6年生が、自分たちの学校生活を支えてくれた職員と一緒に楽しんで感謝の思いを伝えようと、私たち職員を招いて「卒業感謝祭」を開いてくれました。
競技は4種目。
わが職員チームは各競技に精鋭を送り込み、全力でそれぞれの競技に臨みました。
相手が子どもだからと手加減したり、いい加減な気持ちで臨んだりしては招いてくれた6年生に失礼。全力を出すのが「愛情」という思いで。(手加減なんてする余裕がない、というのが本当のところかもしれませんが)
最初の種目は、“障害物競争リレー”。
ハードルを越えて平均台を渡り、なわとびを跳んだらまたまた平均台、ハードルの障害を越えて次の走者にバトンタッチするリレー。
電子ピストルの合図で子どもも教師も勢いよくスタート。スタートダッシュの決まった教師が先頭を走りますが、気分がよすぎたのか先を焦ったのか、はたまたルールを理解していなかったのか、なわとびを跳ばずに駆け抜けてしまいました。
いきなり大きなリードを許した職員チームは、その後も差を広げられるばかり。最下位でのゴールとなりました。
次は、“玉入れ”。
これは、背の高い大人に分があるだろうと思いきや、育ち盛りの6年生には、大人顔負けの背の高さの子が何人もいます。アドバンテージは全くありません。
職員チームも6年の各クラスも順調に玉が入っているよう。
はじめは職員チームが少しリードしているように思いましたが、職員の課題は「体力」。立ったりしゃがんだりするのが意外にきつく、時間がたつにつれてペースが落ちていきました。
終わりの合図が鳴ったときには、どのかごもほぼいっぱいになっていましたが、数を数えたところ、1位は6年生のチームでした。
これで、職員チームは2連敗。後がなくなりました。
3種目目は“綱引き”。
3チームを編制した職員が、6年各クラスと争います。
私たち職員の強みは、大人のパワーと、圧倒的な体重差。
始まりの合図で一気に力を込めて全力で引きます。これに負けて決着をつけられるわけにはいきません。
ジワッ、ジワッと綱が職員チームの方に動き始めました。
子どもたちも必死の形相で抗いますが、踏ん張る足が前に滑っていきます。
応援にも熱が入ります。
観覧席の子どもたちも職員も、自分のチームを懸命に応援。
さらに、運動会の応援団の子どもたちが太鼓とエールで「がんばれ先生!」「押せ押せ先生!」と私たちを鼓舞してくれます。
やりました。
職員チームの全勝です。
これで、次の種目に期待がつながりました。
最終種目は“リレー”
スタートは子どもたちより少し前から。
子どもたちは1周を2人で走るのに対し、職員の1周目は8人で走るというハンデをもらいましたが、スタート直後から子どもたちはグングン飛ばして差をどんどん広げていきます。
わが職員チームは中盤から、日永小が誇る元気いっぱい韋駄天職員が登場し、徐々に差をつめて1人、2人と抜きにかかりますが、先頭に立つことはできませんでした。
結果、職員が勝てたのは、体重と力がものを言う綱引きだけ。リレーは終盤追い上げて健闘したものの、あとは惨敗でした。
6年生が私たちにお礼を言ってくれたのを受けて、「感謝祭に招いてくれてありがとう。このような場でも授業でも、本気で向き合えるあなたたちと巡り会えたことを、私たちもとてもうれしく思います」と子どもたちに職員の思いを代表して伝えました。
6年生との楽しい思い出がまた一つ増えた、とても楽しい感謝祭でしたが、日ごろの運動不足や年齢を顧みることなく本気モードになって運動した職員の、明日の体調が心配です。