鹿苑寺を出てほどなく到着したのは、“石庭”で世界的に知られる「龍安寺」。
駐車場から本堂までの道は、赤く色づいた落葉樹の高木に覆われていて、まるで紅葉のトンネルの中を歩くようでした。
方丈に入った子どもたちのお目当ては庭の石。
“侘び寂び”の精神に基づいて作られた枯山水庭園。
一面に白砂が敷かれていて、その上に大小15個の石が配されていますが、どの角度から見ても、必ず1つの石が他の石に隠れて見えないというのです。
庭の前まで来た子どもたちは、背伸びをして、また、縁側に座って石を数え始めました。
場所を変えて、石を指さしながら
「1,2,3,4,5…」
「校長先生、いくつ見えましたか?」
「14しかないのよ」
「私は13です」
一つ一つ指さしながら一緒に数えなおします。
石の肩にちょこっと顔をのぞかせる石。
地面にへばりついているような石。
「15個見えますよ」
「本当!?」
その子と一緒に端から石を追っていくと、ありました。
確かに15個。
見つけられないでいた子と一緒になって喜びました。
続いて見たのは「蹲踞(つくばい)」と呼ばれる、銭形の手水鉢。
中央の四角い水穴を「口」という字に見立てて周囲の文字と共用して「吾唯足知」と読むという、謎解き風に図案化された造りです。
「吾唯足知」は「われただたるをしる」と読み、人間の欲を戒める言葉として禅宗のお寺などでよく引用される言葉だそうです。なるほど。
方丈を出て再び紅葉のトンネルを歩いて出たところは、「鏡容池」の前。
ここは、池の周囲を雄大な自然が取り囲む、池泉回遊式の庭園になっていて、平安時代には、貴族が船を浮かべて歌や踊りを楽しんでいたそうです。
黄金に輝くね、煌びやかな金閣からは、180度真逆の世界のような、落ち着いた、静かな日本の文化を味わいました。