2年生がみんな揃って「新正中公園」へ出かけました。
毎朝子どもたちを見守ってくれる、学校運営協議会の委員さんも一緒です。
目的は「虫とり」。
運動場に整列して、教師から道中気をつけることなどを聞いた子どもたちは、用意してきた虫捕り網や虫かごを手に出発していきました。

少したって自転車で公園に向かうと、子どもたちは公園内での約束事を聞いて、虫とりを始めようかというところ。
教師の合図で草むらめがけて走っていきました。

この公園は、遊具のある西半分は手入れが入っていますが、東半分は草が生い茂ったまま。
まさに“虫の楽園”“虫の宝庫”。
子どもたちの虫捕りには絶好の場所なのです。
子どもたちの腰ほども高さのある草を分け入っていくと
あっちでピョン、こっちでピョン
虫が子どもたちの襲来から逃げるようにピョンピョン飛び跳ねます。
「バッタおったー!」
「あっ、テントウムシ」
「ここここ、コオロギいた!」
捕まえようと手を伸ばしても、バッタは手が届く前にピョーンと跳ねて草むらの中に隠れてしまいます。
再びピョーン。
跳ねる虫めがけて網を振り下ろし、そーっと中をのぞいてみると…
いました。確かに捕まえました。
何もいない。逃げられたよう。
捕まえたはいいけれど、どうやって虫かごに移そうか。
虫を触るのは嫌だから…、だれか取って。
網を高く上げている子どもたちは、トンボを捕まえようと必死に追いかけ網を振り回しますが、トンボは子どもたちをあざ笑うかのように右へ左へ向きを変えて飛んでいきます。
フェンスのそばでしゃがみこんでいる子どもたちのお目当てはトカゲのよう。
捕まえてかごに入れた虫を、上から下から眺めたり友達に見せたりしている子どもの表情は、とても満足気でした。
12時20分頃、捕まえた虫と、衣服に着いたたくさんの“ひっつき虫”をお土産に、子どもたちが帰ってきました。
虫が好きな子も苦手な子も、広い公園で楽しく過ごし、“生き物となかよし”になれたのではないでしょうか。
私も半世紀ほど時をさかのぼって童心に帰り、子どもたちと虫とりを楽しみました。