5年生の教室。
子どもたちは、間隔を十分とるために教室全体に目いっぱい広がって立って歌っていました。
指揮しているのは担任です。
あれ?!
1組と2組の間のパーテーションのドアが開いたままです。
もう一方の学級の子どもたちは静かに座ってそれぞれがタブレットに目を落とし、何やら書きこんでいる様子。
歌声が学習の妨げになるでは…、と思っていたら、2学級合同で“6年生を送る会”で歌う歌を練習しているところでした。
タブレットに書きこんでいたのは、隣の学級が歌うのを聞いて、どこをどんな風に歌うといいか、気をつけることは何か、歌を聞いていて気付いた、歌ううえで大事にしたいポイントだったのです。
歌い終わると、さっきまで歌っていた学級の子どもたちが後ろを向いて、パーテーション越しに向かい合う形になり、両クラスが一緒に声をそろえて歌い始めました。
スクリーンには、動画配信サイトで男性デュオが原曲を歌う様子が流されていて、子どもたちの手元のタブレットにその歌詞が送られています。
「この歌、高くて声が出ないんです」
「原曲より、キーを下げるって言ってたよ」
「でも、ここのところが特に高いんですよ」
「ファルセットを練習しないとね。それよりなにより、あなたたちの気持ちだよ」
歌い前にこんなやり取りがありましたが、“6年生を送る会”運営の中心となる5年生。
きっと、全校のみんなの、お祝いや感謝の気持ちが6年生に届く、素敵な会にしてくれることでしょう。