「四日市公害と環境未来館」を見学した6年生が、そこでの学習と5年生での公害学習を振り返ったうえで、一人ひとりが考えみんなで話し合いました。
課題は
「将来、三重県ではない街に行って、これから仲良くなりたいと思っている相手に『四日市出身なの?そこって、空気が臭くて病気になるんでしょ?うつったらいやだなあ』と言われたらどうしますか?」
子どもからは、「今の空気は臭くないよ」「魚もおいしいよ」といった、“今”の四日市についての正しい情報を伝えるというものがいくつも出されました。
その中に「喘息はうつる病気じゃない。心配しないで」というものがありましたが、「つらい思いをしている人がいるから言わない方がいいかも」との声があり、正しいことでも配慮ができるとよりよいことにも気づきました。
また「こんなことを言う人とは、仲良くなるのはをやめる」という意見がありましたが、これに対しては「それじゃ、その人は差別はやめないよ」と差別の解消につながらいことを指摘する声が返されました。
子どもなりに、差別のこと、病気のこと、苦しんだ人のこと、目の前にいる相手のこと、いろんな立場の人に思いを寄せながら、差別を無くすことにつながる行動を考えていました。
この時間の最後に、みんなで話し合い学んだことをもとに、学習のまとめとして、四日市公害による差別を無くすため、人権を守るためにどうすればよいかを考えました。
人権を守り、差別を生まないためには、正しい情報を伝える・受け取ることと学習し続けることの大切さを、改めて学んだ子どもたちでした。
