学校からのお知らせ


2025/06/30

プロに聞く③【自分の「好き」と仕事のはなし】

| by 港中学校
本日6限目はプロに聞く、第3弾ということで、画家の倉田紗希さんに来ていただき、『自分の「好き」と仕事のはなし』というテーマで講演をしていただきました。今日のためにわざわざ東京から来てもらいました。
「美術」に関わる仕事や、美術作品をいろいろ紹介していただき、その作品に込められた思いも紹介してもらいました。
倉田さん自身は、保育園時代に泥だんごづくりにはまり、そこから美術に興味を持つようになっていったそうです。進路選択にあたって、好きな美術をより専門的に学びたいという思いから、大学受験に望むことになりました。その中で、挫折を経験したことも紹介してもらいました。しかしながら、そこでも、「好きなこと」をやっていきたいという強い思いで、もう一度大学受験に挑み、見事難関の東京芸術大学の合格を勝ち取ったそうです。
大学では、様々なことを経験し、あらためて芸術・美術というものを見直すきっかけにもなったそうです。芸術は一人で作り出すものと思っていたけれども、チームで協力してつくる作品もあるなど、これまでとは違った目線を多く持てたということでした。
大学卒業後、建築材料のメーカーで4年勤務したものの、やっかぱり自分の作品を作りたい、自分の興味のあることをしたいということで、一念発起で、自分のアトリエを作られたそうです。
また、画家以外の仕事にも携わってもらっており、デザイナーの仕事や、年度教室の先生、ギャラリーの作品紹介の仕事なども同時にされているそうです。
ちなみに、美術大学卒業後、どんな進路選択があるかも紹介してもらい、警察官になって、犯人の似顔絵を描く担当になっている人もいるそうです。

倉田さんの今現在の目標は、将来世界に出て活躍することだそうですが、絵を描くことを仕事にしてみて、この仕事の難しさ、楽しさが、より一層見えてきたとのことでした。難しさとしては、自己責任で結果を全て受け入れられなくてはならないこと、スケジュール管理なども含めて全て自分で一人でやらなくてはならないこと、収入や仕事の量の安定性が低いこと、そして創造して作品を生み出すす苦しみなんかもあるとのことでした。反対に楽しさとしては、自己決定していけることの充実感や他業種の方との出会い、視野が広がる(作品づくりのリサーチを通していろいろなことに詳しくなっていく)ことなどを挙げてもらいました。また、人に笑顔を届ける仕事であることに誇りを持つとともに、やはり作ることが好きということを再認識できているとのことでした。

最後に、中学生のみんなにということで、「自分の『好き』を大事に」というメッセージをいただきました。また、倉田さんは今後、倉田先生の親戚になられる(?!)というビックリサプライズの情報もあり、とても楽しい講演会となりました。


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