5月2日(月)に、国立青少年教育振興機構は、「青少年の体験活動等に関する実態調査(平成 26年度調査)」の調査結果を発表しました。
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この調査結果から、話題を少し提供します。お手伝いと自己肯定感の関係です。
お手伝いのアンケート結果は(カッコ内は「いつもしている」「時々している」と答えた割合)
「買い物のお手伝いをすること(76.0%)」
「食器をそろえたり、片付けたりすること(74.0%)」
「家の中のお掃除や整頓を手伝うこと(67.5%)」
「お風呂洗いをしたり、窓ふきを手伝うこと(62.85%)」
「お料理の手伝いをすること(62.3%)」
「新聞や郵便物をとってくること(62.2%)」
「ゴミ袋を出したり、捨てること(57.2%)」
「靴などをそろえたり、磨いたりすること(49.9%)」
「ペットの世話とか植物の水やりをすること(45.1%)」
となっていました。
3/4の小中高生が何らかのお手伝いをしているようです。
また、自己肯定感のアンケート結果は(カッコ内は「いつもしている」「時々している」と答えた割合)
「学校の友達は多い方だ(80.0%)」
「自分には自分らしさがある(70.2%)」
「学校以外の友達は多い方だ(50.6%)」
「今の自分が好きだ(49.7%)」
「体力には自信がある(49.4%)」
「勉強は得意な方だ(42.0%)」
となっていました。
「自分には自分らしさがある」の結果が70%を越えているのは、嬉しいことですが、「今の自分が好きだ」の結果が50%を下回っているのは少々気になります。
自分の良さに気づけるよう、成功体験や達成感を味わわせたり、周りからの働きかけが必要なのでしょう。
下の2-19のグラフは、「お手伝いと自己肯定感の関係」を表したものです。
このグラフから、お手伝いが多いほど自己肯定感が高いことがわかります。
家族の中で自分の役割があり、それをきちんと果たすことは、責任感を育むことにつながります。
それだけなく、自分に与えられた役割を果たすことは、達成感を得ることにつながると考えられます。
うまくいったり、早くできた時には、満足感を感じることもあるでしょう。
また、家族から「ありがとう」「助かるわ」等の感謝の言葉をかけられたり、近所の人から「ご苦労さん」とか「えらいね」などねぎらいの言葉をかけられたりすることもあるでしょう。
そういった、褒められたり認められたりすることの積み重ねが、自己肯定感の向上につながると考えられます。
6月も後半になり、夏休みも近づいています。
お子様のお手伝いについて、ご家族で話し合ってみてください。