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チャペックとの新たなコラボレーションモデルを発表した。

この限定モデルは、2021年にチャペックと製作した初のコラボレーションに続くものだ。当時のモデルはチャペックの一体型ブレスレットを備えたスポーツウォッチ、アンタークティックをベースにしたもので、“ビリジアングリーン”の文字盤が特徴だった。そして今回フラテッロは、プロムナード トランスペアレンシーズと名付けられた新モデルを、同じく“ビリジアングリーン”で仕上げてみせた。

本作はプロムナードのデザインにスケルトンの要素を取り入れたユニークなモデルであり、フュメ仕上げのグリーンスモークサファイア文字盤が時計の心臓部でありスケルトン化されたCal.SXH7を際立たせている。このサファイア文字盤の上にはアプライド(立体的)のアワーマーカーと、スーパールミノバを使用したプリントのミニッツトラックが配置されている。

チュードルスーパーコピー代引きさらに詳しく見ていくと、このグリーンダイヤルのグラデーションは中心から外側に向かって広がるものではなく、実際には4時位置のスモールセコンドから色の変化が放射状に広がるようにデザインされている。この工夫により、字盤のレイアウトにおける非対称性が際立ち、魅力を増している。

ケースはステンレススティール(SS)製で、直径38mm、厚さ10.8mm、ラグトゥラグは42mmとなっている。内部にはチャペック自社製のCal.SXH7を搭載。このムーブメントはスケルトン化されたマイクロローターキャリバーで、2020年に初登場し、以降チャペックの複数のモデルに採用されてきた。スケルトン化されたパーツには全体的にサンドブラスト加工が施されており、インダストリアルなデザインが特徴的である。しかし一方でムーブメントは非常に洗練され、特にアングラージュ(面取り)には多くの手作業が施されていることがわかる。さらに興味深いのは、チャペックがマイクロローターについて“100%リサイクルプラチナ”を使用していることを強調している点である。この選択が時計の価値を損なうことはもちろんないだろう。

チャペック×フラテッロのプロムナード トランスペアレンシーズ “ビリジアングリーン”は限定50本で、価格は3万2000ユーロ(日本円で約507万円)に設定されている。2023年12月6日よりフラテッロの公式ウェブサイトで予約注文が可能となっており、納品は2025年7月を予定している。

我々の考え
この時計は非常に美しい。今年初めにプロムナードがチャペックのコレクションに加わった際、ブランドはこのモデルを文字盤デザインの実験場として活用する計画だった。初期モデルにはグラン・フーエナメルやギヨシェを取り入れた文字盤が登場している。このフラテッロとの新たなコラボレーションもその方向性にぴったり合致しており、スケルトンウォッチにユニークなサファイア文字盤を組み合わせたデザインとなっている。

スケルトンウォッチが万人向けではないことは確かだが、このデザインは程よく控えめで、より幅広い層にアピールできる可能性を秘めている。私はスケルトン化について、それがムーブメントの構造美を最大限に見せることを目的としている場合に特に魅力を感じる。単にオープンスペースが多いだけで、普段時計を乗せている部分の蒼白な肌がフレームのように目立つデザインはあまり好みではない。その点でCal.SXH7の設計はこの課題をうまく克服しており、スケルトンムーブメントにサングラスをかけたようなこのデザインは、インダストリアルな印象を和らげ、そこにエレガンスを加えることに成功している。

フラテッロとチャペックの最初のコラボレーションでも見事な時計が誕生していたが、今回の第2弾はコンセプトと実現性の両面でさらに独自性を高めた作品に仕上がっていると思う。サファイア文字盤とCal.SXH7を採用したことにより、この時計は現時点でチャペックのなかでも最も高価なプロムナードとなった。しかしこの時計を購入する顧客はそのことを理解しているし、おそらく気にしていないだろう。

基本情報
closeup
ブランド: チャペック×フラテッロ(Czapek x Fratello)
モデル名 プロムナード トランスペアレンシーズ “ビリジアングリーン”(Promenade Transparencies "Viridian Green")

