三泗地区の中学校理科教員が月に一度集まり研鑽を深めています。（この活動は理科に限らず、全ての教科で行っています。）今月は西朝明中学校に三泗地区各校から理科教員が集まり、本校1年3組の理科の授業を見学いただき、事後に教員の学びの場を持ちました。以下はその授業の様子です。


①本日の学習は「光による現象　凸レンズのはたらき」です。


②担当教諭が自作した実験動画を授業の最初に見ます。凸レンズの上半分を隠したとき、どのような像が映るのかという問いに対し生徒たちは話し合いながら予想します。


③実際にはどのように映し出されるのか、実験動画の続きを見て隠す前と同じ像が見えることを確認します。さて、学習はここから。なぜレンズの半分を隠したにもかかわらず、隠す前と同じものが見えるのでしょうか？


④生徒はクラスルームに配付された学びのてびきや図、教科書などの資料を活用しながら、この答えを導き出していきます。生徒は自分のペースで自分に合った方法で学習を進めていきます。令和の日本型学校教育で求められる「個別最適化された学び」を意識しています。


⑤自分なりの考えをタブレットにまとめていきます。時には友達の、時には教員の助けも借りてもかまいません。


⑥自分なりの考えがまとまったら、その考えを複数の仲間と自由に交流しながら、考えの精度を高めていきます。自分が調べたことや考えたことを、相手に伝わるように言葉にして表現することで自分の考えをよりはっきりとしたものに高めていきます。また、友達からの質問を受けたり、答えたりする中で、自分の中でもはっきりとしていなかったことが理解できるようになったりもします。令和の日本型学校教育で求められる「協働的な学び」を意識しています。


⑦人の意見も参考にしながら、自分の考えが固まってきたら、文字にして表現していきます。最初は拙い文章でしか表現できなくとも、多くの教科で繰り返し自分の考えを表現するトレーニングを繰り返すことで、読解力、論理的思考力を高め表現力へとつなげることができます。（本校学校づくりビジョンに掲げる「生きて働く学力の養成」の（ア）（イ）を目指した学びです。）