3年生が、津市にある「ヒューリアみえ(反差別・人権研究所みえ)」から講師を招いて“メディア・リテラシー”について学びました。
私たちは、スマートフォンやゲーム機、パソコンを使い、インターネットをいろいろなことに活用しています。
メッセージのやり取り、調べ学習、投稿や発信、ビデオ通話、ゲーム、買い物、動画視聴などなど。
この中で、小学生もにも身近な3つのものにスポットを当てて学習は進みました。
それは、
①ゲームをする、②動画を見る、③メッセージのやり取りをする。
これらは、とても便利で楽しく、人ともつながれるツールですが、どれにも「でも」がつきまといます。
まずは、“ゲーム”。
オンラインゲームでは、インターネットを使っておしゃべりしながら参加し、いろんな人と対戦したり、作戦を考えたりしながらゲームを楽しめます。
でも…
ゲームに負けて、悔しい、残念という気持ちが高まると、心がよからぬ方に向いていき、イライラしたり、一緒に遊んでいた人を仲間外れにしたりすることがあります。
そうすると、された側は、悲しい気持ちになるし、最悪、命が守られないことにもなりかねません。
次は、“動画を見る”。
ダンスの動画を見て振り付けを覚えよう。
大好きな電車。全国の電車を見てみよう。
レシピ動画を見ながらパンケーキを焼こう。
家に居ながらにして、いろんなものを見たり知ったりできて便利。
でも…
中には、怖い思いをさせるものや人を傷つけたり嫌な思いにさせたりする動画も。
毎日毎日、同じような動画だけを見ていると、そのうち…
人を傷つけることでも言ってもいいと考えるようになる人や、これが当たり前だと思うようになる人がいるかもしれません。
最後に、“メッセージのやり取りをする”。
5匹の動物のメッセージアプリでのやり取り例に考えました。
ネコさんは、インフルエンザにかかったり、約束を断るメッセージを4匹の友達に送りました。友達からは、心配する声や励ましの声が届きました。それは、ネコさんにとってもうれしかったことでしょう。
ここで、講師が問いかける前に子どもたちがある事に気づきました。
でも…
イヌさんだけ、何も言ってくれなかったのです。
さらに、そのことに気づいた4匹は、イヌさんを無視しようと言い出したのです。
子どもたちは考えました。
もし、このグループに私も入っていたら、なんと言うかを。
子どもたちから出てきた言葉は、イヌさんの立場に立って状況や理由を考えたものばかりでした。
ちょっと待って。
こんなことって、現実の世界でも起きていることですよね。
さらに子どもたちは考えました。
仲間外れやいじめにあっている状況を見たら、だれにどんな声をかけるかを。
インターネットはとても便利なものなのに、使う人の思いや言動、使い方ひとつで、大切な大切な人権を損なうことにつながってしまい、人権が大切にされない状況が生まれてしまいます。そして、それは現実の世界でも起きることなのです。
子どもたちは、スライドを見ながら真剣に講師の話に耳を傾け、その問いかけには、自分の生活を振り返りながら考えたことを素直に、積極的に話そうとしていました。
子どもたちが、インターネットの世界でも現実の世界でも、姿の見えない人でも目の前の人でも、相手の立場になって思いをはせ、自分の人権も周りの人の人権も大切にする人であってほしいと願っています。
私たちも、子どもたちが学校で安心して過ごせるよう、力を尽くします。
この出前講座は、子どもたちがインターネットに触れる機会がどんどん増えている今、子どもたちに、メディア・リテラシーを養成することを通して子どもたちの人権意識を高めることをねらいとして、市教育委員会が全市立小学校の3年生を対象に行っているものです。
最後に、講師が教えてくれた
「ネットと正しく付き合うための『ソウカナ』」
を紹介します。
ソ…即断しない
ウ…鵜呑みにしない
カ…偏らない
ナ…中だけ見ない
子の合言葉のように、情報をそのまま受け取るのではなく、本当かどうかしっかり自分で考え、使える、行動できる力を身に付けてほしいものです。