直径: 38mm
厚さ: 10.8mm
ケース素材: SS
文字盤色: ビリジアングリーン
インデックス: アプライド
夜光: ダイヤル上に塗布
防水性能: 5気圧
ストラップ/ブレスレット: コーデュラストラップ

ムーブメント情報
キャリバー: SXH7
機能: 時・分表示、スモールセコンド
パワーリザーブ: 60時間
巻き上げ方式: マイクロローターによる自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 25

価格 & 発売時期
価格: 3万2000ユーロ(日本円で約507万円)
発売時期: 2024年12月6日予約開始、2025年納品予定
限定: 50本限定

  • 2025年08月08日(金)17時06分

カルティエでは、このミニサイズでさえも”ユニセックス“と位置付けているのも興味深い。

“腕”時計という以上、時計のサイズは身体と密接な関係を持つ。特に近年は、ケースサイズの変更だけでも愛好家の間ではニュースになるほどだ。ブランド側でも、サイズについてはより慎重に検討を重ねるようになり、豊富なサイズ展開を用意し、男女分け隔てなくユーザー側に選択の自由を与えるようになりつつある。

その白眉となるのがカルティエだ。当初よりこのメゾンでは、歴史的な美しいフォルムをS、M、Lというサイズで展開してきた。しかしさらにミニサイズである、いわゆるXSを拡充しており、あらゆるサイズで時計を楽しむことができるようになっている。

しかもカルティエでは、このミニサイズでさえも”ユニセックス“と位置付けているのも興味深い。男性にとって、このようなミニウォッチを楽しむことはできるのだろうか? 2023年に発表されるや、バングルタイプのベニュワールを愛用するマーク・チョー氏との対話を通して、メンズのファッションにミニウォッチを取り入れるとしたら? という問いに、いくつかのスタイル提案を行っていく。

カルティエスーパーコピー代引き「ベニュワール バングルウォッチは一目惚れでした」とマーク・チョー氏。”お洒落の天才“と称されるファッショニスタであり、その審美眼から選ばれた時計も、愛好家から熱い視線を送られる彼が、なぜ小さな時計を選んだのか?

「見て、触って、とても満足できたし、なによりもそのプロポーションがとても気に入った。時計とバングルがとてもうまく融合していると感じたのです。私は普段はアクセサリーをつけませんが、この時計に出会って、どうしてもつけたくなった。そのため、時計部分を手首の内側に収めることでバングルとしての存在感を強めています。その一方で、アクセサリーでありながら時計としての機能も持っている。アクセサリーと時計の両方を兼ね備えていることが、最大の魅力だと思います。オブジェクトとして素晴らしい存在です。手首の内側に時計があるので、さり気なく時間を確認する所作も含めて、この時計を楽しんでいます」

もちろん、男性がミニウォッチをつけるというスタイルが、これからの一大トレンドになると宣言するわけではない。むしろこれは一種の反抗的なスタイルでもある。派手な時計なんて今の気分じゃないよ。と、そう宣言しているのだ。

タンク ミニは存在感のあるブレスレットで補完する

「ミニウォッチを取り入れる上で最も気を付けるべきは、“小さい時計をえらぶ”と考えるのではなく、自分に合っているサイズの時計を選ぶことを意識することです。もしも自分が小柄であったり、手首が細いのであったりしたら、絶対に小さい時計をつけるべきでしょうし、逆に大柄な男性が小さな時計をつけるのは、少々滑稽に見えるかもしれません」とマーク氏。しかしこの大前提さえおさえれば、ミニウォッチの楽しみ方はぐっと広がる。

「さらに男性がミニウォッチをつけるとしたら、他のアクセサリーと組み合わせて、少しボリュームを加えるといいでしょう。タンク ミニであれば、もう片方の腕にブレスレットやリングをプラスするとか。カルティエにはアイコニックなジュエリーがたくさんあるわけで、組み合わせを考えるのも楽しいと思います。いずれにせよ、ミニウォッチだけではボリュームに物足りなさを感じ、男性の体格に対してアンバランスを感じるでしょうから、何らかを追加する必要があるでしょう」

