私は最近親になった。子育てというのは楽なものではないと聞いてはいたが、本当に大変だ。3ヶ月を過ぎ、5キロを超え、抱っこを続ける奥さんは腰痛に悩まされ、泣き声も随分大きくなってきた。赤ちゃんは泣くのが仕事、と言われているように、本当によく泣く。声を枯らしてまで泣くので、こんなんでいいのかな、と不安にもなる。ミルクをあげ、おむつを替え、それでも泣きやまないと抱っこし、それでも泣きやまぬ時はまたミルクをあげ・・・・・大人がしてあげられることの繰り返しでようやく泣き疲れて寝ていく。 仕事で疲れて帰ってもこのような「子守り」が待っている。隣で息子が大声で泣いていても、疲れのあまり自分も寝ていて気づかず、奥さんにあきれられることもあるが、私には「任務」がある。息子をお風呂に入れるのは私の任務なのだ。ゆっくりと息子と過ごせる幸せな一瞬だ。どれだけ疲れていても、息子の顔を見るとそれが吹っ飛ぶ。息子の体を洗いながら、その日あったことを話す。私が話している内容はまったく理解していないだろうが、こちらを見て、聞いているような姿を見せる。そのうち「教師ってやりがいのある仕事なんやな〜」と思ったり「しんどそうやでやめとこ」と思ったりするのだろう。 私は体育教師の父親の背中を見て育ち、前者を選択した。人の成長に携わる仕事に魅力を感じた。しかし、父親は自分の仕事や価値観を私に一度も押しつけたことはない。自分がやりたいこと、自分の進みたい道に進めるように金銭面や環境面などを整えてくれていた。だから息子にも自分の進みたい道を自分で見つけ、夢を大きく持って成長していってほしい。 最近みんなを見ていて、15年後の我が子はどんな考えで、どこに進もうとするのだろうと考える。自分で決めた進路なのだから、自信を持って自分の将来につなげていってほしい、と切に願う。
この通信は、毎日、朝明中ホームページの「3学年より」のページにアップしています。なつかしい写真もときどき入れています。
写真は2年のときのエリック先生の授業風景 |
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