへ消防士さんが水をかけると…
バチバチバチ!
音を立てると同時に炎が大きく高くなり、セットの天井まで届きました。
キャー
ワーッ
この炎と音に子どもたちもびっくり。
火を消そうとして水をかけると逆効果。
さらなる惨事を招きかねません。
覚えておきましょう。
この実験の後は、各クラスごとに分かれて3つのブースを巡って、体験や見学をしました。
◇「水消火器」消火体験
消火剤に見立てた水の入った消火器を使って消火器の扱い方を学び、火を消す体験をしました。
3人ずつ消火器の前に立って消火活動開始。
「ピン ポン パン」
みんなで声をそろえて、消火器の使い方を表す合言葉を唱えながら、ピンをピンと抜いて、ポンとホースを外し、パンとグリップを握ったら放水!
ホースの先から勢いよく水が噴射されました。
地面に向かって出た水が炎の描かれた的に当たるようにホースの向きを調整。
水が的に命中して少し経つと、的はパタンと倒れて消火が完了。
無事鎮火しました。
体験する子を取り囲むのは、タブレットを構えた子どもたち。
体験の様子を動画でバッチリ記録しました。
◇煙体験
西校舎のコミュニティ室で、煙が充満した空間での避難行動を体験しました。
体験の前に廊下に座り、消防士さんから部屋の中の様子や心がけること、煙は吸っても害はないものであることなどを聞いて心の準備。
子どもたちはこのときからハンカチを口に当てて、突入準備。
もう心は、ドキドキとワクワクでいっぱいのようです。
班の友だちと一緒に入口の前に並び、戸が空いたら一人ずつ中へ入っていきました。
その場はシーン
中に入った子どもの声も廊下で見守る子どもたちの声も聞こえません。
中の子どもたちはどうなっているのでしょうか。
出口の戸が開くと、煙の中をしゃがんで歩いていた子どもたちが、立ち上がって飛び出してきました。
「あーっ。見えなかった」
消防士さんいわく、今日のけむりは少し薄いようですが、初めて煙に巻かれた子どもたちにとっては、周りがよく見えず、ちょっと不安になる空間だったのかもしれません。
◇消防車見学
運動場にとまっていたのは、「タンク車」と呼ばれる消防車。
1800Lの水を入れることができて、火事の報せが入ると、真っ先に現場に向かって消火活動に当たる消防車だそうです。
タンク車の側面と後ろには、消火活動に使う道具、器具がびっしりと積み込まれています。
消火のためのホースは1本20m。
杭を打つ込むためのかけやスコップまでも積まれています。
そんな道具に、子どもたちは興味津々。
メモを取りつつ、何のための道具か、どの様に使うのか、いくつもの質問を消防士さんに浴びせながらタンク車を見学。
気になることがあると、タブレットでパチリと、新聞記者の取材さながらの見学風景でした。