ケースの縦方向が長めのデザインを持つタンク アメリカンは、数あるタンクの中では、もっともメンズライクなモデルだ(といっても、タンクそのものが男性のために生まれた時計ではあるのだが)。だからこその存在感はミニサイズに改められてもしっかり残っており、男性が取り入れやすいモデルでもある。ストラップをマットな質感のものに変更するとシックな雰囲気が生まれ、よりメンズライクな雰囲気が強まるだろう。例えば、ビスを多用したクラッシュ ドゥ カルティエのように、印象強めのブレスレットとマッチさせるとよさそうだ。

ブレスレットが印象的なパンテール ドゥ カルティエ ミニはリラックスしたスタイルのアクセントに

カルティエのミニウォッチを楽しむ上で、ぜひスタイルの参考にしたいのが、アンバサダーであるティモシー・シャラメだ。彼はさまざまなイベントに参加する際に、パンテール ドゥ カルティエのミニサイズを着用している。しかも、きっちりブレスレットを調整するのではなく、やや緩めのサイズにしている。こうした“こなす”工夫も重要だと、マーク氏は指摘する。

「小ぶりな時計を緩めのブレスレットで楽しむというスタイルは、目新しいモノではありません。年配の人がヴィンテージ・ロレックスのブレスレットをかなり緩くつけて、アクセサリーのよう楽しんでいる姿は、随分昔から見られたものです。ヴィンテージウォッチの場合、ブレスレットのつくりが今ほどタイトではなかったので、身に着けたときにソフトな感じになりますし、手首まわりに抜けた感じの余裕のあるムードが加わる。現代の時計ブレスレットは、品質が高くて感触も向上しているためこうしたムードを演出するのは難しい。けれど、ミニサイズのカルティエの繊細なブレスレットであれば、ユルっとつけても自然にまとまります。こういった時計を楽しむことは、人生を謳歌する余裕にもつながるのではないでしょうか」

「私はベニュワール バングルウォッチを、スーツにもカジュアルにも合わせます。ただし、それはあくまでもアクセサリーとしてつけるので、定位置は右手側。そして左手首にはいつも別の腕時計をしています。その時計は、ベニュワールを引き立たせるものでなければいけません。僕の好みは薄型のドレスウォッチとの組み合わせですが、特に重視するのは素材感を合わせることです」

柔らかなオーバルケースのベニュワールの優美なフォルムを生かすなら、反対側には角型のタンクを組み合わせると、お互いの個性を補完し合う、美しいハーモニーが生まれるだろう。またラウンドケースのドレスウォッチもよい選択になると、マーク氏は語った。ロンド ドゥ カルティエで、丸いフォルムを強調するのも楽しそうだ。

  • 2025年08月08日(金)17時04分

ショパールは、ジュエリーコレクションであるアイスキューブにフォーカスした“スカルプテッド・バイ・ライト(Sculpted by Light)”キャンペーンを発表した。

光が強ければ影もまた濃い。両者は相反するようであるが、光なくして影はなく、その逆もしかり。共に存在して互いを際立たせる、一対で成り立つ表裏の関係である。そしてそのコントラストはアルパイン イーグル 41 XP TT でも巧みに表現されている。

2019年の誕生からわずか5年で多彩なバリエーションを発表し、アルパイン イーグルはいまやブランドを代表するコレクションを構築するに至った。そこに新たに加わった個性がスケルトン文字盤だ。手に取ればまずその軽量性に驚嘆するだろう。それは8mm厚という薄型ケースと、ブレスレットを含めたチタン素材によるものだが、それにも増して軽やかさを演出するのが、スケルテックと名付けられたコンテンポラリーなオープンワークである。

フランクミュラースーパーコピー代引きサンドブラストで仕上げたガンメタリックカラーの地板は、同心円上に広がる円のパターンでカットアウトされ、インダストリアルなイメージを漂わせる。一方、奥にはゴールドカラーをあしらったCal.L.U.C 96.17-Sをのぞかせ、さながらスチームパンクを思わせる。光を透過し、陰影が表情を作り出す。そこに伝統と革新、クラシックとモダンが表裏一体のものとして表現されている。

