わかくさの子どもたちが家庭室で、自分たちの育てたサツマイモを使ったクッキングに取り組んでいました。
メニューは“さつまいもの茶巾絞り”です。
わかくさの教室で身支度を整えた子どもたちは、1列に並んで静かに階段を上って家庭室へ入り、2つのグループに分かれて調理に取り掛かりました。
ピーラーで皮をむいたサツマイモを、包丁で一口大に切るのですが、生のさつまいもは硬くて大変。
包丁を持つ手に力を込めますが、思うように切れません。
もう一方の手を包丁の背に当てて、エーイッと力を入れて。
大人の手も借りて一緒にヤーッ。
ドキッとしたりヒヤッとしたりする場面も見られましたが、けが無く何とか切り終えました。
次は、水にさらしたサツマイモに牛乳を加え、容器にラップをかけて電子レンジでチン。
サツマイモが柔らかく、ホクホクになるまで温めます。
レンジが頑張っている間は、何もすることがないので子どもたちは手持ち無沙汰。
友だちとおしゃべりをしたりして過ごしますが、サツマイモのことが気になって、レンジの中をずっと覗いている子もいました。
サツマイモがフカフカになったらボールに移し、そこに砂糖を加えてすりつぶします。
まず、小さいボールでギューッと抑えて細かくし、さらにそれをすりこ木ですってつぶしていくと…、
きんとんのようになって、甘いさつまいもの香りも広がってきました。
うーん、おいしそう。
子どもたちの、食べたい気持ちがどんどん高まっていくのが、その様子から手に取るように分かりました。
そして、やっとできあがり、いよいよお食事タイムです。
“茶巾絞り”ですから、ラップに包んで丸め、先をギュッと絞って形を作ってから食べるのですが、こんなおいしそうなものを目の前にして、我慢しろと言うのが酷なこと。
包んでいるときに手に付いたものをペロッと食べる子や、ラップに乗せたものをつまみ食いする子がいました。
ちょっと行儀が悪いけど、気持ちはよーくわかります。
その子たちから出てきた言葉はもちろん「おいしい!」
全員が用意できたグループから「いただきます」とあいさつをして食べました。
どの子も手もおいしそうな表情でほおばっていました。
私もご相伴にあずかりましたが、甘さも程よくいいお味。
何より、食感が最高。
滑らかにつぶした中に、切ったままのさつまいもが混ざっているので、2つの食感を同時に楽しめるのです。
フワフワ、サクサク、ホクホク、コリコリ
食感を楽しみながら旬のさつまいものおいしさを味わいました。