四日市市立羽津小学校
 

学校の様子


2024/03/19

卒業証書授与式

| by 羽津小管理職
 3月19日(火)、令和5年度卒業証書授与式を挙行しました。100名のはづっ子が羽津小学校から巣立ちました。

 校長の式辞は次のとおりです。

 みなさん、ご卒業おめでとうございます。
 たくさんの方々が見守る中、堂々とした態度で、「卒業の言葉」を語ってくれました。

・「今まで支えてくれてありがとう。これからもよろしくお願いします。」
・「中学校で、新しい友達をつくりたい。」
・「友達を大切にし、優しい人になりたい。」
・「人と話す機会を作り、交流の輪を広げたい。」

 これらはすべて、他者との関係について語っています。
 今、あなたはこの会場で、同じく卒業を迎えた6年生に囲まれています。オンラインでつながっている人もいます。そして、あなたが思っているように、周りの6年生もあなたと一緒に卒業できることを嬉しく思っているでしょう。
 こうしてつながっている6年生のことを、あなたは「仲間である」と感じているでしょう。だから、安心して、オープンに「卒業の言葉」を語ることができたのです。
 さて、今のあなたのように、他者を「仲間」だと感じているとき、心は安らかです。逆に、他者を「敵」だと感じ、周りを敵に囲まれていたら、すぐに安全な場所へ逃げたいと思うでしょう。
 つまり、安心を得るには、他者を仲間だと感じることが必要です。
 人間の悩みのほとんどは、他者との関係から生まれます。幸せもまた、他者との関係から生まれます。だから他者との関係は、人生における大きなテーマです。

 ところで、羽津小学校には、今からちょうど50年前に設置した校訓碑があります。このときに定めた校訓は「誠実と友愛 勤勉と創造」です。
 「誠実」とは、私利私欲をまじえず、真心をもって対することです。自分から真心をもって相手に対することが、「友愛の関係」を築く第一歩であるということです。
 先ほど紹介した「卒業の言葉」には、「友愛の関係」への意志が込められていました。そんなあなたを、これから参加していく世界の人々が歓迎しています。どうか勇気を出して、世界への一歩を踏み出してください。
 もう一つの校訓は「勤勉と創造」でした。「卒業の言葉」には将来の仕事にかかわるものがありました。

・弁護士、ダンサー、飼育員、ゲームクリエイター、美容師、イラストレーター、プロ野球選手、助産師、インテリアコーディネーター、学校の先生、ゲームデザイナー、看護師、美容整形外科医、スタイリスト、インテリアデザイナー、広告デザイン、バレエダンサー、医師

 どれも大切で素晴らしい仕事です。人間は他の動物のように群れるだけでなく、お互いが得意なことを活かして高度に分業しています。人間は一人では厳しい地球環境を生きていくことができないからです。衣服と食料があれば生きていけると思うかもしれませんが、すべてを自分で作ることはできないし、他にも足りないものがあるでしょう。みなさんが将来どんな仕事に就くとしても、それは、人類全体にとって、なくてはならないものです。

 「勤勉」とは、仕事や勉強に一生懸命に励むこと。「創造」とは新しいものを作り出すことです。これからも続く学びの中で、他者との関係を築く力、他者と共に課題を解決し、よりよい世界を創造する力を身に付けてほしいと願っています。

 最後になりましたが、保護者の皆様、お子様のご卒業、おめでとうございます。本校の教育へのご協力を賜り、誠にありがとうございました。
 また、臨席を賜りました、羽津地区市民センター館長 中本様をはじめ、地域の皆様には、日ごろから多大なるご支援をいただきました。この場を借りてお礼を申し上げます。

 さあ、いよいよ卒業の時を迎えます。
 みなさんの未来が、輝かしいものとなるよう心より祈り、式辞といたします。

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