ヘアライン仕上げのケースやブレスレットではポリッシュで面取りされたファセットがきらめき、アイスキューブのリングの輝きとも美しく呼応する。このキューブのモチーフは1999年に腕時計で初めて採用されたこともあり、もともと時計との親和性は高い。そしてそれこそが、ジュエラーでありウォッチメーカーでもあるという二面性が一体になったショパールならではのクリエイティビティにほかならない。“光ゆえの影、影ゆえの光”。改めてその深遠なテーマがここに立ち昇ってくるのだ。

ショパールに貫かれる美学を成り立たせる礎石、それはオーナー一族による独立系メゾンであるということだ。長期的展望に立ち、独立独歩の道を歩む。アルパイン イーグルもその象徴であり、そこにはショイフレ家のファミリーヒストリーが息づいている。

アルパイン イーグルの誕生には、時間の針を40年ほど戻す必要がある。当時22歳だった現共同社長のカール-フリードリッヒ・ショイフレ氏は、現会長である父カール・ショイフレ氏にSS製のスポーツウォッチを作りたいと提案をした。それまでゴールドしか扱わなかったメゾンのイメージを崩しかねない大胆な進言に当初は躊躇したが、英断を下した。それが1980年に誕生したサンモリッツだ。はたしてメゾン初の画期的なSSスポーツウォッチは大ヒットとなり、その成功が現在のウォッチメーカーとしてのショパールへとつながっていく。

時代は移り、5代目に当たる長男カール-フリッツ・ショイフレ氏は、このサンモリッツをぜひ現代的に再解釈したいと考えた。だが今度はカール-フリードリッヒ・ショイフレ氏が首を縦に振らなかった。父も息子の姿にかつての自分を重ねたのかもしれない。その情熱を祖父カール・ショイフレ氏が後押しし、3世代それぞれの知見を結集させることでアルパイン イーグルは生まれた。

アルパイン イーグルのデザインはサンモリッツをモダンに解釈することを軸とする。鷲の虹彩を思わせる繊細な文字盤、そこに合わせる秒針のカウンターウェイトはその羽根毛をモチーフとした。一体型ブレスレットのファセットはアルプスの岩盤を思わせ、スイスの大自然への思いを宿す。注がれるのは熟練の匠の技、サヴォアフェール。その価値を唯一無二なものとするのは、持続可能な素材を積極的に取り入れるという取り組みだ。2018年にショパールは倫理的かつ持続可能な方法で調達されたエシカルゴールドの100%使用を実施し、これに続いてアルパイン イーグルでは独自開発のリサイクルスティールを採用。ルーセントスティール™と名付けられた新たなSSは、通常に比べて1.5倍の摩耗耐性と硬度を誇り、低アレルギー性も備える。不純物が取り除かれて生まれる落ち着いた輝きはゴールドに匹敵する。

ルーセントスティール™は、現在ショパールのすべてのSS製ウォッチに用いられ、今のところ80%の再生鋼リサイクル率は2025年に90%の達成率を目指す。それは、かつてメゾンで初めてSSを採用したサンモリッツの試みを継承するだけでなく、さらにサステナブルラグジュアリーへと進化させ、連綿と続く家族の物語の新章をつづるのである。

アルパイン イーグル 41 XPSでは、厚さ3.30mmのCal.L.U.C 96.40-Lを内蔵し、クロノメーター取得の高精度と約65時間の長時間駆動を両立する。薄型をさらにラグジュアリーに彩るのがモンテローザピンクの文字盤だ。美しい光彩のパターンがより際立ち、バングルとの重ね着けが相乗効果をもたらす。洗練されたスタイルからは、改めて“光ゆえの影、影ゆえの光”を思わずにはいられない。光に満ちたメゾンの影には、家族が一丸となって培った伝統と決断の歴史があり、その情熱と強い意志がメゾンをさらに輝かせるのだ。

