歩ていると地中から大きな葉が出ている植物に出会いました。
この葉はフキ(蕗)と思われます。山野に生える春の山菜としてよく知られ、早春の花茎をフキノトウ(蕗の薹)といいます。花が終わると、花茎とは別に、地下茎から葉柄を伸ばして地表に葉を出し]、葉柄の高さは30 ~80 cmほどになり、先に大葉をつけます。一部が切れた円い大型の葉をつけます。日本原産で、北海道、本州、四国、九州及び沖縄県に分布します。平地から丘陵地、山地までの原野、山野の土手や道端、など、日溜りでやや湿ったところに自生します。
春から夏にかけて伸びる葉柄を「ふき」とよんで食材として利用します。古くから数少ない日本原産の野菜として利用され、8世紀ごろにはすでに栽培も始められていたようです。下茹でと灰汁抜きをしてから調理します。三重県や奈良県で一部の地域ではふきをおにぎりの包みとして用いる「ふき俵」が作られているようです。
【注意】野草や果実など、美味しそうに見えても食するときは、必ず専門家や家の人に判断してもらい食べるようにしましょう。毒がある野草や果実もあるので注意しましょうね。