5限目の道徳科の時間、1年生の学級では「ごめんね、おばあちゃん」(中学道徳① とびだそう未来へ 教育出版)を教材に授業を行いました。内容項目は「家族愛、家庭生活の充実」です。あらすじは「世話になってきた祖母に対して、だんだんきつくあたるようになる主人公であるが、祖母が入院して家にいなくなると、いてもたってもいられなくなり、病院に向かう」という話です。
主人公の心情の変化を考えながら、家族について考える授業内容です。指導書などには、ねらいとして「家族愛や、父母や祖父母に対する敬愛の念を深めようとする心情を育む」ことが示されています。
中学校の道徳科授業で大切なことは、「(生徒の)内容項目に対する認識の変容・深化」を1時間の授業で実現すること。そのため「教材ならではの『ねらい』を設定し、授業展開を仕組む」こと。それには「(家族愛について)教員が生徒よりも深い認識を有している」ことです。
「家族」といっても、大変「難しい」こともたくさんあります。(実際に家族・親族間のトラブルは割合が高い等) そういったことも認識し、それぞれが、本音で議論し合う中、家族に対する「納得解」や「最善解」を見いだそうとすることで、認識が深まったり、変容したりしていきます。