  • 2025年08月08日(金)17時02分

ウブロよりビッグ・バンの20周年を祝う新作が発表

ビッグ・バンにとってのビッグな年にふさわしい、多数の新作がお目見えした。

ビッグバン(宇宙の始まり)の衝撃から138億年が経過した。いや、失礼……、間違った“ビッグ・バン”だった。正しくは、ウブロが初めてビッグ・バンを発表してから今年20年となる。このコレクションは、ブランドのDNAとアイデンティティをその後20年にわたって決定づける大きな転換点となった。その姿は名前のとおり大胆不敵で、ウブロの代名詞とも言えるラバーストラップと多彩なケース素材の融合という特徴をさらに推し進めたものであった。このモデルは2000年代初頭の時計業界におけるマーケティングの代表的事例のひとつであり、ウブロというブランドに対する評価の如何にかかわらず、ジャン-クロード・ビバー氏の伝説的なキャリアにおいて重要な出来事であったのは間違いない。

ウブロスーパーコピー 代引きこのような周年の節目において、ウブロによるアニバーサリーが派手にならないわけがない。しかも事実、かなりのものだ。今回ブランドは、過去と現在を融合させた3種の異なる20周年記念コレクションを発表する。その第1弾は少しノスタルジックな趣を帯びたもので、5種類の限定クロノグラフからなる。これらは自社開発のフライバッククロノグラフムーブメントであるウニコを搭載しつつ、2005年のビッグ・バンから着想を得たデザインに落とし込まれている。再設計された新ケースはオリジナルモデルへのオマージュとなっており、とりわけベゼルエッジに刻まれた装飾がこのトリビュートの決定的な要素となっている。

その外観を初代モデルに近づけるべく、ダイヤルにはカーボンファイバーを想起させるモチーフが刻まれている。ラバーストラップにも同様に、オリジナルモデルに採用されたパターンを再び採用。ケース径は43mm、厚さは13.2mmで、防水性能は100mである。素材の組み合わせによって5種類が展開されており、チタニウム セラミックのモデルは500本限定で、価格は284万9000円(税込)。キングゴールド セラミックのモデルは250本限定で価格は526万9000円(税込)。セラミック仕様の非常に鮮やかで陽気なレッドマジックは100本限定で、価格は435万6000円(税込)。そしてオールブラックのセラミック仕様は500本限定で、価格は345万4000円(税込)。そして最後に、全面ポリッシュ仕上げのマジックゴールドは100本限定で、価格は556万6000円(税込)である。

次に紹介するのはカーボンファイバーを使用したアグレッシブなレーシングデザインとは対照的な存在だ。サファイアクリスタルケースのビッグ・バン メカ-10が、まるで虹のように展開されている。ビッグ・バン20周年記念 “マスター・オブ・サファイア”セットには、44mm径サファイアクリスタルケースとSAXEMケースからなる5本の時計が含まれる。サファイアクリスタルケース、ウォーターブルーサファイアクリスタルケース、ディープブルーサファイアクリスタルケース、パープルサファイアクリスタルケース、そしてネオンイエローのSAXEMケースである。

これらのカラーバリエーションのいくつかは以前にも登場している。実際のところこのセットは、ウブロがこれまでに達成してきたカラーサファイアクリスタルの研究と開発の歴史を祝福する意味合いを持っている。しかしこれらのケースに、メカ-10ムーブメントを組み合わせるのは今回が初めてである。このムーブメントもまたブランド独自の創造物であり、ユニークなスケルトン構造と約10日間のパワーリザーブを特徴とする。今年に入ってすでにいくつかのメカ-10モデルが発表されているが、今回のコンビネーションにおけるビジュアルは非常に興味深いものとなっている。ただしお気に入りの1本を選ぼうと考えている読者のために伝えておくと、この5本はすべてセット販売であり、全世界で5セットのみの製作となる。特製のディスプレイケースに収められ、ケースを開けるとバックライトパネルが鮮やかな5本の時計を照らし出す仕様になっている。このセットの価格は(落ち着いて聞いて欲しい)8288万5000円(税込)である。だが平日の5日間、それぞれに対応する時計があると思えば納得がいくかもしれない。

