３時間目に水着姿で運動場に現れたのは１年生。

小学校のプールで初めての水遊びです。

保育園、幼稚園でもプールに入ったことと思いますが、小学校のプールは勝手が違いますし、違う約束事や初めてのこともありますから、知らないことや戸惑うことがあるでしょう。

子どもたちの先頭を歩いていた担任曰く「ここまで、ずいぶん時間がかかりました。初めてですから仕方ありませんね」。次はもっと早くなるよね。

タオルをかけてマスクをしまい、準備体操を終えたらプールサイドへ。

その前に待っているのが、誰が呼んだか“地獄のシャワー”。１年生も冷たい水シャワーの洗礼を受けました。４人ずつシャワーヘッドの下に行き、「プシャーーーー」と降り注ぐ水を浴びた子どもたちは、心の中で「キャー」と悲鳴をあげたり「冷たーーーい」「まだーー？」「早く終わって」「もういやだ」と叫んだりしていたのではないでしょうか。

そして、プールの中での楽しい時間。

バタ足、水のかけ合いっこなどをして水に慣れた後は、「お宝拾い」。

プールの中央に沈む、宝石や貝、バトンなどの「お宝」を１つ拾って対岸へ上がるというもの。

ホイッスルを合図に走り出してお宝のあるあたりまで来ると、ジャポンと顔を水につけて潜って取る子、顔が水につかるのは嫌とばかりに上を向いて、腕を伸ばして探る子。足でお宝を探す子。

お宝を拾って水から上がったらそこに並んでスタートの位置に移動。途中、かごの中にお宝を返す…。

何度か行ううちに、次はどうするのか先を見通して動ける子が増えてきて、教師の指示がなくても、並んで、移動して、いい姿勢で座って待つ子が出てきました。「先を見通す」「周りを見て気づく」「自分で考えて動く」どれも、とてもだいじな力です。

楽しい水遊びの時間は終わり、再びシャワーを浴びて、体を吹き、マスクを着けて教室へと向かっていきました。

次の水泳の時間は、準備や動きにも慣れてもっと長い時間水の中で遊べることでしょう。