ウブロによるビッグ・バンの周年はこれで終わりではない。Watches & Wondersにおける20周年記念の掉尾を飾るのが、ビッグ・バン20周年記念 “マテリアルズ&ハイ・コンプリケーションズ”と名付けられた1点限りのセットである。これはまるで「これぞウブロのベスト盤!」とでもいうようなもので、ブランド歴代のユニークピース5本で構成される。信じがたいかもしれないが、このセットのなかではビッグ・バン トゥールビヨン オートマティック サファイアが最も控えめだ。このユニークピースとレッドマジックのセラミックモデルには、12時位置にマイクロローター、6時位置にトゥールビヨンを覗かせた自社製キャリバーHUB6035が搭載されており、ケースサイズは直径44mm×厚さ14.4mmとなっている。パワーリザーブは約72時間で、トゥールビヨンの振動数は2万1600振動/時である。

次に登場するのは、明るく鮮やかなウォーターブルーサファイアクリスタルを纏ったビッグ・バン トゥールビヨン クロノグラフだ。こちらは自社製手巻きムーブメントを搭載したモノプッシャー式のトゥールビヨン クロノグラフで、ケースサイズは直径44mm×厚さ14.4mm。パワーリザーブは約115時間と非常に優れているが、メカ-10には及ばない。

セットの残りを締めくくるのは、ミニッツリピーターだ。ビッグ・バン インテグレーテッド トゥールビヨン カテドラル ミニッツリピーター “ブルーカーボン”は、ミニッツリピーターという伝統的な複雑機構には似つかわしくない、最も派手なデザインの時計といえる。通常、この機構はクラシカルな意匠やケース形状と結びつけられるものだが、本作ではカーボンファイバーとブルーテキサリウムを組み合わせた素材がブレスレットとケースに用いられている。カテドラルミニッツリピーターでは“カテドラル”ゴングが通常よりも長く、キャリバー内部を2周するように設計されていることが多い。この構造における課題は、音の純度を保つために、これらの長いゴングをムーブメント内部で浮かせながら安定させることである。搭載されるCal.HUB8001は、パワーリザーブが約72時間で振動数は2万1600振動/時。43mm径のカーボンケース内で、金属製ケースとは異なる独自の音色を響かせる。

まだまだコンプリケーションを見たいというのであれば、最後のピースを見て欲しい。そこにはトゥールビヨン、カテドラルミニッツリピーター、そしてモノプッシャークロノグラフまでもが搭載されている。45mm径のフロステッドカーボンケースに収められたこのモデルは、複雑機構におけるあらゆる要素を詰め込んだような1本である。

さて、ここまで紹介してきた5本のセットの価格はいかほどか? 再度、落ち着いて聞いて欲しい。このユニークピースセットの価格は、1億5070万円(税込)である。決しておいそれと買えるものではない。

我々の考え
ふう……、ビッグ・バン20周年のために、ずいぶんと盛りだくさんな内容を解説した。正直なところ、ウブロがこの節目の年に何を仕掛けてくるのか当初はまったく予想がつかなかった。完全に刷新されたビッグ・バンが登場するのか? それとも、往年の名作たちを讃える“凱旋”のような展開になるのか? いずれにしても、今回の祝祭では非常に多くのモデルが登場した。

2005年の初代ビッグ・バンのデザインを再び用い、それを5本の新作として蘇らせたウブロの戦略は、実に理にかなっている。というのも、このデザイン言語こそが紛れもなくウブロのアイコンだからだ。個人的には、カーボンファイバーやタイヤのトレッドを想起させる美観は正直そこまで好みではない。とはいえ、この20周年記念コレクションの完成度には感服する。リイシューというのはいつだって難しいものだ。どこまでオリジナルに忠実にするか、そのさじ加減が問われる。私は常々、現代的なひねりを加えたリバイバルが好きなのだが、今回のように初代ビッグ・バンの美意識(なかでも、あのベゼルのナール加工はとても気に入っている)に、ウニコ フライバックムーブメントを組み合わせた判断は極めて優れていると思う。ウニコは実際に使っていてとても満足度の高いクロノグラフキャリバーのひとつであり、オリジナルモデルでは実現し得なかった新しさをもたらしてくれる。とはいえ、生産数の異なる5つのモデルを個別に展開するというのはなかなかに大変だ。合計すれば、5本合わせて1450本にもなる。最も安価なモデルでさえ約2万ドル(日本円で約300万円)程度だということを考えると、かなりの規模である。

  • 2025年07月25日(金)12時48分
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